【速報】対イラク戦にまつわる音楽情報 Vol.4

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【速報】対イラク戦にまつわる音楽情報 Vol.4

2003年3月19日、米英軍、イラク攻撃を開始――。
そして4月9日、米英軍は、バグダッドを制圧。首都のほぼ全域を支配下に置いた。

――果たしてこれで、終戦なのか? 平和なのか?

ここではそういった情報をはじめ、
さまざまなアーティストの意見や動向を掲載していきます。

ニュースが入り次第、更新いたします。上部が最新となります。
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●ディクシー・チックス、ファンの怒りに備えてボディガードを雇う
Natalie Mainesが3月の英国公演で反ブッシュのコメントをして以来、The Dixie Chicksは怒ったアメリカ国民から脅迫を受けており、24時間体制の警備をつけざるを得なくなった。

Emily Robisonは、グループに直接怒りが向けられるような場所には必ずボディガードを伴い、ラジオ司会者のBob Kingsleyにこの状態は行き過ぎだと語っている。
「目下のところ、私達の身の安全がとにかく大きくて重要な問題って感じなの。今も本格的な警備についてもらってるのよ。どんな時もボディガードがいなきゃならない状況だから。“もうたくさん、十分よ”ってところまで来てしまったわよね。自分の身の安全が問題になると、人って後退しなきゃいけないでしょ」

Robisonは、今回の反応を“アメリカ的ではない”と述べ、とりわけ発言が誤解され、その背景から切り離されて取り沙汰されているからだという。
「私に言わせればアメリカ的じゃないわ。誰かの言ったことを、真っ先に悪い意味にとったり、その一部だけを取り上げるなんて。彼女は謝罪してるのに、それをわかってない人が多い」

The Dixie Chicksは5月1日(木)、サウスカロライナ州グリーン・ヴィレッジでスタートする『Top Of The World』ツアーの初日で、今回の騒動以来、初めてファンの前に姿を現わす。

(C)LAUNCH.com
2003/04/30

●ディクシー・チックスが『Entertainment Weekly』の表紙でヌードに
The Dixie Chicksが5月3日号の『Entertainment Weekly』誌の表紙で、体にスローガンをペイントしただけのヌードで登場する。スローガンには「独善的」「裏切り者」「サダムの後援者」「ディキシーの尻軽女」「ボイコット」「大口叩き」「ヒーロー」「誇り高きアメリカ人」といった言葉やフレーズが含まれている。

4月24日(木)付の『New York Post』紙はこの写真のコピーと、メンバーのMartie Maguireの「裸じゃないわ。いろんなレッテルを身に着けているんだから」というコメントを掲載。

グループは写真について、Natalie Mainesの発言に端を発した一連の騒動に直接反応したものと話している。先月、Mainesはロンドンの観衆に対し「テキサス出身の大統領を恥ずかしく思っている」と発言した。
ブッシュ批判の発言以来、Dixie Chicksのアルバム・セールスは一部報道によると42%落ち込んでいる。また、ファンは公然とCDを破壊し、ラジオ局は彼女らの音楽をプレイリストから外した。

Dixie ChicksのTop Of The Worldツアーは5月1日、サウスカロライナ州グリーンズヴィルからスタートする。

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2003/04/27

●ブルース・スプリングスティーン、ディクシー・チックスを支持
Bruce SpringsteenThe Dixie Chicksへの支持を表明した。今年の3月、イギリスのコンサートでNatalie Mainesがイラク攻撃へ向かうブッシュ大統領を批判したことから、Dixie Chicksはラジオ局で放送禁止になるといったバッシングにさらされている。

Springsteenはオフィシャル・サイト(brucespringsteen.net)にこのようなコメントを掲載した。「The Dixie Chicksは最近、自らの考えを述べるという基本的な権利を行使したことで大きな論争を呼んでいる。僕にとって、彼女たちは自由に発言できるというアメリカ国民の権利を使い、アメリカの価値を表明した素晴しいアーティストだ。彼女らがラジオ局、それも全てのラジオ・ネットワークから追放されるというなら、発言することはアメリカ的ではないということになる。政府や大企業が戦争や政治というものに対し、強制的に意見を一致させようとプレッシャーを与えるのは、この国のあるべき姿――すなわち自由――に反する。今、我々はイラクの中に発言する自由を作ろうとして闘っているはずなのに、同時にこの国では自由に発言しようとすると脅され罰せらるのが現状なんだ。次に何が起こるかわからないが、僕は、Dixie Chicksがひどい扱いを受けている、非アメリカ国民どころかその逆だと考える人たちに賛同したい。僕は彼女たちを支持する」

