エミネムやシェリル・クロウも安心!?　北米最大級の海賊CD製造業者が御用

ニューヨークの街をちょっと歩くと、必ず目にするのが道端や駅構内で売られているCDやDVDだ。そのほとんどは、発売されたばかり、もしくは公開されたばかりのもので、だいたい４～５ドル（約420～525円）で売られている。

ロイターが３月27日（土）付けで伝えたところによると、ニューヨーク市警が、こんな野放し状態に対しやっと重い腰を上げ、市内の海賊版製造業者摘発に乗り出したという。警察によると、アメリカ北東部にある海賊版業者に対しては過去最大級となる強制捜査が行われたのは26日（金）。ブルース・スプリングスティーンや50セント、アリシア・キーズ、ジェシカ・シンプソン、シェリル・クロウ、エミネムといったアーティストたちの違法コピーCDが大量に押収され、６人の容疑者が逮捕された。その際、１万5000枚のブランクCDや録音済みのCDとともに、１時間で5000枚までCDコピーができる設備も発見されている。今回警察が踏み込んだのは、ニューヨーク市クイーンズにある２階建てのごく一般的な家だが、毎週７万枚の海賊版CDが“出荷”されていたと見られ、規模としてはアメリカ北東部エリアでは過去最大のものの１つだという。

１枚の違法コピーCDを作る経費はたった50セント（約52円）だが、それによるレコード業界の損失は、毎年４億ドル（約420億円）になると試算されている。そんな“小さくて、実は大きな罪”で逮捕された19歳～29歳の容疑者が有罪になれば、最高４年の懲役刑が適用される。

Aki Kayamoto, NY