【インタビュー】SCANDAL、横浜アリーナ直前に語るライブ論「この日限りの曲もやる……かも」
SCANDALが6月28日および29日、横浜アリーナにて<SCANDAL ARENA LIVE 2014「FESTIVAL」>を開催する。去る6月22日に行われた自身二度目の大阪城ホール公演<SCANDAL ARENA LIVE 2014 「360°」>は文字通り360°のステージに超満員の1万2千人が熱狂した。その興奮冷めやらぬ一週間後のアリーナ2DAYS公演となる。
◆SCANDAL 画像
なお、6月29日の横浜アリーナ公演の模様がWOWWOWにて生中継されることに加え、WOWWOWでは7月21日に『SCANDALスペシャル』と題して、初の日本武道館ワンマン(2012年3月公演)および初の大阪城ホールワンマン(2013年3月公演)の模様を放送することも決定している。
BARKSは今やガールズバンドを代表する彼女たちが、大舞台を踏んで感じてきたことや吸収したこと、今だからこそ分析できるアリーナクラスの会場とライブハウスの魅力の違いなど、4人が考えるライブ論について聞いてみた。ライブが生中継されることについては「緊張よりも、ありのままが映し出されるのはむしろ、嬉しい」とキッパリ。SCANDALのロックバンド然とした潔さ、一発勝負のライブに賭けてきた熱が気持ちいいほどダイレクトに伝わってきた。
■大会場のステージに立つとすごく気持ちが大きくなるというか
■強くなって何でもできるような気がしてくるんですよね
▲HARUNA |
MAMI:演奏中の自分の中ではものすごくステージを走りまわって大きく動いているつもりだったんですけど、あとから映像で見返してみると思い描いていたほどのスケール感ではなかったっていうことはありましたね。映像で客観的に見たことで次のステージに向けてイメージを持っていけるようになった。逆にライブハウスは距離が近いから、伝えたい想いを歌や音に乗せて直接届けることができるんです。だから、広い会場ではちゃんと前を見て、見てる人たちの目を見て発信していかないとって思うようになりましたね。ただ、そのときに思うことや感じることをお客さんに伝えるという意味では、どんな大きさの会場でも変わらないから、いつも同じようにぶつけられるか、伝えられるか考えるようになりました。
──やはり、大きな舞台を踏んだ収穫は大きいんですね。
MAMI:そうですね。終わった後で思うこともたくさんありますね。
RINA:私は会場が広くなればなるほど、バンド力が試されると思いましたね。ライブハウス・ツアーをしたり、ホールでのライブをたくさん経験してないと、ちょっとビビっちゃうだろうなって。立ってみると人のエネルギーの圧がものすごいので、そこはライブハウスと絶対的に違うところだと思います。グチャグチャになってみんなでひとつの空間を作るというより、見せる、伝えるということが最優先の場所なんだなって実感しました。と同時に、自分たちの曲を「もっと大勢の人たちに伝えられるんじゃないかな」って自分たちの可能性みたいなものを感じられたことがものすごく嬉しかったんです。ライブハウスもめちゃくちゃ好きなので、あの距離感で演奏することはやめたくないと思うんですけど、アリーナクラスのステージに立って、自分たちを試すことも大事なんだなと思いました。
▲MAMI |
RINA:そうですね。今までは直球を投げることしか知らなかったけど、立体的にもなる曲なんだって。アリーナクラスの会場では映像を使って演奏することもできるので、見ている人たちのイメージがさらに膨らんで、より伝わると思うんです。それは素敵なことだなって思いましたね。
HARUNA:日本武道館も大阪城ホールも1年に1回の単発公演だったので、まだ全然アリーナの大きさに慣れてないんですね。でも、ステージに立つとすごく気持ちが大きくなるというか、強くなって何でもできるような気がしてくるんですよね。だから、大きい会場のライブって大好きで。ボディランゲージでライブをしてるような感覚が私は好きですね。同じ曲を演奏してもライブハウスとは、また伝わり方が違うような気がするんですよね。
──その違いは、空間の大きさだったり、ステージと客席の距離だったりが関係しているんでしょうか。
RINA:やっぱり、お客さんの数も、関わるスタッフの数も、ステージセットも、衣装も違いますよね。細かく言えば会場の席と席の間に通路があることもそうですし。バンドがアリーナでライブすることって私はすごくカッコいいと思ってます。
──よく大きい会場でもお客さんの顔が見えるって言いますけど、意外と見えるものなんですか?
RINA:見えるよね。
HARUNA&MAMI&TOMOMI:見える、見える。
MAMI:武道館は特にそうだったんですけど、アリーナ最前列の人たちと握手できるんじゃないかなって思えたくらい近くに感じました。
HARUNA:大きい会場は席が一定の間隔で区切られてるっていうこともあって、表情までよく見えるんですよ。
MAMI:たぶんお客さんがステージを見ている感覚よりも、こっち側は何倍も近くに感じてるんです。だから、<SCANDAL ARENA LIVE 2014 「FESTIVAL」>ではもっともっと見ている人が“近いっ!”って思えるように、自分たちから近づいていこうかなと思ってます。ワーッて走り回って(笑)。
◆インタビュー(2)へ
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