Springsteenは今年になってからのコンサートでモータウンのシンガー、故Edwin Starrのプロテスト・ソング「War」を演奏したり、国民の自由が失われていることを嘆くコメントをして戦争反対を訴えていた。

SpringsteenとE Street Bandは、カナダでのショート・ツアーを終えたばかり。5月6日からオランダのロッテルダムでヨーロッパ・ツアーを開始する。その後、7月15日からニュージャージー州イーストラザフォードのGiants Stadiumで行なう10回のショウを皮切りに北米ツアーをスタートする。

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2003/04/24

●ディクシー・チックスがニュース特番に出演。反戦発言に端を発する苦境を激白か?
The Dixie ChicksがABCの『Primetime Thursday』で、メンバーのNatalie Mainesがブッシュ大統領を批判する発言をして以来受けている非難について語った。インタヴューは4月24日午後10時(米東部標準時)から放送される。

3人はDiane Sawyerが司会進行役を務めるこの番組に出演、Dixie Chicksのスポークス・パーソンによれば、インタヴューは故郷のテキサスで2週間にわたって収録されたという。

番組予告では涙ぐむMainesの姿が放送されている。Martie Maguireは、この騒動が起きたのは彼女たちの音楽が伝統的に保守派とされる「カントリーミュージック」であるためと指摘している。

騒動はMainesが3月のロンドン講演で観衆に向かって「わかってると思うけど、私たちはテキサス出身のアメリカ大統領のことを恥ずかしく思ってる」と反戦の発言をしたことから始まった。

Dixie ChicksのTop Of The Worldツアーはサウスカロライナ州グリーンヴィルのBi Lo Centerからスタートする。

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2003/04/23

●マドンナ、インタヴュー番組で“物質的なものは重要じゃない”
『Madonna Speaks』というタイトル通り、MadonnaがVH1の特別番組で語った。44歳になるMadonnaは、米国で4月16日(水)に放送された番組の中でニューシングルや発売間近のアルバム、「American Life」のミュージックビデオをお蔵入りにした理由、家族との生活など多くについて語っている。

Madonnaは、「American Life」を1stシングルに選んだ理由を次のように話している。「基本的に“American Life”は……この曲でアルバムが始まって、この曲を1stシングルでリリースするのは、まさにこの曲がアルバムを書いているときの私の気持ちを描写してるって思ったからよ」

また、自分の人生やキャリアを振り返り、物質的なものが最も重要というわけではないことに気付いたとも語った。「これまでの20年間を振り返ると、一般的に言って、キャリアの面でも、世界的な位置や人々からどう思われてるかという面でも、いろんなことを成し遂げたって思う。私はとても成功してる……いろいろな物を手に入れて、そういうのは重要じゃないって気付いたわ」

特番では「American Life」のビデオの新たなヴァージョンも公開された。ビデオでは、軍服を着たMadonnaが、次々と移り変わる各国の旗を背景に歌っている。

Madonnaの10枚目のスタジオ・アルバム『American Life』は4月22日(火)に米国発売(日本発売は23日)。また彼女は、24日(木)放送の『Will & Grace』のニュー・エピソードにゲスト出演する。

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2003/04/23

●ディクシー・チックス、LiptonのCMが“凍結”の危機
Dixie ChicksのLiptonとのスポンサー契約が危うくなっており、『New York Post』紙によれば、撮影された「Lipton Brisk Iced Tea」のCMは放映されないかもしれないという。

CMはメンバーのNatalie Mainesが3月のロンドン公演でテキサス出身のブッシュ大統領を非難する前に撮影された。Liptonの親会社であるPepsiの重役たちは売り上げに悪影響が出る可能性があるとし、この時期にDixie ChicksのCMを放映することを恐れているという。最終的な決定については現在、討議中だ。

Mainesの発言で、全米のラジオ局がDixie Chicksの曲とニューアルバム『Home』の放送をボイコット、これによって売り上げは40%落ち込んだ。

まもなく始まるChicksの「Top of The World」ツアーはLiptonがスポンサーになっている。

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2003/04/21

●マドンナ、インタヴュー番組でアメリカは“民主主義を尊重していない”と発言
MadonnaがVH1の特別番組『Madonna Speaks』で、「American Life」のビデオクリップをお蔵入りにした理由をはじめ、リリース間近のアルバムや世界情勢、家族に対する思いなどを語った。番組は米国で4月16日(水)の午後10時(東部/太平洋標準時間)から放送される。

