「ファイナルファンタジーIV」メインテーマは、無名の新人

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▲伊田恵美
2006年夏に発売されたNINTENDO DS版「FFIII」の100万本の大ヒットに続き、2007年12月にリリースされるNINTENDO DSに移植される「FFIV」は、シリーズの中でも大傑作と名高い作品であり、発売を心待ちにしている人も多いことでしょう。

「FF」といえば、ドラクエ同様音楽の担う重要性もポイント。99年のフェイ・オンをはじめ、2006年「FFⅩII」のアンジェラ・アキも記憶に新しいが、それらを含めて「FF」の全音楽を手がけるのが、ゲーム音楽界の巨匠・植松伸夫、その人。

ゲーム音楽作曲家として植松が手がけた「FF」シリーズのゲームソフトの売り上げ本数は全世界で6500万本にも上り、彼の手にかかる音楽が持つ影響力は計り知れぬほどの大きさとも言える。

12月に発売となるDS版「FFIV」のテーマソングは、かの名曲「愛のテーマ」に歌詞を載せリメイクした楽曲。ゲーム音楽としては唯一小学校の教科書にも掲載されているスーパーファミコン版「FFIV」のテーマソング「愛のテーマ」が、いわゆる歌ものになって再登場するということになる。

そして、そのメインテーマ・ヴォーカリストは、オーディションを通して植松本人が選び出した点も大きな話題となっているのだ。

オーディションには、さまざまなヴォーカリスト/シンガーが集まったと聞く。既にインディーズでデビューを果たしている者、芸能活動を行なっている者、ビジュアル系から本格的シンガーまで、実に様々なタイプが結集、もちろん海外からの応募もあり、改めて<ファイナルファンタジー>という作品の持つパワーを思い知らされたという。

しかし、結果、植松氏の目に留まったのは、札幌在住のひとりの女性だった。これまで何の音楽活動も行なっておらず、つい数ヶ月前にPCを購入しデスクトップミュージック作業を始めたばかりの女性。

その人が伊田恵美(いだめぐみ)だ。

送られてきたデモテープは、そのDTMでの初の作品だった。飾らない素直な歌声に、植松氏は大いなる可能性を感じ取り、今回の大抜擢となった。

植松伸夫いわく、「今回はリメイクということもありFFの好きな人に歌ってもらいたいというのがあり、初のFFヴォーカリスト・オーディションという形式をとりました。日本だけなく世界中から応募があったんですが、FFに対する想いを綴ったラブレターのような自己紹介文とデモテープのミステリアスな歌声が彼女への決め手となりました」とのこと。

こうして生まれた「月の明かり-ファイナルファンタジーIV 愛のテーマ-」は、DS版「ファイナル・ファンタジーIV」のリリース(12月20日)に先駆けて12月5日に発売が決定した。カップリングには当時のスーパーファミコン・オリジナル音源の「愛のテーマ」、同封されたDVDには、先日公開された「FFIV」のプロモーションCG等収録と、音楽ファンにもFFファンにも納得のいく1枚になっている。

「子供の頃からずっとFFが、植松伸夫さんの音楽が大好きな一ユーザーだった私が、こうして「月の明り」を歌えたことは本当に言葉にできないほどの喜びでした。皆さんの愛に当てはめて聴いていただけたら嬉しいです」とは、シンデレラガール・伊田恵美のコメント。

まさしく期待の新人、これからの活動に注目だ。


レコード会社オフィシャル
 http://www.bmgjapan.com/idamegumi/
レコード会社直営♪サウンド
 http://recochoku.jp/idamegumi/
植松伸夫 オフィシャルHP
 http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/uematsu/
スクウェアエニックス「FFIV」オフィシャルHP
 http://www.square-enix.co.jp/ff4ds/
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