プロデューサーのボブ・エズリン、ボチェッリ父子のデュエット誕生秘話を語る

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今週、米英両チャートで1位に輝いたアンドレア・ボチェッリのニュー・アルバム『Si』を手掛けた名プロデューサー、ボブ・エズリンが、ボチェッリと息子マッテオがデュエットした「Fall On Me」の誕生秘話を明かした。同曲は当初、ボチェッリと“とても有力な若い女性ポップ・スター”がデュエットするラブ・ソングになるはずだったという。

◆アンドレア&マッテオ・ボチェッリ画像、動画

エズリンは『Billboard』誌のインタビューでこう話した。「彼らは“Fall On Me”を…、名前は出さないけど、(ボチェッリと)あるとても有力な女性ポップ・スターのデュエット曲候補として送ってきた。デモでは、マッテオが英語で歌ってた。愛に戸惑い、お互いの助けを必要としている2人の若者の会話って形で作られたものだった。僕は、それをほんの少し変えれば、父と、愛や人生に不安を持ち、世の中での自分の立ち位置がわからない息子との会話になるんじゃないかって思ったんだ。息子は突然、遠くから届く父の声を聞き、父の知恵、父の愛が彼を導く助けとなる。考えるだけで鳥肌が立った。僕にとって、それは、この曲に対するユニークで本当にエモーショナルな解釈だったからね」

このアイディアは関係者全員が気に入り、ソング・ライターはすぐに歌詞の一部を変更してくれたという。「僕のキャリアにおけるハイライトになったよ。2人は深く愛し合っていて、それは、曲、ビデオの中でも素晴らしいほどに明らかだ。彼のすごく温かく愛情深い一面を知らなかった人達は、この曲でそれを見聞きできる」



『Si』はボチェッリにとって、英国でもアメリカでも初のNo.1アルバムとなった。

Ako Suzuki
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