ポール・ロジャース、15年ぶりのアルバム、収益はすべて寄付
ポール・ロジャースが15年ぶりとなる新作アルバム『ザ・ロイアル・セッションズ』をリリースする。自らのルーツを探求した意欲作だ。
◆ポール・ロジャース画像
フリーからバッド・カンパニー、ザ・ファームでの輝かしい歴史にクイーンへの電撃参加を加え、今もなおキャリアを重ねる重鎮だが、そんなポールが若き日に聴いていたオーティス・レディング、ブッカ―T & MG's、テネシー、メンフィスといったソウル・ミュージック、Stax / Volt、Goldwax、Hi-Recordsなど当時のレーベルからリリースされた楽曲は、若き日のポールに多大なる影響を与えてきたものだ。これらの彼のルーツをもとに『ザ・ロイアル・セッションズ』は作られた。1960年代のソウル/R&Bの楽曲を中心とした収録曲は、正に‘ザ・ヴォイス'の本領発揮といったところだ。
『ザ・ロイアル・セッションズ』のレコーディングは、数多くの傑作を生みだしたメンフィスにあるウィリー・ミッチェル所有のザ・ロイアル・スタジオで行われた。レコーディングは、オーティス、サム&デイヴ、アル・グリーンらとの録音を実際に行ったオリジナル曲に参加していたミュージシャンとのセッションで行われたという。アルバムのリード曲はサム&デイヴのカバー「I Thank You」だ。
「人生の中で、最も深く自分自身の奥底まで到達すべきだと感じていた。今回のレコーディングによって、シンガーとして、ソングライターとして再充電されたと思う。私が最もこの作品で好きなパート、それはセッションの間、スタジオに絶えずに流れていた“愛”だ。私たち全員が同じ言葉を話していたんだ」──ポール・ロジャース
「この素晴らしい機会を最大限に活用するため、私はポールとバンドをライヴで録音させている。パフォーマンスのピュアなエネルギーをうまく捉えたと思う。アナログ・レコーディングによって、音のクオリティは比類なきものに仕上がったし、リスナーはより深い体験ができるはずだ」──ペリー・マーグーレフ
なお、アルバムの収益すべてはメンフィスの音楽教育プログラムに寄付される予定だという。『ザ・ロイアル・セッションズ』はレコチョク、moraはじめ各音楽配信サイトでも1月29日(水)より配信スタートとなった。
セッション参加アーティスト:Reverend Charles Hodges(Hammond B3)/ Michael Tolls(guitar)/ LeRoy Hodges Jr.(bass)/ Hubby” Archie Turner(Wurlitzer)/ Steve Potts and James Robertson Sr.(drums)
The Royal Horns and the Royal Singers.Produced by Perry Margouleff
『ザ・ロイアル・セッションズ』
2014年1月29日発売
COZY-834/5 3,000円(税抜)
1.I Thank You(David Porter / Isaac Hayes)(赤字はクレジット)
2.Down Don't Bother Me(Albert King)
3.I Can't Stand The Rain(Margaret Ann Peebles / Donald Maurice Bryant / Bernard Miller)
4.I've Been Loving You Too Long [To Stop Now](Otis Redding / Jerry Butler)
5.That's How Strong My Love Is(Roosevelt Jamison)
6.Walk On By(Burt Bacharach / Hal David)
7.Any Ole Way(Otis Redding / Steve Cropper)
8.It's Growing (William Robinson / Warren Moore)
9.Born Under A Bad Sign(Booker T.Jones Jr./ William Bell)
10.I've Got Dreams To Remember(Otis Redding / Zelma Redding / Joe Rock)
11.Shake(Sam Cooke)※
12.Walk In My Shadow(Paul Rodgers / Paul Kassoff / Simon Kirke / Andy Fraser)※
13.Wonderful World(Sam Cooke / Lou Adler / Herb Alpert)※
※ボーナス・トラック3曲、プラス『メイキング』DVD付2枚組
◆ポール・ロジャース・オフィシャルサイト
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