ゼブラヘッド、シマウマ魂炸裂の東京公演2日目ライヴレポート

本日のオープニング・アクトは、来年結成10周年を迎える10-FEET。3ピースながらも、ロック、パンク、レゲエ、ヒップホップなど幅広いジャンルを取り入れ、彼ら独自のサウンドを確立している。

10-FEETが終わり15分~20分くらいして会場の照明が落ち、キュイーンというギターのヒステリックな音が響き渡る。歓声の中、ステージ上にはギターとアンプを繋ぐシールドを右手に持ち、腕を高らかに上げながらノイズを響かせるグレッグが赤いライトで照らされる。ステージが一気に明るくなり、メンバー全員の姿が現れると、会場の温度は一気に沸点へ。1曲目の「ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド」からメンバーもオーディエンスもエンジン全開だ。アリ(Rap vo)の切れのいいラップと、マッティ(Vo)のソフトなヴォーカルが絶妙に絡み、オーディエンスの勢いを増していく。今回で2度目の来日となる新ヴォーカリストのマッティは、バンドのリズムをすっかり掴んだようで、他のメンバーとも息がピッタリのライヴを見せてくれた。

今回のライヴでは、アリの何気ない仕切りにより、バランスのとれた演奏でライヴが進行していった。たまにエド(Dr)が走りすぎてメンバー全員の演奏がやけに早くなることもあったが、そこはご愛嬌。MCではベン(B)の日本語による下ネタが炸裂し、さらに前方にいた女の子をナンパするという一幕も。「アナタカワイイ! デンワバンゴウ、ナンデスカ?」とナンパに励むベンに、すかさずアリが「スイマセン」と謝罪し、会場は笑いに包まれた。
その後も「レスキュー・ミー」や「ポストカード・フロム・ヘル」、「ヘロー・トゥモーロー」など新旧織り交ぜたナンバーでライヴを盛り上げていく。ホール前方では次々とダイヴが起こり、オーディエンスはこれでもかとばかりに高くジャンプする。「イントゥ・ユー」と「ワナビー」の斬新なミックスに会場はさらに沸き、縦横無尽に駆け巡るグレッグのギター・サウンドがオーディエンスを痺れさせる。エキサイトするオーディエンスを見て、終始ごきげんのメンバーたちは、お酒を持ってステージ上で乾杯し、今日のライヴを祝った。

アンコールでも力を抜くことのない彼らは、これまた激しい「アローン」に始まり、彼らのアンセムソングになりつつある「アンセム」で大暴れし、最後は「ザ・セット・アップ 」でキリリと締めた。「アリガトウ、マタネ!」と言ってステージを去る……かと思いきや、ファンへ水を撒いたり、握手をしたりとファンサービス満載のシマウマたち。彼らのライヴはいつも楽しく、終わったあとも満足感に満たされる。それはきっと、ファンを楽しませようという彼らの思いがビシビシ伝わってくるライヴだからだろう。
photo by Kentaro Kambe
<ZEBRAHEAD JAPAN TOUR 2006 8/19 Zepp Tokyo>
1. ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド
2. イン・マイ・ルーム
3. フォーリング・アパート
4. バック・トゥ・ノーマル
5. ジャッグ・オフ
6. サムディ
7. レスキュー・ミー
8. ポストカード・フロム・ヘル
9. ゲット・バック
10. ヘロー・トゥモーロー
11. レイテッド“ユー”フォー・アグリー
12. イントゥ・ユー~ワナビー
13. カルマ・フレイヴァード・ウイスキー
14. ウェイステッド
15. エナミー
16. プレイメイト・オブ・ザ・イヤー
<アンコール>
17. アローン
18. アンセム
19. ザ・セット・アップ
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