【速レポ】<中津川ソーラー>bird、大沢伸一も迎えエネルギッシュに熱演「2曲目で汗かいてきた(笑)」
照りつける太陽に、ときおり風が涼しさを運んでくれる<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>、2日目の15時半。RESILIENCE STAGEに登場したのはbirdである。初日のトップバッター、シアターブルックのステージにもコーラス参加していた彼女は、樋口直彦(G)とともに生々しく豊穣な音楽を届けてくれた。
◆bird画像
オープニングナンバーは、99年にリリースされたセルフタイトル作『bird』から「パズル」だ。ロマンチックな歌詞に軽快かつアンニュイなメロディ、樋口のガットギターが織り成す豊かな響きとウォーキングの推進力が、溢れんばかりに詰めかけたオーディエンスのハンドクラップを導く。続く「GAME」でアコースティックギターへスイッチした樋口は、歯切れのよいカッティングで高揚感を煽ると、身体を揺らしながらボーカルを躍動させるbirdも「2曲目で汗かいてきた(笑)」とノリノリに。たったふたり、ギター1本にボーカルというミニマムな編成にも関わらず、ものすごいエナジーだ。
エネルギッシュなのはパフォーマンスだけではない。MCも、「昨日は一番最初にシアターブルックのコーラスに参加させてもらって、終わってからはお客さんとしていろいろ楽しんでたんですけども、そのあとに『プリンス松葉』っていう大好きなレストランでステーキを食べて……」という調子だ。喋りで1曲分の時間を使ってしまうからと、話の途中で演奏に戻り、曲が終わると先ほどの続きから語り倒すという奇妙なスタイルでステージを進行させていく。
開放弦を絡めたリフにセブンスナインスコードとロック魂溢れる「RUN」、爽やかなメロディがなんとも心地よい「Bitter Sweet Friday」を経て、サプライズゲストとして大沢伸一が登場! そういえば前半に披露された楽曲は彼が作曲したものだった。ちなみに、やはりMCが長すぎたようで、1曲カットした上で大沢を呼び込んだらしい(笑)。彼からも「上沼恵美子さん顔負け」とツッコまれていた。昨年発表されたMondo Grossoの『何度でも新しく生まれる』、その制作にて約17年ぶりに一緒に音作りをしたことがきっかけで、共演の機会が増えたのだという。そして同作から披露された「TIME」にて、ベースを手にした大沢は、2フィンガーにより粘っこいローエンドを演出。気持ちいいグルーヴと幾何学的フレーズを両立させていた。ラストは美しく舞い踊るような「LIFE」にて、充実のフィナーレを飾ったのだった。
取材・文◎秋摩竜太郎
撮影◎高橋良平
【bird@RESILIENCE STAGEセットリスト】
02. GAME
03. RUN
04. Bitter Sweet Friday
05. TIME w/大沢伸一
06. LIFE w/大沢伸一
■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2018>
2018年9月23日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
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