──なんと1年8ケ月振りのアルバムですね。
引地洋輔(以下、引地):すごい久しぶりですよね。ミニアルバム『PON』とかも出してるんですけど、
それにしても期間があきましたね。
土屋礼央(以下、土屋):決して暇だったわけじゃないんですけどね。ミュージシャンとしてひとくくりに
できないようなことばかり、いろいろやってましたね。
──アルバムのレコーディングはいつごろから始まってたんですか?
加納孝政(以下、加納):録り始めたのは今年に入ってからです。レコーディングして他の仕事して、
またレコーディングして他の仕事してというのをずっと続けてましたね。
土屋:集中してまとめて録ることができなかったんですよ。なかなか治らない風邪みたいに、テレビの収録とか
プロモーション、そしてレコーディングがずーっと連続して入ってるわけですよ。
奥村:忙しかったね今年は。
土屋:これからですよ忙しいのは。これからは地獄ですよ。わかってることだけでもすでに地獄ですから、
他に仕事が入ってきたら…。go to hellです。
奥村:10月にツアーが終わるまでは。
加納:今年は動こうって去年の暮れに皆で決意して。
土屋:でも、ここまで動くとは思ってもみなかった(笑)。間にテレビの収録(『おまたせ!!ラグ定食』)
とかが入るから、その切り替えとか準備がね。あの番組は、皆さんの想像をはるかに超えた準備をしているので。
奥村:どのスタッフも、30分番組にはありえない時間のかけ方だって言ってます。
土屋:コントの中でもちゃんと歌ってるので失敗は許されないし。
荒井健一(以下、荒井):振り付けはどんどん付いてくるし。
──レコーディング以外の仕事が多すぎて、今作っているアルバムの全体像が見えなくなってきませんでしたか?
奥村:4月の「Old Fashioned Love Song」を録ってるときはまだテーマはなくて、いろいろな楽曲を
レコーディングしていって、これらをまとめるキーワードは何だろうってメンバーで話し合って“CIRCLE”
に決めたんです。全員の考えを一致させるために“CIRCLE”というテーマに対するイメージや思いを紙に書いてきて
すり合わせるっていう作業を途中でしましたね。
──メンバーで集まるそういう時間を作ることすら大変だったでしょう。
引地:テレビの収録後ですね。朝方とか。
土屋:収録中は、次の収録のものを練習することで頭がいっぱいなんです。20時間くらい収録するんですけど、
基本的に休憩はないんです。
奥村:一番すごかったのは、レコーディングをお昼から朝の6時くらいまでやって、そのままお台場に行って
8時から翌日の朝の4時くらいまで収録して、またレコーディングに帰ってきて朝の9時半にやっと解散。
土屋:覚える時間がないのに、なんとかしなきゃいけないんで必死にやってました。よく身体が続いてるなって
言ってくださいよ(笑)。