【俺の楽器・私の愛機】1949「憧れに追いついた瞬間 メインギター3/3」

【GRETSCH 6122】(東京都 カズザロッツ 40歳)

前回423、480では私のメインギター2本をご紹介いただきましたが、今回は満を持してメイン3本目となる GRETSCH 6122 を紹介させていただきます。
このギターとの出会いは約8年前。
バンド活動を離れていた時期で、自由に機材を選べることもあり「渋いGRETSCHが1本欲しい」と探していました。デジマートで見つけたのは、1992年製・寺田楽器時代の6122。価格も手頃で、正直“安かろう悪かろう”と思いつつ、弦やピックを買うついでに試奏の予約を入れました。
訪れた楽器店は、少しタバコの香りが漂うこじんまりとした空間。ブースにはFenderアンプ、BOSS SD-1、そしてRolandのテープエコーがセッティングされており、本格的な環境に思わず笑みがこぼれました。
そして、そこにあった6122と目が合った瞬間――ただ「カッコいい」としか言葉が出ませんでした。テープエコー特有の歪みとFilter’Tronの甘いトーン。鳴らした瞬間に心を掴まれ、数分の試奏で即決。ピックや弦を買う予定が、気づけばグレーのハードケースを抱えて店を出ていました。帰り道、牛丼を食べながらワクワクしていたのを覚えています。
実は、GRETSCHには特別な思いがあります。
高校時代、GIBSON レスポールとGRETSCH HOTRODの二択を迫られGIBSONを選びましたが、後にベンジーとブライアン・セッツァーを知り、GRETSCHの憧れが強く芽生えました。
21歳で初めて手にしたテネシーローズは全く扱いきれず、心の奥に“刺のような想い”が残っていました。そして32歳、音楽活動を辞めていた頃に出会ったのがこの6122です。
「ベンジーにもセッツァーにもなれない。俺は俺だ。」
そう思えるようになっていたからこそ、この渋い一本に惹かれたのかもしれません。試奏した瞬間、あの頃の苦手意識がすっと消え、「やっとGRETSCHに自分が追いついた」と感じました。
その後、現在のバンド再開に合わせて信頼する工房でメンテナンスを施し、今では完全に自分の音を鳴らしてくれる一本になっています。



◆ ◆ ◆
いい話。グレッチというギターは、またなにか特別な魅力がありますよね。リッケンバッカーもそうですが、創業時から一族の手でブランドを守ってきたという人肌のあるエピソードが満載でね、火事で多くのデータを失ったり、製作ノウハウや職人に根ざした属人的な奥伝が途絶えたりと、いろんなストーリーによって不思議な魅力が上書きされてきたブランドな気がします。私のグレッチにまつわる最も好きな逸話のひとつがこの記事です。→「TAKESHIとランディ・バックマンが紡いだ、奇跡のグレッチ6120ストーリー」(BARKS 烏丸哲也)
★皆さんの楽器を紹介させてください
「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
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