小澤征爾、6年越しのベートーヴェン本日発売。80歳記念キャンペーンに村上春樹からエッセイも
小澤征爾の新作『ベートーヴェン:交響曲第4番・第7番 水戸室内管弦楽団/指揮:小澤征爾』が本日1月14日に発売された。
小澤が館長を務める水戸芸術館のレジデント・オーケストラである水戸室内管弦楽団は、クオリティの高い演奏で内外から賞賛されているが、今回の録音は、小澤征爾と水戸室内管弦楽団の長年の希望がようやく叶ったものだ。というのも、2008年、ベートーヴェンの交響曲第4番をメイン・プログラムとして組まれた小澤&水戸室内管弦楽団による欧州ツアーが、小澤は急病のため同行できずオーケストラのみで演奏されたためである。
2014年1月の演奏会が決まった際、「小澤さんの指揮でベートーヴェンの4番をやりたい」というオーケストラ側の強い希望でこの曲が選ばれ、本番では小澤とオーケストラが共に演奏できる喜びを爆発させた。この大成功を受け、2014年5月のプログラムにもベートーヴェンの第7番が選ばれた。すっかり体調を取り戻した小澤征爾の力強い指揮にオーケストラが見事に応え、満員の聴衆を熱狂させた。
今回のアルバムは、この2014年1月と5月の感動のライヴを収録したものである。少数精鋭の水戸室内管弦楽団が素晴らしい集中力で小澤征爾の指揮に応えた見事な演奏をお楽しみ頂ける。
なお、小澤征爾が2015年9月1日に80歳の誕生日を迎える。ユニバーサルミュージックは「小澤征爾80歳記念キャンペーン」を開催し多数の作品を発売予定で、1月14日には20タイトル、2月18日に20タイトルの「小澤征爾名盤2CD」をリリースする。詳細は特設サイトにてチェックして欲しい。ちなみにこの特設サイトには、対談本『小澤征爾さんと、音楽について話をする』も刊行されており、(ファンはすでにチェック済かもしれないが)小澤と親交のある村上春樹から届けられたエッセイも掲載されている。
2015年1月14日(水)発売
Blu-spec CD2仕様 UCCD-1413 ¥3,000円(+税)
指揮:小澤征爾
演奏:水戸室内管弦楽団
[収録曲]
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
1.交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
2.交響曲 第7番 イ長調 作品92