【インタビュー 後編】wyse、シングルを語る「「キミグラデーション」は「Break Off」と対をなす」
■選曲もライブっぽい構成の10曲×3種類
■セットリストを組む感覚で決めました
──それと「Break Off/キミグラデーション」にはドラマーにMOTOKATSU (THE MAD CAPSULE MARKETS)さんが参加しているんですよね。これも今までにない試みでは?
TAKUMA:何人か候補ドラマーが挙がったんですけど、“今までやったことがない人と一緒にやるほうが新しいものになるんじゃないか”って。特に「Break Off」はバンドサウンドとシーケンスの融合だから、マシンのように叩けてなおかつパンチがあって上手い人ということで、MOTOKATSUさんに叩いてもらおうということになったんです。MORIは以前から面識があったらしく、「MOTOKATSUさんなの?」って驚いてました。
▲HIRO(G) |
TAKUMA:2曲とも「もっとこういう感じで叩いたほうがいい?」とか「さっきのテイクより、こっちのほうがいいかな」とか何度も考えてチャレンジしてくれたんですよ。そういう姿勢がすごく嬉しかったですね。だって、凄いドラマーだし完璧なのに、「もっともっと」ってwyseの音楽に向き合ってくれたんですから。ミュージックビデオにも参加してくれて本当に感謝ですね。
▲MORI(G) |
MORI:そうですね。全30曲1曲もかぶりなし。
TAKUMA:シングルなのにCD1枚の収録時間が50分超えてますから。ヘタしたらアルバムより長い(笑)。仙台と北海道のライブをレコーディングして、それを収録したんですけど、これもやって良かったですね。
──初期の懐かしい曲が現在のwyseのヴァージョンで聴けるのも嬉しいし。
TAKUMA:わりと新旧グシャッと入っているので、最近wyseを知った人は“こういう曲もあるのね”と思うだろうし、ずっと観に来てくれている人は“あの曲のライブテイクが入っているから、このディスクを買おうかな”って選べますよね。
HIRO:当時のCDが入手困難な曲も入っているので、昔の曲を聴きたかった人も楽しめるんじゃないかな。選曲もライブっぽい構成で、いつもやっている「I believe」を最後に持ってきたり、ツアー中のオープニング曲だった「Primal」が1曲目だったり、それぞれ10曲のセットリストを組む感覚で決めていきました。
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