この30分の番組は、『Will & Grace』(NBCテレビ)のMegan Mullallyによる突っ込んだインタヴューを収録。Madonnaはインタヴュー開始後すぐに、ビデオの公開を見送ることにした原因について考えを述べ、アメリカでは表現の自由が危うくなっていると率直に語っている。

「私達がイラクの民主化のために戦ってるなんて皮肉なことだと思わない? だって結局のところ、ここでも民主主義は尊重されていないっていうのに。戦争に反対したり、大統領に反対すれば何であれ……罰せられるのよ。そんなの民主主義じゃないわ……考えが狭すぎるの。賛成だろうが反対だろうが、誰だって自分の意見を主張する権利があるでしょう。憲法で認められているはずよ。私達はみんな、表現の自由を持ってる。もしそうしたければ反対だって声にしていいはずよ」

Madonnaの10枚目のアルバム『American Life』は4月22日リリース(日本発売は23日)。また彼女は、24日放送の『Will & Grace』のニュー・エピソードにゲスト出演する。

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2003/04/16

●システム・オブ・ア・ダウンのシェイヴォ、“戦争反対=反愛国主義じゃない”
System Of A DownのべーシストShavo Odadjianは対イラク戦について自身の考えを持っている。彼は、戦争を支持しないのは全く問題ないと語り、さらに、反戦を訴えることと反アメリカの違いを区別できない国民がいると加える。

「反戦を訴える国民は反アメリカ、反愛国主義と思われるようだが、それは間違っている。平和を求めることと、反愛国主義は関係ないよ。全然違う。どう区別するか知らないようだが、明確な境界線があると思う。何がそうなのかうまく説明できないけど、大統領と同じ考えや信念を持たないからって愛国心がないわけじゃない」

Taprootの新しいビデオ「Mine」を監督したばかりのOdadjianは、こう付け加えている。「大統領はひとつのことだけを考えてるわけじゃない。彼はたくさんのことを考えている。この戦争にはいろいろな面があるんだ。俺は政治家じゃないし、戦争のことだけを話していくつもりはないけど、彼がこれをやるのには、俺達に話してること以外にもたくさんの理由があるのさ」

またOdadjianは、映画監督のMichael Mooreがアカデミー賞の受賞スピーチで戦争やブッシュ大統領を非難したことに影響を受けて、自分の考えを自由に発言することにしたという。「Michaelは自分の考えを持っている。あれは彼なりの表現方法だったんだ。世界に向けて意思表示するチャンスがあり、彼はそうした。それについて何て言えばいいのかわからないよ」

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2003/04/15

●ディクシー・チックス、ウィスコンシンの市議会に迎えられる
Dixie Chicksは、メンバーのNatalie Mainesがロンドン公演でブッシュ大統領を批判するコメントをしたことから、さまざまな非難を浴びているが、ウィスコンシン州マディソンの市議会が彼女たちに安全な避難場所を提供したいと申し出ている。

同市議会員のKen Goldenは議会の半数の支持者とともに議案を提出。会議の休憩時間にDixie Chicksのアルバムをかけ、加えてグループが市を訪問した際には滞在許可とフランスのワインを贈り、“ふさわしい歓迎をする”よう市長に働きかけているという。

また、この案はDixie Chicks側にも対応を求めており、グループ名を“Heartland Chicks”や“Dairyland Chicks”といった、もっと地理的にふさわしいものに変更するようアドバイスしている。

Goldenは次のように話している。「Chicksの発言の自由に対する権利が守られ、また安全な場所で権利を行使して反対意見を表明できるよう、議案の通過を急いでいる」

マディソン市の市長、Sue Baumanはこの議案を支持すると述べている。

Dixie Chicksは6月5日、Top Of The Worldツアーのミルウォーキー公演のためマディソン市のすぐ近くまで来る。ツアーは5月1日にサウスカロライナ州グリーンヴィルからスタートする予定。

(C)LAUNCH.com
2003/04/10

●サンタナ、オーストラリアのコンサートで対イラク戦とブッシュ大統領に言及
Carlos Santanaが4月5日(土)、オーストラリアで行なわれたコンサートで対イラク戦に反対し、ブッシュ大統領に一撃を加えた。SantanaはメルボルンのSidney Myer Music Bowlに集まったオーディエンスに向かって「僕たちは世界を作り上げているが、その計画はサダム・フセインやジョージ・ブッシュのものとは違う。僕たちの武器は威厳と慈悲、融和、救済、そして優美だ」と語った。

