【ライブレポート】ロック混沌の時代の幕開け、女帝ホワイト・エンプレス vs 地獄の使者ベルフェゴール
BSフジ毎週土曜日深夜に放送されている音楽番組『伊藤政則のロックTV!』主催のライヴ・イベント<ロック・オブ・ケイオスVol.1>が、5月12日に渋谷クラブクアトロで開催された。番組で紹介され反響の大きかったアーティストをリアルに体感できる本イベント第一弾に登場したのは、オーストリアからの地獄の使者ベルフェゴールと純白の女帝ホワイト・エンプレスの2大メタルバンドだ。
◆ホワイト・エンプレス、ベルフェゴール画像
まずステージに上がったのはホワイト・エンプレスだ。元クレイドル・オブ・フィルスのギタリスト、ポール・アレンダーの壮大なコンセプトが形を持ったこのバンドだが、ステージに君臨するのはシンガーのメアリ・ズィマーだ。白いコスチュームに身を包み、顔面や腕・脚を白くペイントした彼女はまさに“純白の女帝”と呼ぶに相応わしいたたずまいだ。だが、黒いコンタクトレンズをつけた瞳はぽっかりと空いた空洞のように、人々を暗い深淵へと引きずり込んでいく。そんな光と闇の二面性は彼女のヴォーカルにも表れており、オペラチックかつメロディアスな唱法とデス・ヴォイスは見事なコントラストを成していた。「使徒よ、集結せよ」から始まったショーで、彼女は観衆を圧倒するパワーと、目まぐるしいまでの多彩なヴォーカルを披露した。
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