the GazettE、ファンとの絆を深めたライヴハウスツアー・ファイナル
7月4日にリリースしたニュー・アルバム『STACKED RUBBISH』をひっさげ、7月から<the GazettE TOUR 2007-2008 STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]>というタイトルの全国ツアーを行なっているthe GazettE。同ツアーは01~04パートに分けられ、来年4月の代々木第一体育館にてグランド・ファイナルを迎える。
the GazettEというと、1年の半分以上はツアーで全国各地を廻っていると言っても過言ではないほどのライヴバンド。ツアーを行なうたびに動員が増えるため、ここ最近は必然とホールでのライヴが多くなっている。そんな中、ライヴハウスのみを廻った同ツアーの02パートとなる<the GazettE TOUR 2007-2008 STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]02>が、11月6日のZepp Sendaiからスタートした。ホールツアーの合間に行なわれた今回のライヴハウスツアーでは、メンバーとファンがさらに絆を深めることができたのではないだろうか。11月29日にZepp Tokyoで行なわれた02パートの最終公演では、ネオ・ヴィジュアルシーンのトップを走り続ける彼らの胸の内を垣間見れた気がした。
気づけば彼らのライヴを観るのは、個人的には今年3月に行なわれた横浜アリーナ公演以来。横浜アリーナに続き、9月には2回目となる日本武道館公演を実施、さらに10月には初のヨーロッパー・ツアーを成功させている彼らは、もう十分過ぎるほどの自信と魅力に溢れていた。
■<STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]02>【フォトアルバム】
会場の最寄り駅である青海駅を降りると、改札から会場に続く道を、the GazettEのファンの子たちが嬉しそうに小走りしていく。しばらく見ない間にファン層もだいぶ広がっているようで、会場にはコスプレでバッチリきめた子以外にも、渋谷を闊歩しているようなギャル系の女の子の姿も見られた。姿は違えど“これから始まるライヴが楽しみでしょうがない”といった嬉しそうな顔は、どの子も同じだ。
オープニング・ナンバーが流れる中、颯爽と登場したメンバーは、期待で胸を膨らませるファンを前に悠然たる面持ちで1曲目「AGONY」をプレイ。しょっぱなから会場を揺さぶるほどの勢いを見せるのは、彼らのライヴではもはやいつものことであり、慣れっこになっている…はずだったが、この日はファンの動きが轟音となって聴こえるほどの勢いに気圧された。
激しいナンバーが続く中、戒(Dr)のいるドラムセットの周りにメンバーが集合すると、決まって始まるのは「Nausea & Shudder」だ。この曲をプレイするときは、メンバーがドラムセットの周りに集合するのがいまや恒例となっている。曲が始まるとすぐ、マイクスタンドを持ったままステージの上でくるくると回るルキ(Vo)。その姿を見て、ファンもさらにテンションを上げる。「ガンジスに紅い薔薇」のときには、ステージを囲うように炎のト-チが出現し、炎に照らされるメンバーの顔と揺らぐ影が、幻想的な情景を演出した。
ライヴ中盤は、歌モノ…いわゆる「千鶴」や「体温」などのバラード・ナンバーで、オーバーヒート気味の会場をクールダウンさせる。さっきまでの激しさが嘘のように静まり返った会場には、ルキの歌声と情緒感溢れるメロディだけが切なく響き渡り、会場にいる誰もがステージ上のルキを食い入るように見つめて聴き入った。
再び激しいナンバーに戻り、ルキが「オイ、東京、足りねえぞ! もっとやれんだろ! やりあおうぜ」と煽り始めると、すでに爆発しそうなほど盛り上がっている会場は、さらにヒートアップ。もっともっとと煽るメンバーの要求に全身全霊で応えるファンを見て、このファンの支えがあるからこそ、今のthe GazettEがあるんだろうと、改めて思った瞬間でもあった。
また、「DISCHARGE」では、メンバーのバックにあるサソリの絵が描かれた幕が落ちると、ステージのバックに“the GazettE”のロゴをかたどった電飾が登場。さらに華やかさを増したステージには、楽曲に合わせて頭をぐるぐると回すメンバーの姿が。ファンも負けじと頭を振り、会場はまさにヘッドバンギングの嵐となった。
