阿部真央、体内より湧き上がる生々しい感情を歌う2ndシングル「貴方の恋人になりたいのです」リリース大特集

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阿部真央 2ndシングル「貴方の恋人になりたいのです」リリース大特集
強くも弱くもない
ただ溢れる想いがあるだけ
それを貴方に伝えたくて
私は歌い続けるのです

――今回の「貴方の恋人になりたいのです」というシングル、とても季節感がありますよね。夏の暑さとか、風景とか、時間の流れ方なんかが楽曲に落とし込まれていて、すごく興味深かった。これはいつ頃作った曲なんですか?

阿部真央(以下、阿部):これは高校3年の時ですね。当時片想いをしていて、その時に作った曲です。叶わなかった恋だったんですけどね。片想いをしていた時も、「これは、叶わないなぁ」とわかっていながら、それでも好きで。もしかしたら、もしかするかも?……なんて淡い期待を抱いていた頃に、書いた曲です。

――その相手ってもしかして、「I wanna see you」でも歌われていた、ちょっと遠距離だった人?

阿部:そうそうそう、実はね。私、意外と一途なんですよ(笑)。この時期は、曲を集中して書いていたから。片想いしているとその人のことばっかり考えちゃうし、どうしてもそれがテーマになっちゃうんです。

――夏って、恋愛したくなる季節だなって思いますか?

阿部:できれば恋はいつでもしていたい。ただ、“ひと夏の恋”みたいなのは嫌だ(笑)! そんなの寂しいじゃないですか。でも、夏独特のトキメキとかはある気がしますね。男の人の汗の匂いとか、嫌いじゃないですね。

――休みが多いのも関係してそうですよね。

阿部:うん。あと暑いし解放的になって、毛穴も開いちゃうから(一同笑)。やっぱり、温かい国の人たちって、解放的で陽気じゃないですか。暑さはデカイと思う。

――なるほど(笑)。「深入りしたら嫌がりませんか?」という歌詞がありますけど、いつもそういう距離感って考えますか?

阿部:考えますね。恋愛に限らず、友達関係でも大事ですよ。ここまで言ってしまって大丈夫かな? とか、こんなことしたら嫌がらないかな? とか。結局、自分を出した時に相手がそれを受け入れてくれないと、ショックが大きいから。できればそういう怖い思いはしたくないし。恐れているのかもしれない。だから、いつも距離を気にしているのかも。

――まったく距離を気にせず、他人に干渉する人もいるじゃないですか?

阿部:いますよね。そういう人は少し苦手かも(笑)。いや、苦手というより、たぶん自分がそういうふうにできないから、コンプレックスを抱いてしまうのだと思う。

――そういう距離感を取っている状況から、恋人同士になるのって、どういう瞬間だと思いますか?

阿部:お互い、言葉にしなくてもわかり始めると思うんです。あとは、言葉だけが足りないような状態になっていくじゃないですか。でも、中学生や高校生の頃って、そういうのもないまま告白しちゃったりしますよね。それで、1週間で別れちゃったりして。その時期特有のものだと思いますけど、すごく混沌としている。大人になればなるほど、時期を見るじゃないですか。告白という儀式をしなくても、2人の間に流れる空気が、自然と恋人同士になっていくんですよね。なんていうんだろな……“気”みたいな感じ?

――でも、そういう空気を出しておいて、なかなか付き合おうとしない人もいるじゃないですか、特に男で。

阿部:あー、わかる! そういう状態が好きな人、つまり「俺、今モテてる?」みたいな思いをしていたい人ですよね。女からしたら悔しいですよ、嫌な話です(笑)。

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