「NexTone Award 2018」発表、最も愛された楽曲は「前前前世」
▲写真:小嶋淑子
音楽著作権管理事業者のNexTone(ネクストーン)が主催する「NexTone Award(ネクストーン・アワード)」が第2回目を迎え、2018年はRADWIMPS「前前前世」がGold Medalを受賞した。
「この度NexTone AwardのGold Medalを受賞させて頂き、大変光栄に思います。デビューから12年を迎えた今もがむしゃらに音楽を作り続けられるのは聴いてくださる皆さんと、それを伝え広めてくれる皆さんのお陰だと思っています。これからも様々な形で自分の眼や耳、五感を通して感じる世界を大好きな音楽で表現できたらと思います。今回はありがとうございました。」
野田 洋次郎
▲写真:小嶋淑子
「NexTone Award」は日本の音楽産業振興の一助を目指すべく2017年に創設されたアワードで、『次代を奏でる著作権エージェント』を目指す著作権管理事業者:NexToneが顕彰するもの。長きにわたって栄誉となるアワードとして、ミュージシャンからも熱い注目を浴びるイベントとなっている。
「NexTone Award」は、恣意的な論評や人気投票的な民意、あるいは個人的主張による選出ではなく、NexToneにおける前年1月~12月の著作権使用料分配額上位3作品の著作者/音楽出版社を顕彰するというもの。つまり簡単に言えば、実績/事実に基づいてその功績が称えられるアワードで、NexToneが管理する作品から“最も世に響き渡った楽曲TOP3”が選出され、Gold Medal/Silver Medal/Bronze Medalが授与される。
第2回目となる2018年の受賞作品は以下の通り。
●Gold Medal「前前前世」(RADWIMPS)
・著作者:作詞・作曲 野田洋次郎
・音楽出版社:有限会社 voque ting
●Silver Medal「スターゲイザー」(スピッツ)
・著作者:作詞・作曲 草野 正宗
・音楽出版社:有限会社ロードアンドスカイ音楽出版
●Bronze Medal「STILL ALIVE」(布袋寅泰)
・著作者:作詞 森雪之丞/作曲 布袋寅泰
・音楽出版社:株式会社アイアールシートゥコーポレーション
ご存知「前前前世」は、映画『君の名は。』の大ヒットとともに2017年を代表する楽曲となった作品で、堂々の1位を獲得した。テレビ・ラジオ・街鳴りを始め様々なところで耳にすることが多かった2017年を代表する曲であり、誰もが納得の結果だろう。
シルバーメダルの「スターゲイザー」(スピッツ)は、SUBARUフォレスターのTV-CMソングとして起用されたことをきっかけに、多くの人に再評価を受けることとなった作品だ。ブロンズメダルを獲得した布袋寅泰の「STILL ALIVE」は、「北斗の拳 201X」テーマソングとして『北斗の拳』原作者の原哲夫からの依頼で生まれた楽曲(2010年)だが、パチンコ・パチスロの北斗の拳シリーズで使用されたことが多くの著作権使用料を創出することとなったようだ。
なお、Gold Medalを授与された著作者は、手形鋳造プレートが制作されNexTone社ロビーに展示される。野田洋次郎(RADWIMPS)はギターもサインを書くのも右手だが、本来は左利きということで左手の手形鋳造プレートが制作された。手形を押す作業は粘土が固く意外にも難しいとのことだが、器用な野田は「押すのがうまい」と業者から太鼓判を押されたとか。この手形鋳造プレートは、4月13日(金)~5月10日(木)期間限定にてHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(日比谷シャンテ3F)で特別展示が行われる。
▲写真:ヤオタケシ
また「NexTone Award」では、実績とともに年間を通じて音楽業界内外にて大きな話題を創出されたプロジェクトやアーティストを顕彰する特別賞も選出され、今回は次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!Project』と『「君の名は。」プロジェクト』のふたつが栄えある2018年特別賞を受賞した。
●「NexTone Award」とは?
●株式会社NexToneとは?
日本中・世界中のたくさんの作詞家・作曲家(アーティスト)によって創作された著作物(楽曲)の著作権を権利者から預かり、多くの人々にその楽曲を利用してもらうための管理業務を行う「著作権管理事業」を中心に業務を展開している会社。
※著作権管理業務について
NexToneが著作権を管理している野田洋次郎:作詞/作曲「前前前世」を例に取ると、「前前前世」をCDに収録してリリースするレコード会社、「前前前世」を配信する配信サービス会社、「前前前世」を放送する放送局などに対し、NexToneの「使用料規程」等に基づいて利用許諾契約を締結し、利用実績に応じた著作権使用料を徴収し、「前前前世」の著作権者である音楽出版社(voque ting)へその使用料を分配する(支払う)。その後、音楽出版社から著作者(野田洋次郎)に使用料が分配される。
現在NexToneと管理委託契約を結んでいる著作権者は約630社、管理作品数は約10万8千曲。
また、NexToneは著作権管理のみならずレコードレーベルやプロダクションが保有する楽曲のデジタル配信補佐(デジタルディストリビューション事業)、コンサートの映画館への生中継「ライブビューイング」(キャスティング事業)なども手掛けている。
◆「NexTone Award」オフィシャルサイト
◆NexToneオフィシャルサイト
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