Santanaはまた、オープニングアクトのYothu Yindiをステージに招き、Bob Marleyの「Exodus」を演奏した。

Santanaは日本で5日間の公演を終えた後、4月8日(火)にはシンガポールでプレイする。また、6月11日のアトランタから北米ツアーをスタートさせる予定。

Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
2003/04/09

●R.E.M.、何曲かのプロテスト・ソングをレコーディング
驚くことではないが、R.E.M.が対イラク戦に反対する新曲「The Final Straw」を発表した。この曲はバンドのウェブサイト(remhq.com)で公開されており、ブッシュ政権の国外政策とイラクでの軍事行動を非難している。

ベーシストのMike Millsは次のように話している。「“The Final Straw”が、戦争についてバンドが言わずにいられない唯一の事だと思ったら大間違いだ。この頃の僕らの音楽には多くの異議申立てが盛り込まれてる。中にはブッシュ政権の行動と反応に対して、直接または間接的に抗議しているものもある。何も言うことができないなんて、すごく憤りを感じるね」

Millsは他の曲もネットで公開するかどうかはまだ決めてないという。また、「The Final Straw」を含むこれらの新曲が『The Best Of R.E.M.』に収録されるかどうかも不明。このベスト盤は18曲を収録して9月30日に発売される予定だ。

R.E.M.のヨーロッパ公演は7月27日、イングランドのグラストンベリー・フェスティバルからスタートする。北米ツアーは9月1日のシアトル、Bumbershoot Festivalを皮切りに、6週間にわたって行なわれる予定。

Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
2003/04/07

●パール・ジャムのエディ・ヴェダー、ツアー初日にブッシュ批判
Pearl JamのEddie Vedderが、4月1日に行なわれたデンヴァー公演で彼がとった戦争とブッシュ政権に対する姿勢についてマスコミから非難を受けた。

先の大統領選でネーダー氏を支持していたVedderは、曲の合間に観衆へ向かって話しかけ、いつものように政治的な意見を述べた。彼は軍隊を支持すると語る一方、対イラク戦の複雑さ説明し、それ故にこの戦争には賛成しないと述べた。観客の大半はVedderに喝采を送ったが、中にはブーイングするものもいた。

Vedderはマイクスタンドをブッシュ大統領に見立て、バンドの新曲「Bushleaguer」の演奏中にそれを持ち上げて床に叩きつけた。フロントマンによるこの行動と発言で、コンサート中に会場から出ていくファンもいたが、いくつかのメディアで報道されたような大勢の観客の流出はなかった。

Pearl Jamはこの日24曲をプレイ、最後にNeil Youngの「Rockin' In The Free World」を皮肉たっぷりにカヴァーしてショウを締めくくった。

Darren Davis, NY (C)LAUNCH.com
2003/04/07

●ディクシー・チックス、ブッシュ批判コメントで身の安全を危惧
メンバーのNatalie Mainesがロンドンの観客に向かって「テキサス出身の大統領を恥ずかしく思う」とブッシュ批判の発言をしたことで、Dixie Chicksは、彼女たちの身の安全が脅かされていると不安を表明している。

Martie Maguireはオーストラリアのレポーターに対し、「嫌がらせの手紙や脅しの手紙がたくさん届いている。Emily(Robison)の自宅の門は壊された。アメリカへ戻ったら、警備を頼まなければならないでしょう。危険な状態になっているわ」と語った。

しかし報道によれば、当のMainesはこの状況に対しても、さらにふてぶてしい反応を示しているという。彼女は「非難を受ければ受けるほど、自分を誇りに思う」と話し、故郷のテキサス州ラボックで抗議のために彼女たちのCDを壊しに現れたのは「たった6人だけ」と指摘した。

MainesのコメントはDixie Chicksのアルバム・セールスにも影響し、報道によれば52%落ち込んでいるという。しかし、そうした売り上げの不振にもかかわらず、彼女らは依然としてトップセールスを誇るカントリーグループであり、アルバム『Home』はビルボード・トップ・カントリー・アルバム・チャートでNo.1を獲得している。

Dixie Chicksの「Top Of The World」ツアーは5月1日、サウスカロライナ州グリーンヴィルからスタートする。

Margy Holland, Nashville (C)LAUNCH.com
2003/04/06

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