ソカの伝道師ルピー、初来日公演直撃インタビュー!

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New Album
『ワン・オン・ワン』
2004年10月20日発売
WARNER MUSIC JAPAN
WPCR-11924 \2,079(税込)

1 テンプテッド・トゥ・タッチ
2 ドゥ・ザ・ダム・シング
3 イフ・アイ・キャント(ハヴ・ユー)
4 ヘルプレス
5 クライム・オブ・ザ・センチュリー
6 ウーマン(アイル・オールウェイズ・ビー・ゼア)
7 スティームローラー
8 パンクト
9 フローント・イット
10 ワン・オン・ワン
11 ユー・ネヴァー・ノウ
12 ホワット・ハプンズ・イン・ダ・パーティ
13 テンプテッド・トゥ・タッチ(ブームチューンズ・リミックス)
14 ジャンプ(ボーナス・トラック)
15 スキン・トゥ・スキン(ボーナス・トラック)

★曲目をクリックすると試聴できます!

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Message Version2
こちらは最新シングル「ドゥ・ザ・ダム・シング」に合わせてコメントしてくれた別バージョン。
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──バルバドスの音楽シーンというのはどんな感じなんですか?

ルピー バルバドスには、いろんなシーンがある。ソカはもちろん、ジャズやR&B、ヒップホップ、それにダンスホール・レゲエとか。でも、一番盛り上がるのは毎年6~8月の間に行なわれる“クロップ・オーバー”というカーニバルだ。これは古くから続いているサトウキビの収穫祭のことで、とても伝統的なお祭りなんだ。そして、ほとんどのアーティストは、このカーニバルのための新曲をこの時期にリリースするんだ。そして、リリースされた新しいレコードを、カーニバルに遊びにきた外国人たちが買って、自分たちの国へ持ち帰る。そうやって、どんどんソカが広がっていくんだ。最近ようやく世界中の人に、ソカを知ってもらえるようになってきた。僕らはこの瞬間が来るのをずっと待っていたんだ。


──では、カーニバルの雰囲気に近い曲というのは、このアルバムではどれですか?

ルピー 「ジャンプ」だ。カーニバルの代表曲といっても良い。とてもエネルギーに溢れた曲で、とにかくジャンプとウェーブ。そんなパーティ・チューンさ。クロップ・オーバーのカーニバルはトリニダードとバルバドスだけでなく、ニューヨークやワシントンなどを含め、アメリカの6ヶ所で行なわれる。そして、それぞれの土地で一番プレイされた曲が、“ロードマーチ・ソング”に選ばれるんだ。「ジャンプ」は、それらすべての土地でロードマーチ・ソングになったんだ。そんなことは、クロップ・オーバーの歴史上なかったことだよ。この曲は2000年にリリースした曲なんだけど、プレイされれば、まるで新曲がのようにみんな盛り上がるんだ。


──今回、初来日となりましたが、日本の印象はいかがでしたか

ルピー ずっとここに居たいと思えるほど気に入ったよ。カルチャーも食べ物も、本当に素晴らしいと思う。なにより、日本人がお互いをリスペクトしあうところに感動したよ。次回はバンドで来て、是非ツアーがしたいね。

──最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。


ルピー とにかく「ありがとう」と言いたい。ぼくを受け入れてくれたこと、それがなによりも嬉しかった。あと、とくに若い人たちに言っておきたいことがあるんだ。それは、エイズの恐ろしさをもっと理解して欲しいということ。ぼくは両親を2人ともエイズで亡くしている。エイズは本当に恐ろしい病気なんだ。若い頃って、ついハメをはずしてバカなことをしちゃうものだけど、自分に責任がもてるようになるまで、決してそんなことをしないでほしい。きちんと学校へ行って勉強をすること、そしてメッセージのある音楽に耳を傾けること。それが一番大事なことだよ。これからの人生まだまだネガティヴなことは起こるだろう。でも自分の人生は、決して諦めるちゃいけない。

取材・文●宮崎敬太


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