YOSHIKI、<KISSエキスポ>にサプライズ登場

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ロサンゼルスから放送された9月16日のニコ生YOSHIKI CHANNELにて、KISSのジーン・シモンズが番組に登場してくれたお礼をも兼ねて、YOSHIKIがKISSエキスポ会場に登場、再びYOSHIKIとジーン・シモンズの頂上決戦~伝説対談が繰り広げられた。

◆YOSHIKI&ジーン・シモンズ画像

<KISS EXPO TOKYO 2016 ~地獄の博覧会~>は、世界初のKISS展覧会としてメンバー所有の貴重なメモラビリアが一堂に会した、世界初のKISSオフィシャル展覧会だ。100点にのぼる貴重な数々の展示アイテムを通して、40年のKISSの歴史をたっぷりと堪能することができるもので、2016年10月13日(木)から10月31日(月)の間、ラフォーレミュージアム原宿で開催される。






公開前日となった10月12日の夜、一般開場よりもひと足早く会場にやってきたYOSHIKIをジーン・シモンズ自らがエスコートし、数々のエピソードを交えながらメモラビリアひとつひとつを紹介、YOSHIKIも圧倒的なKISSレアアイテムに目を輝かせていた。







一通り、地獄の博覧会を堪能したYOSHIKIとジーン・シモンズは、会場内に設置された「KISS初来日時の武道館」の様子を模したステージの前で、トークを繰り広げた。YOSHIKIは弟と一緒に母親に連れられてKISSのコンサートに行ったのが、人生初めてのロックのコンサートだったことを語り、ロックという新しい扉を開いたのがKISSだったことを明言、「KISSがいなければ、今自分はここにいない。X JAPANもいない」と語った。TOSHIもKISSファンであり、それが仲良くなったひとつの大きな要因だったという。KISSの話ばかりしていたことから、バンドを演ろうかとTOSHIとバンドを組むことになり、「ラブ・ガン」「デトロイト・ロック・シティ」のカバーを行っていたのが、X JAPANの原型となるわけだ。

また、10歳の時に父親をなくしたYOSHIKIは、自ら死を選んだ父に対する悲しみと怒りを心にじっと収め続けていたものの、KISSから「感情を外に出すことを学んだ」と語った。その出会いこそが、クラシックミュージシャンからロックスターYOSHIKIへ改革させた、重要な一撃だったようだ。





ジーン・シモンズも7歳の時に父親が家を出ていってしまいそのまま父親をなくすという、YOSHIKIと同じような経験を味わっている。「ロックというのはエネルギーに満ち溢れており、内なる負の心を消化してくれるので、ショーの後は何とも言えない気持ちになる」とジーンは語り、KISSを最初に観て人生が変わったと語るYOSHIKIに対して、「世の中にはX JAPANを初めて観て人生が変わった人達もいる」と発言した。KISSからX JAPANへと、次のジェネレーションにバトンを渡すことこそが重要なんだと、影響力の波及を問う一幕もあった。


YOSHIKIはKISSから多くを学んでいる。音楽の素晴らしさはもちろん、演出からパフォーマンスまでエンターテイメントとしてのスペクタクル、その全てに影響があるとのことだ。一方でジーンは、アメリカのロックシーンは視野が狭く傲慢なところがあり、他者の音楽を認めようとしないおごりがあると指摘する。ロックンロールもブルースもラップもカントリーも生み出したという自尊心なのか、世界的な音楽に耳を傾ける姿勢があまりないというのだ。

「日本には非常に興味深いポップカルチャーがたくさん存在しており、X JAPAにもアメリカでは聴けない新しいサウンドを持っている。もしアメリカでデビューしていたら世界一のバンドになっていたんじゃないか?」──ジーン・シモンズ

日本のポップシーンにも明るいジーンは、「アメリカ人こそノー・ルールで日本の音楽ももっと聞くべきだ。もっと視野を広げたら、面白いものがいっぱい転がっている。ももクロのような日本のポップカルチャーは非常にカッティング・エッジだ」とも語っていた。



「エンターテイメント性の高いパフォーマンス」を行ない、何より「曲が素晴らしい」という点で、KISSとX JAPANには共通点がありそうだが、実際2人は「メロディが素晴らしい」という点に多大なるリスペクトを置いているようだ。ジーンは「X JAPANのメロディーにはモーツァルトやショパンを聴いているような高揚感があり、そこにYOSHIKIのドラムなどがすごいエネルギーとなって混じり合っている点に、シンパシーを感じる」と語ってくれた。一方でYOSHIKIも「KISSのメロディのキャッチーさは、ザ・ビートルズのメロディの素晴らしさと何も変わらない」と高く評価している点を強調した。

ハローキティとのコラボを行っている点もYOSHIKIとKISSの共通点だが、<KISS EXPO TOKYO 2016 ~地獄の博覧会~>にはYOSHIKIとKISSがコラボレーションを行った“YOSHIKISS”コーナーも用意されている。これからも新たなコラボレーションに期待したいところだが、「私とYOSHIKIにとって一番いいタイミングでいいアイディアが自然発生することが大事」とジーンは発言、誰かにやらさせるのではない、必然を伴ったコラボレーションじゃなければダメだと、アーティストとしてピュアな一面をも覗かせていた。




◆<KISS EXPO TOKYO 2016 ~地獄の博覧会~>オフィシャルサイト
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