ラモーンズ、ジョニーが死去

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伝説のパンクバンド、ラモーンズのメンバーが、また一人他界した。9月15日(水)午後3時3分、ギタリストのジョニー・ラモーンが、ロサンゼルスの自宅で死去した。享年55歳。彼は5年前から前立腺癌を患い、今年6月には末期症状と伝えられた('04年6月17日ニュース参照)。最期は妻のリンダ、母親のエステレ・カミングスほか、パール・ジャムのエディ・ヴェダー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテ、ロブ・ゾンビ、リサ・マリー・プレスリー、ピート・ヨーンといったアーティストたちに看取られた。

ヴェダーはニューヨークで行なわれたコンサートで「ラモーンズ……彼らは史上最も偉大なアメリカンロックバンドかもしれない」と観衆に語り、ステージからジョニーに電話をかけたことがある。また、AP通信によればロック史『Please Kill Me』の著者レグズ・マクニールは「彼らはロックを根底から変えた」と語った。

ラモーンズは'96年のツアーを最期に解散。'01年にジョーイ・ラモーン(Vo)がリンパ癌のため死去した。バンドが初期に活躍したニューヨークの有名クラブCGBG界隈にはジョーイにちなんだストリートネームが付けられている。'02年にはディー・ディー・ラモーン(B)が麻薬の過剰摂取で死亡。バンドは同年、ロックの殿堂に選ばれ、ジョニーは米音楽メディアLaunch.comのインタヴューで「誰が生きてるとか、死んでるとかの問題じゃなく、認められたのはバンド」と語った。30周年記念を迎えた今年、ジョニーが他界し、残されたオリジナルメンバーはトミー・ラモーン(Dr)一人となった。

近親者による葬儀は米国時間9月16日に行われる。また、ファンのための追悼イベントが計画されている。

T.Kimura
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