【ライブレポート】TOMORROW X TOGETHER、5大ドームツアーで東京ドーム帰還「皆さんと一緒だからこんなに楽しい」

2026.01.23 12:45

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5人組グループ・TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)が、自身初の5大ドームツアー<TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : TOMORROW> IN JAPAN>の東京ドーム公演を2日間にわたって開催した。同公演より1月21日の模様をレポートする。

2025年10月にリリースした約2年ぶりの日本フルアルバム『Starkissed』を引っさげ、約1年半ぶりの“東京ドーム帰還”となったこの日。場内が暗転すると観客のペンライトが一斉に染まり、光の海が激しく揺れる中、トロッコに乗ったメンバーが登場。HUENINGKAIが「What’s up TOKYO~!」と叫び、BEOMGYUが「お久しぶりです!」と呼びかけると、ドームの屋根を揺らすほどの歓声が沸き起こった。

1曲目「LO$ER=LO♡ER」では、HUENINGKAIの伸びやかで安定したボーカルが東京ドームの広大な空間に吸い込まれるように響き渡る。トロッコの上でYEONJUNとBEOMGYUが肩を寄せ合って歌う場面では、客席から悲鳴のような歓喜の声が沸いた。続く「きっとずっと (Kitto Zutto)」では、イントロから一気にロックモードへ。メンバーはトロッコを降りて花道を縦横無尽に駆け巡り、メインステージに集合した5人が同じポーズで締めくくると会場のボルテージは最高潮に達した。

その熱気にさらに火をつけたのが、TXTの人気ナンバー「5時53分の空で見つけた君と僕[Japanese Ver.]」だ。イントロや曲中でのMOA(ファンの総称)の掛け声はピタリと一致し、メンバーが一人ずつカメラに向かってポーズを披露するシーンはもちろん大歓声。投げキス、猫耳など、表情も相まったポーズでMOAの胸を射貫いた。

「Blue Orangeade」では、ポップなメロディに乗せてメンバー同士の仲の良さが伝わる演出が続く。直後、クールなダンスチューン「Love Language」への真逆の転換は見事。赤く染まったセットをバックに披露された同曲は驚くほど洗練されたステージで、ラフな表情を封印したようなエッジの効いたダンスで魅せる。指先ひとつにまで神経が行き届いたパフォーマンスと、それに共鳴するようなMOAの大きな掛け声に圧倒された。

最初のMCセクションでは、メンバーの素顔が垣間見える言葉が並ぶ。SOOBINが「エネルギーが半端ない」と目を丸くすれば、HUENINGKAIは「忘れられない日を作りましょう!」と呼びかけ、TAEHYUNは「今年もみんなといられて幸せ。もっとMOAの誇りになれるように、一生懸命ボーカルレッスンを受けていて、レベルアップ中です」と意気込む。2024年の初の東京ドーム公演では怪我のためダンスパフォーマンスに参加できなかったBEOMGYUは、「今日、5人全員元気に最高のパワーでMOAのところに戻ってきました。本当に幸せです!」と弾ける笑顔を。YEONJUNが「ただいま!」と叫び、会場から「おかえりー!」の温かなレスポンスを受け取ると、最後は5人が円になって手を重ねて客席を巻き込み、「TOMORROW X TOGETHER, ネイルド(明日も)←メンバー」「ハムケハジャ(一緒にいよう)←MOA」の掛け声でステージへの結束を改めて固めた。

「Can’t Stop(JP)」でスパークラーが激しく吹き出すなか、圧倒的なカリスマ性を見せた彼らはステージ下に姿を消し、一度暗転。次に登場した5人は、ブラックのハードな衣装にチェンジ。特に、二の腕を露わにしたYEONJUNの姿には溜息が漏れる。強いビートが特徴的な「Upside Down Kiss」では、指をくわえたり、口元をセクシーになぞる仕草に会場の空気が一変。5人の表情管理の徹底ぶりも浮き彫りとなった。

映像を挟んだ後の「Growing Pain」では、冒頭から激しいロックサウンドが轟いた。YEONJUNが「東京、準備はいいですか! いくぞー!!」と咆哮すると、ステージはスパークラーとレーザーが交差する空間に。5人は高くジャンプし、激しく頭を振り、ゴリゴリのディープなゾーンへと観客を誘い込む。その姿は、TXTが持つ表現の幅の広さを証明していた。さらに、「Good Boy Gone Bad[Japanese Ver.]」では、花道を堂々と練り歩いてセンターステージへ。至近距離でファンを煽る姿は、いたずらっぽくも野生的な魅力を放っていた。

ここまでライブは怒涛の展開を見せたが、次は、ゆったりと味わうバラードのブロックへ。メインステージの階段に散らばって腰掛けた「ひとりの夜 (Hitori no Yoru)」では、心を込めて歌い上げる繊細な感情表現に会場全体が耳を澄ませた。切なさが漂うなか、続く「Farewell, Neverland」ではTAEHYUNの突き抜けるような美声が響き、「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. 幾田りら [Japanese Ver.]」ではMOAも大合唱。最後、一人ずつカメラに抜かれていくシーンは、ハッとするほど美しい顔面に息を呑んだ。

各メンバーのソロ曲は、異なる個性と魅力が爆発。個々のアーティストとしての力量を示す重要なステージとしても観客に楽しませた。トップバッターを務めたTAEHYUNは、スポットライトを浴び、ファルセットを多用した難易度の高いミディアムバラード「Bird of Night」を熱唱。続くSOOBINの「Sunday Driver」は、メガネ姿で花束を差し出し、「今からMOAをナイトドライブに連れていくよ!」と甘い言葉を。“理想の彼氏”感全開にステップを踏み、MOAの心を幸福感たっぷりに包み込んだ。HUENINGKAIによる「Dance With You」は、まさに“帝王”の貫禄。黒づくめのダンサーに囲まれ、椅子を使ったアダルトなパフォーマンスで圧倒し、彼にしか出せない気高さを存分に放っていた。

