ロバート・フリップ、サンデー・ランチ・ビデオ「困惑するファンもいるが、一人でも明るい気分にできれば」

キング・クリムゾンのフロントマン、ロバート・フリップは、彼のキャラを一変させた『サンデー・ランチ』ビデオ・シリーズが一部のキング・クリムゾン・ファンから好ましく思われていないのは承知しているが、信念にもとづきやっていることで、何を言われようが気にしていないそうだ。
フリップは、2020年春に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため英国でロックダウンが実施されたとき、チュチュ姿で『白鳥の湖』を踊る映像を公開し世間を驚愕させた。彼と妻で女優/シンガーのトーヤ・ウィルコックスはそれを皮切りに、コミカルな要素を交え音楽をパフォーマンスするビデオを毎週公開し続けている。
フリップは最近、英国の新聞『The Telegraph』のインタビューで、『サンデー・ランチ・ビデオ』シリーズが始まった経緯を説明し「76になって、気にする必要があるか?」「これが僕の人生だ」と語った。
「ロックダウンが始まったとき、妻からチュチュと黒いタイツを手渡され、庭の端に連れていかれたんだ。そして、チャイコフスキーの白鳥の湖が流された。妻は、辛い時期、パフォーマーには人々の気持ちを明るくさせる責任があるって主張している。僕がそれをリスペクトするかって? 答えはイエスだ。完全に全面的に」
「僕らは、ロックダウン中に人々がどんな経験をしているか、とても気にかけていた。母親が亡くなっても葬儀に行けず、小さなアパートメントの中に閉じこめられていたり。妻はこう言ったんだ。2年間これをやり続け、誰か一人に対してでもこの辛い時期を乗り越える助けとなれば、その価値があるって。音楽的に高い基準を満たしているかはわからないが、僕にしたら、自分がリスペクトしていることを実行しているわけだ」
<サンデー・ランチ>シリーズは、トーヤのYouTubeチャンネルから毎週日曜日に配信中。これまでに100本以上が公開されている。
Robert Fripp interview (paywall) https://t.co/OOozTHMH9S
— KING CRIMSON (@DGMHQ) October 21, 2022
Ako Suzuki







