グリーン・デイ 来日&グラミー受賞大特集!! 2005 ライヴレポ編







最近ではサポート・メンバーを付けるようになった彼らであるが、ビリー・ジョー、マイク、トレによる3ピースのコンビネーションによる、キレとパワーとスピードに満ちた演奏はさすが。彼らのライヴを観る時、いつもこの、凡百のポップ・パンク・バンドとは一桁も二桁も違うこの底力にいつも感心させられるのだが、それは今回のツアーでも健在だ。そして、ビリー・ジョーはのっけから、ステージの右端、左端へと走ってオーディエンスを鼓舞し、その度、会場からは“グォー!”っと大歓声。

そして、ここからは一息入れて、彼らのお馴染みのヒット・チューン攻勢。まずは'94年発表、彼らのブレイクのキッカケを掴んだ名曲「ロングヴュー」に始まり、'97年の「ヒッチン・ア・ライド」、'95年の「ブレイン・シチュー」と代表曲が続く。「ヒッチン・ア・ライド」のジャズ~ロカビリー調の変則的なリズムを聴くと、改めてマイクとトレの、直線的なパンクだけに留まらない、プレイヤーとしての卓越した腕前を再確認。ビリー・ジョーの伸びのある立体的な歌声と合わせて、やはり3ピース・バンドの演奏としては一級品だ。
一時、“大人のバンド”として脱皮しようとしてアメリカでウケが悪くセールスが伸び悩んだ時にも、「この潜在的な演奏・表現力があれば大丈夫だろう」と思っていたが、今はまさに、そんな彼ら本来の実力が“貫禄”となって結実しているのだろう。観ていて思わず微笑ましくなってしまった。


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