アンコールでは、「今日という日は一日しかないから、怪我だけには気をつけて。今日という日を怪我ではなく、ここ(ハート)に残して」と、ダイヴが多発する会場を心配しての戒のMCに、歓声が沸く。そしてルキが「俺たちとおまえたちのこの時間に感謝。いつも“(the GazettEから)元気をもらってます”とか言われるけど、今日は支えられてる気がするよ」と、ファンへの感謝の気持ちを語り出し、「(これだけツアーをやっていると)正直、いろいろある」と本音をポロリ。すかさず「いろいろって何?」とファンに突っ込まれたルキは、「いろいろ(笑)!」とニヤリとしたかと思うと、「でもね、デカい会場でやったりもするけど、これだけ(の人が)集まってくれたら十分な気がするんだよね。ここまでついてきてくれることは幸せなことだと思う。今日はなんか、一段と愛を感じるよ。愛だね、loveだね」と、あま~いトークで沸かせる。
そして、「おまえらが愛をくれるのはいいんだけどさ、何かが足りないんだよ」という訴えに、ファンが「何ー?」と大きな声で聴き返すと、「気合い?」とサラリと答えて会場をさらに盛り上げ、アンコールラストまで、メンバー、そしてその場にいた3,000人のファンが全力で駆け抜けた。
ライヴを観る度に、カリスマ性を増していく彼ら。この先、さらにバンドは大きくなり、それに伴い会場も大きくなっていくかもしれない。しかし、この日のルキのMCで「俺らは何年もここにいるから、おまえたちはそこにいてくれればいい。気楽にね、ついてきてくれればと。で、この場所で、一緒にライヴがしたいな。俺がおじいちゃんになるまで(笑)」とあったように、ずっと気楽についていかせてくれるバンドであってくれることを願いたい。
BARKSでは後日、このライヴのフォトアルバムを公開する予定なのでお楽しみに! また、彼らは来年2月13日に、ニュー・シングル「紅蓮」をリリースする。今作は、宝飾ブランド『Gem CEREY(ジェムケリー)』のCMソングに決定している。来年3月には、今回のツアーの後半戦となる03、04パートをスタートさせる。
■<STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]02>【フォトアルバム】
the GazettE オフィシャル・サイト
http://www.pscompany.co.jp/gazette/
the GazettEというと、1年の半分以上はツアーで全国各地を廻っていると言っても過言ではないほどのライヴバンド。ツアーを行なうたびに動員が増えるため、ここ最近は必然とホールでのライヴが多くなっている。そんな中、ライヴハウスのみを廻った同ツアーの02パートとなる<the GazettE TOUR 2007-2008 STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]02>が、11月6日のZepp Sendaiからスタートした。ホールツアーの合間に行なわれた今回のライヴハウスツアーでは、メンバーとファンがさらに絆を深めることができたのではないだろうか。11月29日にZepp Tokyoで行なわれた02パートの最終公演では、ネオ・ヴィジュアルシーンのトップを走り続ける彼らの胸の内を垣間見れた気がした。
気づけば彼らのライヴを観るのは、個人的には今年3月に行なわれた横浜アリーナ公演以来。横浜アリーナに続き、9月には2回目となる日本武道館公演を実施、さらに10月には初のヨーロッパー・ツアーを成功させている彼らは、もう十分過ぎるほどの自信と魅力に溢れていた。
■<STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]02>【フォトアルバム】
会場の最寄り駅である青海駅を降りると、改札から会場に続く道を、the GazettEのファンの子たちが嬉しそうに小走りしていく。しばらく見ない間にファン層もだいぶ広がっているようで、会場にはコスプレでバッチリきめた子以外にも、渋谷を闊歩しているようなギャル系の女の子の姿も見られた。姿は違えど“これから始まるライヴが楽しみでしょうがない”といった嬉しそうな顔は、どの子も同じだ。
