プリンスの新作、新聞のオマケにつくことで波紋

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Sony BMGは、UKではプリンスのニュー・アルバム『Planet Earth』をリリースしないことを発表した。同アルバムは、英国の新聞『Mail On Sunday』の“オマケ”として配布されることが決まり、議論を呼んでいる。

プリンスは今月、新作『Planet Earth』をリリースする(日本発売25日)。しかしながら、プリンスのマネージメントが『Mail On Sunday』にアルバムを無料で配布することを許可したため、UKではレーベルからリリースすることができなくなってしまった。同アルバムはまた、来月スタートするプリンスのUKツアーのチケットにも無料でついてくる。

BBCによると、Sony BMGのスポークスマンは「(プリンスが一時期名乗っていた)The Artist formerly known as Pince(かつてプリンスとして知られていたアーティスト)は、こんなことをしていたら、すぐにArtist formerly available in record store(かつてレコード店で売っていたアーティスト)になってしまうのをわかっているはずだ」と、プリンスのマネージメントの決定に不満を漏らしているそうだ。

これに対し、『Mail On Sunday』の取締役は「レコード店を廃業させようとしているわけではないが、彼らは古い時代のままで、ビジネスを発展させようと十分な努力をしていない」と反論している。

ファンにしてみれば、無料でアルバムが手に入る嬉しいチャンスだが、プリンスほどの大物のリリースを逃したレコード会社の痛手は大きい。

『Planet Earth』がオマケの『Mail On Sunday』は7月15日に発行される。

Ako Suzuki, London
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