【インタビュー】BAND-MAID、“ハードロック×萌”のフルコースをお届け

海外のリスナーから人気に火がついた5人組ガールズロックバンド、BAND-MAIDが5月18日にメジャーデビューミニアルバム『Brand New MAID』をリリースする。秋葉原のメイド喫茶で実際に働いていたMIKU-小鳩ミク-が、かわいいのにかっこいいをコンセプトにしたギャップ萌えのバンドを作りたいと思ったのがBAND-MAID結成のキッカケ。実際、萌え系のヴィジュアルイメージで彼女たちの男前の演奏、ハードなロックサウンドを聴いたら「マジこれ!?」と驚く可能性大だ。すでにアメリカ、イギリスでイベントに出演と世界を股にかけるべく躍進中の彼女たちにロングインタビューを試みた。
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■「曲カッコいいな。でも、メイド服か」って(笑)
――アメリカのシアトルやイギリスのロンドンでイベントに出演するなどワールドワイドに活躍しているBAND-MAIDですが、BARKSインタビュー初登場となるので、結成のいきさつから教えてもらえますか? MIKUさんが中心になって結成したんですよね。
MIKU-小鳩ミク-(以下MIKU):私は秋葉原のメイド喫茶で3年ぐらい働いていたんですけど、もともとバンドが好きで歌うことが好きだったので、その頃に“かわいい”と“カッコいい”を合わせたバンドができたら面白いんじゃないかって。
――メイド喫茶で働きながらバンドの構想を練っていたと。メンバーは決まっていたんですか?
MIKU:決まっていなかったんです。メイドさんをやめてから、さらにやりたいという想いが強くなって、見た目とギャップのあるバンドにしたいなって。で、BANDとMAIDを合わせてBAND-MAIDというバンド名を考えて、そこからメンバーを探しました。まず、インターネットで“弾いてみた動画”をアップしていたギターのかなみんちょ(KANAMI)を見つけて、声をかけたんですけれど。
KANAMI-遠乃歌波-(以下KANAMI):ネットを通して連絡をいただいたんです。バンドのコンセプトややりたい楽曲についても書いてあってーー。私は高校生の時、文化祭でメイド服でギター弾いていたことがあったので「楽曲もカッコいいし、面白そうだな」って。
――そこでMIKUさんと KANAMIさんが一緒にやることに。
KANAMI:そうです。で、「ドラムとベースがまだ決まってないんだけど、誰かいる?」って聞かれた時に私はシンガーソングライターとして活動していたので、ドラムを叩いてもらったあーちゃん(AKANE)に声をかけて。
AKANE-廣瀬茜-(以下AKANE):私は当時、音楽の専門学校に通っていたんですね。で、サポートの仕事を一緒にやっていた同じ学校のベースのMISAに声をかけて。
KANAMI:でもメイド服に抵抗があったんだよね?
AKANE:そうなんです。2人ともかわいい服を着たことがなかったので「曲カッコいいな。でも、メイド服か」って(笑)。
MISA:一晩、考えこみました(笑)。
AKANE:でも、こんなにハードな曲をメイド服でやるバンドは絶対いないし、これは面白いという確信があったので次の日に連絡して。
MIKU:かなみんちょが決まったらポンポンポーンって3人決まったのでラッキー! って。で、4人バンドの形態になったんですが、実際にスタジオで合わせたら私の声が明るめだということもあって、カッコいい曲をやるなら、もっと重みが欲しいなと思ったんですね。「じゃあ、ツインヴォーカルがいいんじゃないか」って、事務所が同じでソロで歌っていたサイちゃん(SAIKI)の歌を聴かせてもらったら声に迫力があって「BAND-MAIDの曲に合う!」って。
――ぴったりの人材発見ですね。
MIKU:でも、彼女もメイド服に抵抗がありそうだったので、「カッコいい曲をちょっとかわいい格好でやるバンドなんだけど」って多くを語らずに誘いました(笑)。
SAIKI-彩姫-(以下SAIKI):そうなんですよ。音楽を聴いてカッコいいとは思っていたんですが、衣装合わせの時にメイド服がかかっていて「カチューシャがある!」と(笑)。
MIKU:今は黒のクールな服ですけど、最初はサイちゃんもエプロンつけてたんです。
SAIKI:「エプロン? だまされたぁ」って(笑)。
MIKU:私は加入した後だったので「こっちのもんだぁ!」って思ってた(笑)。
SAIKI:まぁ、結果オーライでしたけどね。5人になったタイミングでギターを2本にした方が音に厚みや重みが出るんじゃないかということで小鳩がギターを弾いて歌うことになって。
MIKU:それまでギター弾いたことがなかったんですけど、練習しました。かなみんちょが私の師匠です。
KANAMI:頑張っています。
――そして2013年の夏にBAND-MAIDのメンバーが揃うと。
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