和楽器バンド、伝統芸能をサポートする“たる募金”プロジェクト第二弾実施。福山琴へ支援
和楽器バンドが、日本の伝統芸能・文化をサポートする活動“たる募金”プロジェクト第二弾を実施する。
和楽器バンドは8月にも第一弾の試みとして、廃業の発表があった三味線の製造、修理を担い、国内シェア6割という有数の製造技術を持ったメーカー「東京和楽器」への支援を決定。
8月15日、16日に行われた<和楽器バンド 真夏の大新年会 2020 横浜アリーナ 〜天球の架け橋〜>会場での募金、オンラインでの募金サイト、更に銀行振り込み口座やオンライン配信での課金システムで、総額400万円を超す募金を集め、ライブの収益の一部を合わせた総額約800万円を東京和楽器に贈呈する形となった。
なお、同社は8月15日での廃業を決めていたが、多くのメディアが窮状を報じたこともあり、国内外から注文が入り今年いっぱいは稼働する見通しとなった。
今回の第二弾では、広島・福山市の福山琴をサポートすることを発表。和楽器バンドメンバーで箏を担当するいぶくろ聖志が、2年前に起こった大雨による水害の際、福山の琴工房へボランティアで支援したことがきっかけとなった。
福山は伝統的に箏の需要が多く、毎年「ふくやま琴まつり」や、「全国小・中学生箏曲コンクール」を開催するなど、小・中・高等学校での琴クラブ・箏曲部などの活動も有名だ。
しかしながら、2年前に起こった水害による影響や職人の高齢化に伴う事業縮小などが進み、今年に入ってからはコロナ禍の影響により、琴まつり及び箏曲コンクールが中止になるなど、福山琴を取り巻く環境は厳しい状況となっている。
それを聞いたいぶくろ聖志の発案により、たる募金プロジェクトの第二弾は福山琴に対しての支援に決定。経済産業省指定伝統的⼯芸品にも認定されている福山琴の素晴らしさを未来へ繋げていくために、各学校へ福山市及び琴工房を通して琴を贈呈していく予定。
今後、福山市と共同にて、この支援プログラムを実施していく予定だ。なお、今回対象となるのは、今週末から開催される<和楽器バンド Japan Tour2020 TOKYO SINGING>の3都市4公演の各会場と、オンラインでの受付、口座振込、10月25日に行われるライブオンライン配信での課金システムで受付を予定している。
【福⼭琴に関して】
福⼭琴は江⼾時代初期に福⼭城が築かれた頃から作られ始めたとされており,江⼾の末期、⽂化年間には京都で箏曲を伝授された琴の名⼿・葛原勾当が帰郷して備後・備中で活躍し福⼭琴の名を⾼めたといわれている。
最⾼級の桐乾燥材を使⽤し、精巧な細⼯が施されるなど⼿作りの良さが随所にあふれている。
優れた⾳⾊、甲の⽊⽬の美しさ、装飾の華麗さは経験豊かな琴職⼈の技術によって⽣まれている。
現在、福⼭琴は経済産業省指定伝統的⼯芸品(1985年〜)に指定されている。
和楽器バンド「たる募金」プロジェクト 第二弾「広島県福山市 福山琴 支援プログラム」
(1)「たる募金」を置いての募金活動を実施
公演予定
・東京公演
東京・ガーデンシアター
2020年10月24日(土) 開場16:00/開演17:00
2020年10月25日(日) 開場15:00/開演16:00
・大阪公演
大阪・大阪城ホール
2020年11月14日(土) 開場16:00/開演17:00
・名古屋公演
愛知・日本ガイシホール
2020年11月28日(土) 開場16:00/開演17:00
及び、上記公演における収益の一部を寄付
(2)2.和楽器バンド「たる募金」プロジェクトWEBを開設しオンラインでの募金受付
https://wefan.jp/crowdfunding/projects/WGB_tarubokin2
(3)銀行振り込み口座の開設での募金受付
和楽器バンド たる募金口座 三菱UFJ銀行 新宿支店 (341) 普通 0667289
口座名義:和楽器バンドたる募金口座
(4)<和楽器バンド Japan Tour 2020 TOKYO SINGING>にて実施されるオンライン生配信
LINE LIVE VIEWING / ZAIKO/ PIA LIVE STREAMでの課金システムによる募金受付
※オンライン配信を行うe +LIVE STREAMINGに関しては、システムの都合上募金受付はございません。
◆「たる募金」プロジェクトサイト
この記事の関連情報
【和楽器バンドインタビュー vol.8】鈴華ゆう子「私にはバンドの火を消さない責任がある」
【和楽器バンドインタビューvol.7】町屋「貴重な機会で、すごい経験値になった」
【和楽器バンドインタビュー vol.6】神永大輔「こんなに面白いものはほかにない」
【和楽器バンドインタビュー vol.5】亜沙「この8人じゃないと意味がない」
【和楽器バンド インタビューvol.4】いぶくろ聖志「僕たちの音楽が刺さってくれる人はまだまだいる」
【和楽器バンド インタビューvol.3】蜷川べに「これからは、ありのままの自分で」
【和楽器バンド インタビューvol.2】山葵「目の前のことを一歩一歩、しっかり踏みしめて」
【和楽器バンド インタビューvol.1】黒流「自分が生きた証がここに作れた」
和楽器バンド、『和楽器バンド 大新年会 2024~八重ノ翼~』からダイジェスト映像を公開