【ライブレポート】Ｊ、対バン10番勝負にminus(-)やAA=参戦「この声を彼に」

2017年にソロデビュー20周年を迎えるＪが、そのカウントダウン企画として2016年末まで全10公演にわたり対バンライブ＜Ｊ 2016 LIVE 「10 Days of GLORY -10 Counts for Destruction-」＞を開催中だ。その8公演目が11月19日、9公演目が11月20日と、二夜にわたり恵比寿LIQUIDROOMで行われた。

◆Ｊ 画像



11月19日の恵比寿LIQUIDROOMに先陣を切って登場したのはminus(-)だ。同ツアーのゲスト出演が発表された後に、メンバーである森岡 賢の訃報が伝えられ、その苦境を乗り越えて迎えたこの日。ステージセンターからトラックを操る藤井麻輝が、両サイドにツインドラムを従え、圧倒的なサウンドとビートでフロアに熱を放射し続けた。

そしてラストナンバーの「Peepshow」では、同曲レコーディングにゲストヴォーカルとして参加したＪがステージに登場。ついに初の生コラボが実現した。


一方、Ｊのライブの中では、「もっと声を！」とフロアを煽ると天を指さし、「この声を彼に届かせようぜ！」と思いを馳せる場面も。アンコールでは森岡 賢とのエピソードも語られるなど、まさに全てにおいて特別な一夜となった。

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翌20日の第二夜は、AA=が口火を切ってステージに登場した。まずは首謀者である上田剛士が姿を現し、ノイズを変幻自在に操ると、その熱が客席に着火。全メンバーが登場したバンドスタイルでは、音の洪水が容赦なく放たれ、フロアもモッシュで応戦するなど、終始圧巻のサウンドとパフォーマンスで会場の温度を一気に上昇させていく。

「未来を変えていくのは俺たち自身」という上田剛士のメッセージも力強く胸に突き刺さるステージとなった。



続いて登場したＪがその熱を引継ぎ、さらにフロアを灼熱化させていく。まさにお互いの存在と音が刺激し合い生まれた熱は、この10Daysの真意を象徴するような空間を作り出した。

この2Daysを終え、いよいよ同対バンシリーズも12月30日の渋谷O-EAST公演＜10Days of GLORY -10 Counts for Destruction-＞ファイナル“放火魔大暴年会”を残すのみとなったが、Ｊから、2017年のソロ活動20周年を記念して行われる全国ツアー開催の一報が告げられると、場内が暴発。ライブは終始熱狂のまま終了した。

Ｊソロデビュー20周年を記念した全国ツアーは、すでに来春のリリースが発表されているベストアルバムを従えてものとなる。5月5日の大阪BIGCAT公演を皮切りに、1997年にソロデビューシングルがリリースされたメモリアルな6月25日のEXシアター六本木ファイナルまで、全国12カ所を巡る予定だ。チケット先行予約はJオフィシャルファンクラブ「F.C.Pyro.」にて12月13日23時59分まで。

撮影◎MASA




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