ニュース・最新情報
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ジョー・エリオット、フレディ・マーキュリー追悼公演「俺のステージ・ライフで最高の4分間」
Photo by Kevin Nixonデフ・レパードのフロントマン、ジョー・エリオットが、1992年4月にロンドンで開催されたフレディ・マーキュリー追悼コンサートで、クイーンのメンバー、デヴィッド・ボウイ、イアン・ハンターらと共演したときのことを振り返った。
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フィル・コリン「I・ハンターの“50代半ばになると気にならなくなる”という助言は正しかった」
Photo by Kevin Nixonデフ・レパードのフィル・コリンは、まだ30代だったとき、モット・ザ・フープルのイアン・ハンターから「55(歳)になると、いろんなことが気にならなくなる」と言われ、そのときはよくわからなかったが、アラフィフになったとき、それは正しいと実感したそうだ。
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【インタビュー2/3】デフ・レパード「モット・ザ・フープルは偉大なバンド」
デフ・レパードの最新ライヴ作品『アンド・ゼア・ウィル・ビー・ア・ネクスト・タイム…ライヴ・フロム・デトロイト』発売を記念する、シンガーのジョー・エリオットへのインタビュー第2回(全3回)。
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モット・ザ・フープルのドラマー、デイル・グリフィン、死去
日曜日(1月17日)、70年代前半に活躍した英国のロック・バンド、モット・ザ・フープルのドラマーだったデイル・グリフィンが、アルツハイマー病から生じた合併症により亡くなった。
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クイーン、ザ・ドゥービー・ブラザーズ、モット・ザ・フープル、ダブル・パック・シリーズ第三弾登場
クイーン、ザ・ドゥービー・ブラザーズ、モット・ザ・フープルなど、計8組の大物アーティストの名盤DVDがダブルパックで登場する。
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クラシック・ロック・アワーズ、発表
木曜日(11月14日)、UKの音楽誌『Classic Rock』が主催するアワーズ<Classic Rock Roll Of Honour>が発表された。
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モット・ザ・フープル、『すべての若き野郎ども』がDVDに
2012年5月より東京、名古屋、大阪などで公開された映画『すべての若き野郎ども/モット・ザ・フープル』がDVDとなって9月19日に発売される。
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モット・ザ・フープルのドキュメンタリー映画『すべての若き野郎ども/モット・ザ・フープル』日本上陸
モット・ザ・フープルの歴史を紐解くドキュメンタリー映画『すべての若き野郎ども/モット・ザ・フープル』が日本に上陸、公開となる。
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クラシック・ロック・アワーズ、ノミネート発表
UKの音楽誌『Classic Rock』が主催するアワーズ<Classic Rock Roll Of Honour Awards>のノミネートが発表された。
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クラシック・ロック・アワーズ発表
UKのミュージック・マガジン『Classic Rock』が主催する2009年の<Classic Rock Roll Of Honour>アワーズの受賞アーティスト/作品が発表された。
プロフィール・バイオグラフィ・リンク
しかし、商業的な面ではさっぱり成功を収められなかった。はっきりとしたジャンル分けが出来ないというのが彼らの問題の1つだった。メタルなのか?(Kinksの“You Really Got Me”をイントゥルメンタルとしてカヴァーしたナンバーの激しさを聴くと、そうとも言える)あるいはフォークなのか?ポップなのか?(“Sweet Angeline”はどちらのスタイルにも含まれるように思える)
だが、Atlantic時代最後の作品となったアルバム『Brain Capers』は、どうやらメタルよりと言えそうだ。後にBad CompanyのギタリストとなったMick Ralphsのギターが弾き出すリフが、いつにもまして激しかったのだから、当然だろう。それでも、彼らはハードな部分が足りないと思われていた。Ian Hunterの歌詞は、メタルシーンのファンを獲得するには詩的で内容にあふれすぎていたのだ。
しかし、David Bowieは、そんな彼らにスターになる資格がある、と考えていた。彼はIan Hunterのサングラスをかけたイメージに特に興味を持ったようだった。David BowieはMott The Hoopleの5枚目のアルバム『All The Young Dudes』のプロデューサーを務め、今でもロックの聖歌として愛唱されているタイトル曲“All The Young Dudes”も提供している。
実際、この曲でMott The Hoopleというバンドを記憶している人も多いかもしれない。FMラジオで曲が頻繁にオンエアされ、新しいレーベル、Columbiaの強力な宣伝もあって、彼らにとってこのアルバムは商業的な成功を収めるきっかけとなった作品だった。しかし、イメージの混乱はこの時点でもまだ続いていた。David Bowieがバンドに関わったことで、今度は“グラムロック”のイメージが持ち込まれたのである(実際、彼はバンドにLou Reedの“Sweet Jane”をカヴァーさせている)。
続く2枚のアルバム、『Mott』と『The Hoople』もまた、素晴らしい作品だった。しかし、例のイメージの問題のせいか売り上げはふるわなかった。David Bowieのように強力なプロデューサーの存在のあるなしによる影響は言うまでもなかった。Mick RalphsがBad Companyを結成するためにバンドを脱退したすぐ後、Ian HunterもMott The Hoopleを離れた。
ソロに転向した彼は、上質なロックアルバムを何枚も発表している。2人のスターを失ったバンドは、それでも同じ名前で活動を続け、アルバムも2枚発表した。しかし、これはJoe Walshが脱退した後、同じように活動を続けたJames Gangの場合と同様、やるべきことではなかったようだ。
結局、その後すぐバンドは崩壊し、Mick RalphsとIan Hunterの脱退後に出た2枚のアルバムは廃盤となっている。振り返って考えてみると、今ほどこのバンドの存在が賞賛されている時はないのではないだろうか。事実、イギリスで大ヒットとなったBlurの“This Charming Man”などは、Mott The Hoopleの強力な影響がなければ、ほとんど作ることが出来なかったであろう曲なのだから。