デスラビッツ、「です。ラビッツ」改名に秘められた熱い想い
えみ・ゆず・かりんと、レコード会社勤務のアラフォー部長による異色のアイドルユニット、デスラビッツが11月13日(日)にLIQUIDROOMにて<デスラビッツ ラストライブw>と称したワンマンライブを行った。会場はラストライブという触れ込みを真に受けたファンや、「またどうせ仕込みの詐欺だろ」と斜に構えたファンたちで満員御礼となっており、この時点での部長の企みは成功しているかの様にみえた。
◆です。ラビッツ画像
事の発端は今年の9月、デスラビッツの公式HPで発表された以下の「謝罪文」である。
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突然の報告となってしまい誠に遺憾ではございますが、来年度へ向けたデスラビッツの活動が困難な状況に陥ってしまった事をご報告させて頂きます。
過度に味にこだわったラーメン付きCDのリリースや、部長ブラックラーメンの無料配布等での予算超過が社内で明るみに出てしまい、懲罰処分として、わたくし神崎部長の解雇が決定いたしました。
デスラビッツの他メンバー(えみ・ゆず・かりん)に直接関係無い事ではありますが、連帯責任というケジメをつけさせて頂くという事で、11月13日恵比寿LIQUIDROOMを『デスラビッツ ラストライブw』として締めくくります。
デスラビッツ部長 神崎晃
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その後、各種メディアやライブ会場でも同様の内容を連呼する部長と、その内容が腑に落ちない女性メンバーたちという対立構図を維持したまま、本番の<デスラビッツ ラストライブw>を迎える事となっていた。
部長と称する190cmを超える男性がメンバーいる事の奇抜さや、部長vs女子メンバーの茶番劇が採り上げられる事が多いものの、デスラビッツの真骨頂は楽曲の良さにある。気合に入ったパフォーマンスと、デスラビッツ軍と呼ばれるファン達の一糸乱れぬヲタ芸が織りなす空間は、会場全員で作り出す素晴らしい「デスラビッツ劇場」となっていた。
結局、解散に関しては「本来の部長は解雇、3代目部長として衣装を変えて新登場、“デスラビッツ”から“です。ラビッツ”に改名しました」と、オチはまさかの脱力ネタ。「なんじゃこりゃ」「騙された」「そんなの分かってた」と怒号が飛び交う中で、リーダーのゆずから「これからも応援宜しくお願いします」との挨拶でワンマンライブは、大きな混乱もなく無事終了となった。
今回4回目となるワンマンライブだったが、過去3回にも同様の告知でファンを欺いており「お約束の解散商法」と捉えられる向きもなくはないものの、解散やメンバーチェンジを行うことで自浄作用を生むアイドル戦法は、要は“飽きたら変える”というもの。いわば“飽きる”コンテンツがシーンに溢れることをやむなしとしている状況でもある。
CDが売れずビジネス的にも非常に厳しい状況下、アイドル/アーティストを発掘するものの育成まではとても手が届かないという現在の音楽業界にあって、デスラビッツの“メンバーの成長を楽しむ”要素は、今なお新鮮で楽しい試みにも見える。
11月16日には、「です。ラビッツ」の最新シングル「Anger」が全国の主要CDショップにて発売となる。ラーメン付きの特別版は全国のヴィレッジ・ヴァンガードやライブ会場にて入手可能だ。ラーメンの味には定評のある「です。ラビッツ」だが、今回は味噌味で勝負だとか。人気漫画家のうすた京介デザインの新Tシャツや、来年5月7日(日)に新宿BLAZEにて行われるワンマンライブ、来年秋の初全国ツアーも発表され、更なるパワーアップをみせる「です。ラビッツ」が楽しみだ。
です。ラビッツ「Anger(アンガー)」
GACD-0021 ¥926+Tax
・Anger
・茶番茶バンバン
・Anger[Instrumental]
・茶番茶バンバン[Instrumental]
Bonus Track
・Anger~部長勝手に録っちゃった?バージョン~
Vocal Parts for DJ REMIX
・Anger(デスラビッツ Vocal Data)
・Anger(部長 Vocal Data)
・茶番茶バンバン(デスラビッツ Vocal Data)
・茶番茶バンバン(部長 Vocal Data)
GACD-0022(ラーメン付き)※「ラーメン付き」仕様は全国のヴィレッジヴァンガードでご予約・購入が可能(一部お取り扱いの無い店舗もあります)。
◆です。ラビッツオフィシャルサイト