MR.BIG、オリジナルアルバム『What If…』完成

ポスト

MR.BIGが劇的な復活を遂げ、日本武道館、横浜アリーナ公演を含む<2009 JAPAN TOUR>全10公演を皮切りに世界ツアーを敢行、大好評を博したのが2009年6月のこと。それから1年半、遂に『Hey Man』以来14年ぶりのオリジナル・メンバーによるアルバム『What If…』が完成となった。もちろんすべてが新曲、最新レコーディングだ。

◆MR.BIG画像

今回のアルバムには、アイアン・メイデン、ジャーニーのプロデュース、レッド・ツェッペリンのリマスター作業等で知られる当世最強のロック・プロデューサー、ケヴィン・シャーリーが、初の全面プロデュースを担った。レコーディングは一切の妥協を排し、別々の道を歩んだ期間に培った孤高のミュージシャンシップが最高レベルでぶつかり合うことになったという。ケビン・シャーリーのチャレンジ精神が4人メンバーのリアル・ミュージシャンの心に火をつけ、問答無用のロック・アルバム誕生を呼び起こしたというわけだ。

2010年初夏、ポール・ギルバート、ビリー・シーン。パット・トーピーはポールのプライベート・スタジオにて音楽によるブレイン・ストーミングを開始した。ここにエリック・マーティンが更なるアイデアを引っさげ参戦、アルバム制作に向けバンドは本格始動となったという。その後、アイアン・メイデンの最新作『ファイナル・フロンティアー』の制作作業を終えたばかりのプロデューサー、ケヴィン・シャーリーとミーティングを開始、度重なるディスカッションの末、ケヴィン・シャーリーはMR.BIG新作アルバムのプロデュースを快諾することになった。そこでケヴィンが掲げたテーマは「無垢なるロック精神への回帰」。

プリ・プロダクションは怒涛の形相を呈したという。アイアン・メイデンの『ファイナル・フロンティアー』がそうであったように、ケヴィンのプロデュースはバンドの王道のサウンドを現在の音楽シーンにあった音に作りあげていくタイプだ。言葉では簡単だが、実際にはベテラン・バンドが長いキャリアの中で積み上げてきたものの中に隠された、その音楽性を逆に曇らせているものもあるという。ケヴィンはバンドとの対話により、その曇りをひとつひとつ拭い去っていくのだ。プリ・プロダクションが続く中、MR.BIG はデビュー当時のきらめきを取り戻していった。

レコーディングは2010年9月に行なわれた。小さなスタジオで楽器隊3人が互いに顔を見合わせながらの、一瞬を大事にしたレコーディング方法が採られた。この緊張感溢れる作業にエリック・マーティンも触発され、4人がライヴ感覚で作業を進め、テンションは日に日に高くなり、レコーディング自体はなんと2週間で完了となった。

本作は日本先行発売で、日本盤のみのボーナス・トラックが収録となる。日本盤のみ再結成から今回のレコーディングに至るMR.BIGの歩み、レコーディング風景、メンバーのインタビュー、最新ビデオクリップ等で綴ったドキュメンタリーDVD付き限定バージョンが発売となる。コア・ユーザー向けには2,000セット限定の180g重量盤2枚組アナログ・パッケージも2011年1月19日にリリースとなる。

『What If…』
2010年12月15日発売
IEZP-26 3,990円(税込)
※DVD、3D スリップ・ケース付き限定盤
IECP-10236 2,000円(税込)期間限定
※通常盤
IEPS-9112/3(2011年1月19日発売予定) 5,000円(税込)
※180g重量盤アナログ2枚組
1.アンダートウ(1stPV曲 リード・トラック)
2.アメリカン・ビューティ
3.ストレンジャー・イン・マイ・ライフ
4.ノーバディ・レフト・トゥ・ブレイム
5.スティル・エイント・イナフ・フォー・ミー
6.ワンス・アポン・ア・タイム
7.アズ・ファー・アズ・アイ・キャン・シー
8.オール・ザ・ウェイ・アップ(2ndPV曲)
9.アイ・ウォント・ゲット・イン・マイ・ウェイ
10.アラウンド・ザ・ワールド
11.アイ・ゲット・ザ・フィーリング
12.キル・ミー・ウィズ・ア・キス(Bonus Track for Japan)
この記事をポスト

この記事の関連情報