ウィーン少年合唱団、GWに福島南相馬の少女合唱団と共演を発表
◆ウィーン少年合唱団画像
合唱団理事長のヴァルター・ネッティヒ教授は、2011年は震災の影響もあって来日が叶わなかった事を詫び、震災直後にはヨーロッパ各国でチャリティ公演を行った事を報告。2012年は2011年の延期公演のつもりで、去年の分に今年の分を加えて過去最高となる35公演を行う事を発表した。
あわせて5月2日(水)に赤坂アーク・カラヤン広場にてイベント<オーストリア meets 福島>に参加する事も発表。ネッティヒ教授は「南相馬市の少女合唱団MJCアンサンブルと一緒に唄います。(ウィーン少年合唱団の)少女合唱団との共演は初めてのこと。団員みんなが楽しみにしています。」と、出演への喜びを表した。
ウィーン少年合唱団は4つの組に分かれており、今回の来日はシューベルト組の11~14歳で構成される25人となる。各々のメンバーに日本の印象を尋ねると、
「原発の事は心配してません。むしろ楽しみにしています!(キャスパー君/13歳)」
「東京タワーとか、ウィーンより大きい建物があってカッコいい街!(マクシミリアン君/11歳)」
「色々な国に行って、その国の言葉で歌っています。今回も日本の歌を唄いますので、みなさんの反応が楽しみです(パウル君/12歳)」とコメント、来日メンバー中、唯一の日本人であるケンシ君(13歳)は「ボクが持ちこんだコミックの“NARUTO -ナルト-”を団員が読み廻していて、みんな日本に興味をもっています。みんな日本に行く事を楽しみにしていました」とコメントし、日本のPRの一役を買っている事を明かした。
会見後には、滝廉太郎の「花」など3曲を披露し、集まった報道陣の前で天使の歌声を響かせた。ウィーン少年合唱団は4月28日から7月8日まで、全国で34回のコンサートを行う。
また、4月25日には新録音1曲を含む20曲収録の来日記念ベスト盤『ウィーン少年合唱団/天使の歌声』がリリースとなった。今回のコンサートで歌われる曲のほとんどが、最新ベスト・アルバム『天使の歌声 最新ベスト2012』に収録されているが、ここには震災後に「日本のための歌」として録音された「エレンの歌 第二」も収録されている。「この歌は一種の子守歌で悲しみを和らげ、苦痛を慰め、心配ごとをとりのぞき疲れた人に休息を与える歌です」(ウィーン少年合唱団)とコメントを残している作品である。
(C)EMI MUSIC JAPAN
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