オープニング・ナンバーが流れる中、颯爽と登場したメンバーは、期待で胸を膨らませるファンを前に悠然たる面持ちで1曲目「AGONY」をプレイ。しょっぱなから会場を揺さぶるほどの勢いを見せるのは、彼らのライヴではもはやいつものことであり、慣れっこになっている…はずだったが、この日はファンの動きが轟音となって聴こえるほどの勢いに気圧された。
激しいナンバーが続く中、戒(Dr)のいるドラムセットの周りにメンバーが集合すると、決まって始まるのは「Nausea & Shudder」だ。この曲をプレイするときは、メンバーがドラムセットの周りに集合するのがいまや恒例となっている。曲が始まるとすぐ、マイクスタンドを持ったままステージの上でくるくると回るルキ(Vo)。その姿を見て、ファンもさらにテンションを上げる。「ガンジスに紅い薔薇」のときには、ステージを囲うように炎のト-チが出現し、炎に照らされるメンバーの顔と揺らぐ影が、幻想的な情景を演出した。
ライヴ中盤は、歌モノ…いわゆる「千鶴」や「体温」などのバラード・ナンバーで、オーバーヒート気味の会場をクールダウンさせる。さっきまでの激しさが嘘のように静まり返った会場には、ルキの歌声と情緒感溢れるメロディだけが切なく響き渡り、会場にいる誰もがステージ上のルキを食い入るように見つめて聴き入った。
再び激しいナンバーに戻り、ルキが「オイ、東京、足りねえぞ! もっとやれんだろ! やりあおうぜ」と煽り始めると、すでに爆発しそうなほど盛り上がっている会場は、さらにヒートアップ。もっともっとと煽るメンバーの要求に全身全霊で応えるファンを見て、このファンの支えがあるからこそ、今のthe GazettEがあるんだろうと、改めて思った瞬間でもあった。
また、「DISCHARGE」では、メンバーのバックにあるサソリの絵が描かれた幕が落ちると、ステージのバックに“the GazettE”のロゴをかたどった電飾が登場。さらに華やかさを増したステージには、楽曲に合わせて頭をぐるぐると回すメンバーの姿が。ファンも負けじと頭を振り、会場はまさにヘッドバンギングの嵐となった。
アンコールでは、「今日という日は一日しかないから、怪我だけには気をつけて。今日という日を怪我ではなく、ここ(ハート)に残して」と、ダイヴが多発する会場を心配しての戒のMCに、歓声が沸く。そしてルキが「俺たちとおまえたちのこの時間に感謝。いつも“(the GazettEから)元気をもらってます”とか言われるけど、今日は支えられてる気がするよ」と、ファンへの感謝の気持ちを語り出し、「(これだけツアーをやっていると)正直、いろいろある」と本音をポロリ。すかさず「いろいろって何?」とファンに突っ込まれたルキは、「いろいろ(笑)!」とニヤリとしたかと思うと、「でもね、デカい会場でやったりもするけど、これだけ(の人が)集まってくれたら十分な気がするんだよね。ここまでついてきてくれることは幸せなことだと思う。今日はなんか、一段と愛を感じるよ。愛だね、loveだね」と、あま~いトークで沸かせる。
そして、「おまえらが愛をくれるのはいいんだけどさ、何かが足りないんだよ」という訴えに、ファンが「何ー?」と大きな声で聴き返すと、「気合い?」とサラリと答えて会場をさらに盛り上げ、アンコールラストまで、メンバー、そしてその場にいた3,000人のファンが全力で駆け抜けた。
ライヴを観る度に、カリスマ性を増していく彼ら。この先、さらにバンドは大きくなり、それに伴い会場も大きくなっていくかもしれない。しかし、この日のルキのMCで「俺らは何年もここにいるから、おまえたちはそこにいてくれればいい。気楽にね、ついてきてくれればと。で、この場所で、一緒にライヴがしたいな。俺がおじいちゃんになるまで(笑)」とあったように、ずっと気楽についていかせてくれるバンドであってくれることを願いたい。
BARKSでは後日、このライヴのフォトアルバムを公開する予定なのでお楽しみに! また、彼らは来年2月13日に、ニュー・シングル「紅蓮」をリリースする。今作は、宝飾ブランド『Gem CEREY(ジェムケリー)』のCMソングに決定している。来年3月には、今回のツアーの後半戦となる03、04パートをスタートさせる。
■<STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]02>【フォトアルバム】
the GazettE オフィシャル・サイト
http://www.pscompany.co.jp/gazette/
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