BARKS LIVE[10周年感謝祭]after meeting

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BARKS LIVE[10周年感謝祭]

after meeting 2010.7.11 Zepp Tokyo

座談会 Page-01

「こういうイベントって“殺るか、殺られるか”みたいなところがある。ジャンルとかキャリアも関係なく。今日はずっとそういうモードであれたし、そこがすごく気持ち良かった」ミヤ

──皆さん、お疲れさまです。まさに“ありそうでなかった”イベントでしたよね。

ミヤ:うん。この3組の顔合わせというのも、普段のイベントではなかなかない感じだし、とにかく楽しかったですね。それに尽きます。すごくワクワクしながら臨めたというか。

逹瑯:最初にP.T.Pが出て、そのライヴを観てるうちに自分でもテンションが上がっちゃって。「これ、頑張んなきゃヤバいな」と思ってシャカリキやりすぎて、声が枯れちゃいました(笑)。最後まで、もたなかった(笑)。

T$UYO$HI:ははははは!

K:俺たちは今回、ルーキーみたいなポジションじゃないですか。年齢的には違うけど(笑)。とにかく一番手として火をつけなきゃ駄目だなと思って、全力でぶつかることだけを考えてたというか。すごく変な言い方かもしれないけど、「このイベントに恥をかかせちゃいけない」と思ったし。

T$UYO$HI:うん。そこで……あくまでこれは個人的な話なんだけど、「俺、イケてねえな」って思った。「まだまだだな」というか。みんなを見てて、すげえプロだなと思ったし。

J:ん? なんか今日、妙な自虐モードに入ってねえか?(笑)

T$UYO$HI:いや、でもこれが今日の素直な感想で。もちろん楽しかったんだけど、自分たち次第でもっと興奮できたんじゃないかなとも思ってて。

J:俺自身は、今日みたいな純度の高いイベントに出させてもらえてホント良かったなと思うし、こういうイベントなら何度でも出たいな、と思うよ。そもそもイベントとかフェスってものに対してある種の不信感みたいなものを持ってる俺ではあるけども(笑)。だけど今日はこの顔ぶれでステージに立てて良かったし、BARKSの熱意というのもすごく感じたしね。そこがマジ嬉しかったな。

――お互いのステージを観る機会というのも、これまで滅多になかったはずですよね?

逹瑯:俺、JさんのCDは聴いててもライヴを観させてもらったのは今夜が初めてで。2階から観てたんですけど、なんか……激しいのはもちろんなんだけど、すごく男くさくてセクシーだな、と。色気がすごいなって感じで。

――惚れちゃいましたか?

逹瑯:うん(笑)。前にBARKSで対談させてもらったときも思ったんですけど、すごくロマンティストな人なんだろうなと思う。そういう部分が、激しさのなかにも出てるというか。

J:……なんだよ? なんか照れるな(笑)。

ミヤ:こういうイベントって、「殺るか、殺られるか」みたいなところがあるじゃないですか。ヌルッとやるものじゃなく、ガチンコでやるべきものというか。ジャンルとかキャリアとか、そういうのも関係なく。で、あらかじめそういう感覚を持って今日という日に臨んで、リハを観たり、ステージの袖からライヴを観たりしてるなかで、ちょっと気持ち的に空回りしそうになった部分もあったかもしれない。プレッシャーに押し潰されないように頑張ろうとしすぎた結果として。結局、自分との闘いなんですよね。正直、そういう気持ちでは臨みにくいイベントというのも、なかにはあります。だけど今日はずっとそういうモードであれたし、そこがすごく気持ち良かったですね。

――楽しいのは大事だけども、「楽しけりゃいいじゃん」ではない、ということですね?

ミヤ:うん。年末に身内だけでやるパーティとかだったら、それでもいいと思う。だけど今日みたいな「殺らなきゃ、殺られる」みたいな感覚を参加者みんなが持ってるようなイベントだと、そのイベントならではの匂いみたいなものも生まれてくるというか。だから出演者が友達同士とか、そういうことが大事なわけじゃなくて。

T$UYO$HI:うん。俺は今日、ムックのステージを初めて観て。前に、酒の席では一緒になったことがあったんだけど(笑)。で、すごく良かった。特に最後の曲。

――「リブラ」のことですね。

T$UYO$HI:あの曲が特に響いたというか、純粋にすげえカッコ良かった。で、思ったんですよ。みんなちゃんと、“自分”を持ってるなって……。Jさんについては言うまでもないけど。

J:なんで今日、そんなに自虐的モードなわけ? 今日のおまえ、イケてたぞ(笑)?

T$UYO$HI:いや、でもなんか、楽しさのなかにも考えさせられるところがたくさんあって。「自分って何なんだろう?」とか、「自分たちのバンドならではの個性って何なんだろう?」みたいなことを。実は俺ら、少し前にツアーのファイナルをやって。ああいうワンマンのライヴには自分たちのことを好きなお客さんだけが来るわけだから、盛り上がって当たり前じゃないですか。でも、今夜みたいにいろんなファンがいる機会では、自分たちにはない何かがすごく見えるというか。結局、自分では自分のことが結構わかんなかったりするところもあるわけで。

J:それはわかる。だけど、「イケてた」って言ってるじゃん。俺の言葉を信じろよ(笑)。

K:ははは! でも、俺もすごくわかる。ムックもJさんも、それぞれのオーディエンスの反応もすごく衝撃的だったし、「俺たちに足りないのは何なんだ?」とか真剣に考えちゃいましたもん。

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