【ライブレポート】和楽器バンド、サンフランシスコで「Wagakki」コール
着実に海外進出を実現している和楽器バンドが、<WagakkiBand 1st US tour 衝撃 -DEEP IMPACT->と題した米西海岸ツアーを開催、7月12日から16日にかけてロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコでライブを行った。ロサンゼルスでの公演は2015年7月以来2度目の公演となったが、サンディエゴ、サンフランシスコは今回が初となるものだ。
◆和楽器バンド画像
最終日の会場はサンフランシスコのThe Fillmoreだったが、この会場はプリンス、ジミ・ヘンドリックス、レディオヘッドらもステージを踏んできた、サンフランシスコ音楽史の重要な一部となっているところだ。そんな由緒正しき会場のまわりには、初のサンフランシスコ公演に期待するオーディエンスが開場前から長蛇の列を作っていた。
開演直前になると会場はひときわ大歓声に包まれ、その声に呼び込まれる形でメンバーがステージに登場し、「Strong Fate」でライブがスタート、鈴華(Vo)が「What's up San Francisco! We are WaggakiBand! This is our first time in San Francisco.Very excited.Hope you enjoy our show!」と英語で挨拶をし、続けて疾走感あふれる「Valkyrie-戦乙女-」や「反撃の刃」で畳み掛け、オープニングから会場内のボルテージを一気に上げていった。
ライブ中盤では、鈴華が「My style of singing is called Shigin. I want to do a special Shigin play for you tonight.」と詩吟を披露すると大きな歓声が上がり、その後も和楽器バンドならではである日本の伝統芸能の剣舞やドラムと和太鼓が掛け合う“和太鼓&ドラムバトル”といった演出など、多彩な魅力で会場内を和楽器色に染め上げていった。
本編ラストの「戦-ikusa-」を歌い終えステージを去ると、会場では「Wagakki! Wagakki!」と和楽器コールが沸き起こり、それに応えるように再びメンバーがステージに登場、「Wagakkiを世界共通言語に」という彼らの思いがカタチになりつつある瞬間が描かれた。アンコールでは日本のリズム“三本締め”をレクチャーし、“SANBONJIME”で会場が一体となると、そのまま新曲「起死回生」、続けて「千本桜」を披露。鈴華は「Thank you so much! ありがとう!」と笑顔で伝え、ステージは幕を下した。
終演後、初めて彼らのパフォーマンスを体感したオーディエンスは口々に「Each of them got a special talent and their performance is amazing. Can’t wait the next tour!」と絶賛の嵐だ。<WagakkiBand 1st US tour 衝撃 -DEEP IMPACT->はその名の通り、“DEEP IMPACT”を残したようだ。
Photo by:KEIKO TANABE(TAMARUYA)
<WagakkiBand 1st US tour 衝撃 -DEEP IMPACT->
2.天樂
3.Valkyrie-戦乙女-
4.華火
5.反撃の刃
6.詩吟-胡隠君を尋ぬ-
7.風鈴の唄うたい
8.遠野物語:九四
9.?
10.鋼-HAGANE-
11.白斑
12.吉原ラメント
13.暁ノ糸
14.ドラム&和太鼓ハ?トル
15.星月夜
16.戦-ikusa-
ENCORE
1.起死回生
2.千本桜
NEW VIDEO MUSIC「起死回生」
2016年8月17日発売
テレビ東京系リオ五輪中継テーマソング
◆和楽器バンド・オフィシャルサイト
この記事の関連情報
【和楽器バンドインタビュー vol.8】鈴華ゆう子「私にはバンドの火を消さない責任がある」
【和楽器バンドインタビューvol.7】町屋「貴重な機会で、すごい経験値になった」
【和楽器バンドインタビュー vol.6】神永大輔「こんなに面白いものはほかにない」
【和楽器バンドインタビュー vol.5】亜沙「この8人じゃないと意味がない」
【和楽器バンド インタビューvol.4】いぶくろ聖志「僕たちの音楽が刺さってくれる人はまだまだいる」
【和楽器バンド インタビューvol.3】蜷川べに「これからは、ありのままの自分で」
【和楽器バンド インタビューvol.2】山葵「目の前のことを一歩一歩、しっかり踏みしめて」
【和楽器バンド インタビューvol.1】黒流「自分が生きた証がここに作れた」
和楽器バンド、『和楽器バンド 大新年会 2024~八重ノ翼~』からダイジェスト映像を公開