Social
Search
News
ニュース
Ranking
ランキング
Interview
インタビュー
Live Report
ライブレポート
Column
コラム
Instrument
楽器
LuckyFes
リンダ・ペリーへの熱烈なラヴ・コール
2002.02.01 00:00
Share
『ミスアンダストゥッド』 BMGファンハウス 2002年1月23日発売 BVCA-21101 2,548(Tax in)
1.ミスアンダストゥッド 2.ドント・レット・ミー・ゲット・ミー 3.ジャスト・ライク・ア・ピル 4.ゲット・ザ・パーティー・スターテッド 5.リスペクト (フィーチャリング・スクラッチ) 6.18 ホイーラー 7.ファミリー・ポートレイト 8.ミザリー (フィーチャリング・スティーヴン・タイラー) 9.ディア・ダイアリー 10.イヴェンチュアリー 11.ロンリー・ガール (フィーチャリング・リンダ・ペリー) 12.ナム 13.ゴーン・トゥ・カリフォルニア 14.マイ・ベトナム 15.キャッチ 22
クリスティーナ・アギレラやリル・キム、MYAとの共演で話題になった『レディ・マーマレイド』の大ヒットから約半年、22歳の“ピンクの髪のバッド・ガール・アイドル”、P!NKが早くも2ndアルバムを発表してきたが、正直な話、デビュー作からわずか2年足らずでここまでの成長を遂げるとは予想だにしなかった。
前作はLa Face社長のLAリードの下、ベイビーフェイスやシェイクスピアなどのR&B界のお馴染みの大物プロデューサーをつけてのド真中のコンテンポラリーなR&Bを披露していたが、今作はそれとガラリと変わり、部分部分でそうしたR&Bテイストを残しつつも、大半が’93年の『What’s Up?』の大ヒットで知られるオルタナティヴ・ロックバンド、元4ノン・ブロンズのリンダ・ペリーのプロデュースで制作されている。
なんでもP!NKがかねてからのリンダの大ファンで、P!NK自身からの熱烈なラヴ・コールから実現したということだが、リンダによるファンキーなロック・チューンは本来白人であるP!NKだから可能な持ち味を引き出し、「これまで何か自分を出し切れてないな」というP!NK自身の気持ち(大体、アルバム・タイトルからして「誤解しないで!」というメッセージが込められているくらい)を吹っ切る点でも重要な役割を果たしている。
その解放感からか、今作のP!NKはより一層たくましく僕には映る。前作からの大ヒット曲「Most Girls」でも、<アタシは男の金なんかには頼らない。自分の力で生きてやる!>と歌い、女性たちからの共感を得た彼女ではあったが、今回ではそうした強きの部分を見せつつも、より彼女の内面が赤裸々に描かれている。<ブリトニーとアタシを一緒くたにしないで!>などと前作さながらのきっぷのいい虚勢を張りつつも、実は寂しがりやの面を垣間見せたり、フダつきのバッド・ガールゆえに迷惑をかけてきたことを反省してみたり。
その中でも特に秀逸なのは、幼少時における両親の離婚を題材にした「Family Portrait」と「My Vietnam」における、戦地でのトラウマや理想主義ゆえに変人扱いされるベトナム帰還兵の父親へのシンパシー、物事を現実的な風にしか見ない母親への憎悪とその裏返しの愛の希求。彼女がこうした私小説的なことをきちんと表現できるシンガーであったことに改めて脱帽。単なる“お膳立て”されただけのお嬢さんシンガーに比べ、1枚も2枚も上手である。
と、P!NK自身の成長がとにかく大きい大出世作の本作であるが、ゲスト陣の方も見逃せないメンツが参加。フィラデルフィアでのクラブシンガー時代の恩師的存在であるザ・ルーツのスクラッチが「RESPECT」で、そしてゴスペル・タッチのスケールの大きな大熱唱ナンバー「Misery」では、なんとあのエアロスミスのスティーヴン・タイラーが登場。背筋がゾクゾクするほどの魂を焦がすようなデュエットを披露してくれてもいる。
文●沢田太陽
P!NK、アルバム『トラストフォール』デラックス盤発売。マシュメロとスティング参加の「ドリーミング」先行配信
ピンク、ステージに遺灰が投げ込まれる
ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード、ロックの殿堂で思いがけない愛を受け取る
全英アルバム・チャート、GORILLAZの『Cracker Island』が初登場1位
ピンク、新田真剣佑主演『聖闘士星矢 The Beginning』主題歌を担当
全米アルバム・チャート、シザの『SOS』が10週目の1位
全英アルバム・チャート、ピンクの新作『TRUSTFALL』が初登場1位
ピンク「子供を持ったら、君のキャリアは終わりだと言われた」