【ライブレポート】0.1gの誤算、パシフィコ横浜で迎えた10年目の挑戦「これが、俺の人生だ」

生き様に魅せられるライブだった。0.1gの誤算が3月19日、パシフィコ横浜国立大ホールで10周年記念ワンマン<大真面目な悪ふざけ-10年目の挑戦->を開催した。
「外でどんなに不幸な目に遭ってきた奴も、この時間だけは幸せにしてやるよ」
暗転した場内で緑川裕宇(Vo)の影アナが響き、幕開けのカウントダウンが始まる。
「さぁ10周年、大真面目な悪ふざけをしようぜ」
0.1gの誤算というバンドが誕生して10年。苦楽の全てを辿ることは出来ないが、この日のライブの音、景色、熱量に、0.1gの誤算という、かけがえのないバンドの生き様が凝縮されていた。

「幸せな、悪夢見せてあげる。」という新コンセプトが公開されてから一週間。黒を基調としたダークで格式高い衣装や、炎の効果を取り入れた舞台セットなど、細部にまで拘り抜き、この日を迎えた。ひとたびSEが鳴れば、一瞬で悪魔の根城へと誘われる。メンバーの登場に歓喜する会場。「溺愛ヤンデレボーイ」のイントロが歓声をさらに大きくし、ヘドバンが巻き起こる。
「Act of rebellion~支配ト破壊ノ血印~」では、衣装や舞台、赤いスポットライトといった視覚から訴える世界観とも相俟って、心地よい緊張感に満ちている。さらにメンバーコールで勢いをつけてから「時間切れシンデレラ-Time Limit Cinderella-」「ショートケーキエゴイズム」へ。曲のコンセプトに沿って緑川裕宇がステッキを器用に回したりソファに腰掛ながら歌ったりする場面と、ライブならではのメンバー同士の絡みを自然に取り入れる場面とのバランスが絶妙だ。

また「オオカミ男と月兎」はこの日、撮影可能な企画曲として設定されており、メンバーが客席を練り歩くなかファンはスマートフォンで自由に撮影を楽しんだ。凛とした佇まいの水田魔梨(G)と、悪戯っぽく色んな表情を見せる河村友雪(G)。久保田まさし(Dr)がマイクを持って快活に駆け抜け、眞崎大輔がカメラにぐっと顔を近付けて笑顔を見せる。曲の終盤、「踊り切れてないからもう一回やりません? 俺、2階席いってくる!」という緑川裕宇の言葉で、予定にはなかった曲のリピートが実現。この日が初参戦となる方が多くいた2階席で、一人ひとりのファンの姿を目に焼き付けるように移動しながらハイタッチを交わし、笑顔でステージに戻ってきた。
また、別のセクションではショート動画撮影があり、0.1gの誤算のバンギャ年数を1年から10年の間で当て嵌め、順番に立ち上がってヘドバンするという回答方法で視覚化する企画も行われた。0.1gの誤算のライブではしばしばファン参加型の企画が催されるが、それはバンドの規模が大きくなっても変わらない。この日のライブでもキーワードのように何度も繰り返されたのは「コンサートじゃない。『ライブ』しようぜ」という言葉だった。眞崎大輔のベースから「VITAL」の演奏が始まると、ジャンプやモッシュが繰り広げられ、心が躍り出す。聴覚、視覚、嗅覚から、ライブハウス特有の熱を5千人キャパの会場で感じるという不思議な体験だった。

0.1gの誤算らしいライブ展開で本編を終えた彼らだが、アンコールでは我武者羅に駆け抜けた10年間の想いを迸らせた。
「0.1gの誤算は、ただ楽しく活動できれば良いっていうテンションで始めたバンドでした。それなのに、初ライブの最初の曲『21gの感傷』を演奏したとき、この曲なら、この歌詞ならいけるって思った。だから『やっぱ本気でやろう』って決意して」と、結成当時のことを回顧し、続けて「周囲の言葉に挫けそうになったこともありました。でもそれを口にしたメンバーは一人もいなかった。誰か一人がそう思ってしまったら、そこで終わりで良いと思ってる。でもまだ、0.1gの誤算は続いていきます。まだ見たい景色があります」と、緑川裕宇。
季節の移り変わりを鮮やかな色を通して描き、この日の入場特典としても配布された「COLORS」の演奏では、ステージのスクリーンで過去のライブやメンバーの仲睦まじい様子のオフショットに歌詞が添えられた映像が流れた。映像と今この瞬間の生のステージを交互に見ていると、こみ上げてくるものがある。10年間の軌跡を噛み締めるように音を奏でるメンバーと、それに共鳴するファンの温かい眼差しが、なによりも美しかった。