そして、YEONJUNは2曲構成という破格の演出。レトロなモノクロ映像のなかを歩く「Ghost Girl」は、まるで古い洋画のワンシーンのよう。一転、赤いジャケットを羽織った「Talk To You」では、激しい回転ジャンプや上半身を反らしての熱唱でドームの空気を完全に掌握。群を抜くカリスマ性と、圧倒的な運動量を誇るダンスに魅了された会場は、地鳴りのような歓声で興奮を伝えた。ソロコーナーのトリを飾ったのは、BEOMGYUの「Take My Half」。優等生風のカーディガン姿で椅子に座り、透明感のある声で情感たっぷりにロングトーンを響かせる。その姿は、会場中の熱狂を優しく包み込むような癒やしを与えていた。

2回目のMCでは、メンバーがお互いのソロステージを称賛。TAEHYUNが「僕はいつも自分のステージを一生懸命頑張るんですけど、今日はメンバーのステージのモニタリングも頑張りました。今日の1位はHUENINGKAIさん! すごかったです」と言うと、SOOBINが「僕はYEONJUN。カッコいいから1位」とシンプルに回答。YEONJUNが「僕のステージを見たことはありますか(笑)?」と聞き返すなど、リラックスしたやり取りに会場は和やかな笑いに包まれた。

その後、メンバーからサプライズが。「2026年も始まったし、こんな曲はどうですか?」という言葉をきっかけに始まったのは、SPYAIRの「オレンジ」だ。『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の主題歌で、アニメ好きのHUENINGKAIがファンのために用意した特別なカバーステージに場内は熱狂。歌い終わるとHUENINGKAIが「2026も挑戦を止めずにMOAと一緒に進んでいきたい」と力強く語った。MCを終えた後は「Deja Vu [Japanese Ver.]」、そして神聖なムードをまとった「Eternally」でスモークの奥へと消えていった。

ラストスパートは、上品な黒×金ジャケットに着替えてデビュー曲「ある日、頭からツノが生えた (CROWN) [Japanese Ver.]」を。色気が漂う「Beautiful Strangers [Japanese Ver.]」を経て、メンバーが一人ずつ挨拶をする。

TAEHYUNが「僕は<ACT : TOMORROW>の中で今日が1位」と熱く語り、YEONJUNは「本当に感無量で感謝しています」と。BEOMGYUは「今日のステージで悔いを晴らせて、心が爽やかになりました。皆さんと一緒だからこんなに楽しい」と万感の思いを込めた。HUENINGKAIは「日本での新年初めての公演を東京ドームですることができて光栄です」と述べ、SOOBINは「今年も一生懸命頑張って皆さんを愛して、そして皆さんに愛されたいと思います」と言葉を贈ったのだった。

挨拶を終えたSOOBINが「いつも一緒にいるという約束を込めて、一緒に歌ってください」と言って始まったのは、「星の詩 [Japanese Ver.]」。天井で回転する大きな星を見上げながら、メンバーとMOAが声を合わせて合唱する。未来への希望を感じさせるような、感動的なエンディングとなった。

しかし、祝祭はここでは終わらない。アンコールではメンバーが再びトロッコに乗って登場。「New Rules」「永遠に光れ (Everlasting Shine)」ではファンとのコミュニケーションを楽しみ、「Higher Than Heaven」はTAEHYUNのロングトーンが改めて会場を熱狂の渦に巻き込んだ。「MOA Diary」が終わってもまだまだ熱気は冷めることがなく、「Happy Fools」「I’ll See You There Tomorrow」といった2曲披露しても収まるどころか、さらに高揚が増すアンコールに、5人は言葉にならないような感極まった表情を浮かべる。そして「本当の本当に最後だよ!」という声で始まったアンコール7曲目は「Miracle」。疾走感あふれるメロディに乗せ、全員で心を重ねながら「One two Three」と叫び、温かい空気の中でゴールテープを切った。

5人が手を繋いで一礼し、名残惜しそうにゆっくりとステージ下へ姿を消したTXT。34曲という膨大なセットリストを完走した彼らだが、その表情には一切の疲れを感じさせない達成感に満ちた輝きがあった。圧倒的なライブパフォーマンスで、MOAとの深い絆をより強固なものにした東京公演。次なるステージで彼らがどのような進化を見せるのか、期待は高まるばかりだ。

取材・文◎川倉由起子
(P)&(C) BIGHIT MUSIC

 

■5大ドームツアー<TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : TOMORROW> IN JAPAN>
▼2025年
11月15日(土) 埼玉・ベルーナドーム
11月16日(日) 埼玉・ベルーナドーム
12月06日(土) 愛知・バンテリンドームナゴヤ
12月07日(日) 愛知・バンテリンドームナゴヤ
12月27日(土) 福岡・みずほPayPayドーム福岡
12月28日(日) 福岡・みずほPayPayドーム福岡
▼2026年
01月21日(水) 東京・東京ドーム
01月22日(木) 東京・東京ドーム
02月07日(土) 大阪・京セラドーム大阪
02月08日(日) 大阪・京セラドーム大阪

 

■「SSS (Sending Secret Signals) (feat. HYDE)」
2026年1月26日(月)配信開始
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