「ここに居るみんな、生きるのが下手そうな人たちが多いなって思う。外で思うようにできない不器用な奴らなんだろうなって。俺たちも下手くそに生きてます。だから、みんなの気持ちがめっちゃわかる。だからこそ、おいて行きたくないんだよ。歌詞の中ではネガティブな言葉もあるけど、不幸になってほしくて書いてるわけじゃなくて、その歌詞の本当の意味を自分に当て嵌めて、強く……いや、強くなくても良いから、自分を守って。上手くいかないときもある。でも俺は、諦めないよ」
力強い歌を響かせ、「離さないからね!これからも付き合ってもらうからね!」という緑川裕宇の呼び掛けに、会場にいる全員が心の中で大きく頷いている、そんな気がした。
原点の曲「21gの感傷」から始まった2度目のアンコールの中では、ファンのみならず、演者側であるメンバーの全力ヘドバンも披露され、「鬼悦天」の演奏開始とともにメンバーが一斉に頭を振り乱すと、大きな歓声が沸いた。その後は続々とメンバーが客席に向かい、フロアは混然一体に。ライブハウス化した空間で熱狂ループを繰り広げていった。
演奏が終了しステージ袖に捌けたメンバーだったが、すぐさまトリプルアンコールが起こり、熱気冷めやらぬままに再びステージへ。「【L】1126【悲劇】」で会場を大きく揺らし、緑川裕宇が力いっぱい叫ぶ。「これが、俺の人生だ!」と。胸を張ってそう言える10年間。彼らの生き様が、この大舞台での景色を創り上げている。

「活動する中で辞めたいと思ったこともあったけど、辞めなくて良かった。今この瞬間、その思いに尽きます。(水田魔梨)」
「10年続けてくれてありがとうってファンのみんなに言われるけど、逆です。みんな生まれて来てくれてありがとうございます。(眞崎大輔)」
「20歳のときに裕宇さんがバンドに誘ってくれて、本当に大きな決断でした。みんなにとって誤算を好きでいることがプラスに働いてくれたらいいなと思います。(河村友雪)」
「これからも一緒に人生を歩んでほしいです。来年は俺がステージに上がって20年になるから、絶対に見ていてね。(緑川裕宇)」「みんなへ、まずは10周年おめでとうございます!俺はサポートメンバーとして4年だけど、当時は音楽を辞めようと思ってました。でもみんな、友達であり家族であり、そして仲間でいてくれてありがとう。(久保田まさし)」

温かい拍手に見送られながらメンバーがステージを後にすると、終演後のスクリーンにはメンバーの直筆メッセージが入った集合アー写が映し出され、大歓声が沸き起こった。このバンドに出合えたことへの感謝、ついてきて良かったと思う安堵の気持ち、この先も一緒に歩んでいくことへの覚悟、未来への期待。心地よい余韻に浸りながら、この場にいる人たちの思いを想像してみる。
0.1gの誤算に関わる全ての人たちが繋いだ10年。これが、俺たちの人生。ここまできたら、とことん生き抜け。
撮影◎堅田ひとみ LINKSOLU Inc.
文◎LINKSOLU Inc.
[SET LIST]
01.溺愛ヤンデレボーイ
02.Act of rebelion 支配ト破壊ノ血印
03.利己的メルヘン症候群
04メンバーコール
05.時間切れシンデレラ-Time Limit Cinderella-
06.ショートケーキエゴイズム
07.オオカミ男と月兎
08.Zombis Love letter
09.被告人Aの告白
10.廃課金式ラブストーリー
11.VITAL
12.絶望メンブレガール
(encore1)
13.救済バタフライ
14.アルテミスの憂鬱〜銃口とマリア〜
15.COLORS
16.深音、追憶の碧
(encore2)
17.21gの感傷
18.有害メンヘラドール
19.鬼悦天
(encore3)
20.【L】1126【悲劇】
<誤算の日!トリプリング『K』ツアー2026 -Day1- 「高校生以下限定ワンマン!若者よバンギャになれ!!」>
日程 2026年5月4日(月)
会場 渋谷ストリームホール(1部)
開場/開演 14:00 /14:30
前売/当日 ¥2,000 /¥2,500(D代別)
<誤算の日!トリプリング『K』ツアー2026 -Day1- 「今後これを越えれるかわからない激しいワンマン」>
日程 2026年5月4日(月)
会場 渋谷ストリームホール(2部)
開場/開演 17:00 / 17:45
前売/当日
Aチケット(FC限定)¥5,000/
後方初心者エリアBチケット(抽選)¥4,000 / ¥5,500(D代別)
<誤算の日!トリプリング『K』ツアー2026 -Day3-「完全究極体!ぷりけつファイナル公演!!」>
日程 2026年5月5日(火)
会場 渋谷ストリームホール
開場/開演 16:15 / 17:00
前売/当日 Aチケット(FC限定)¥5,000/
後方初心者エリアBチケット(抽選)¥4,000 / ¥5,500(D代別)
10th Anniversary ONEMAN
「大真面目な悪ふざけ-10 年目の挑戦-」ニコ生で独占中継
⠀▼視聴はこちら(一部無料視聴あり)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv350066312?utm_source=twitter&utm_medium=live_player&utm_campaign=nicolive_PR&utm_content=lv350066312
2026/4/18(土) 23:59 まで タイムシフト視聴可能
・本番組はニコニコプレミアム会員限定放送
・期間中は何度でもタイムシフト視聴が可能
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視聴はこちら
https://live.nicovideo.jp/watch/lv350202980?utm_source=twitter&utm_medium=live_player&utm_campaign=nicolive_PR&utm_content=lv350202980
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▼チケット
https://dwango-ticket.jp/project/8KS3vkqQ5t
2,800円(税込)+手数料
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