オジー、健康上の理由でヨーロッパ・ツアーをキャンセル

10月15日（水）夜、Ozzy Osbourneが緊急の記者会見を開いた。彼は専属の医師からアドバイスを受けて、10月22日にダブリンで予定されていたヨーロッパツアーを延期すると発表。次のように語った。

「ボストンに３週間滞在して診断を受けた。ここ２年間で震えが著しく悪化している。俺の人生とプライドを破壊する段階まで来ているんじゃないかという気がする。周りに人がいると気分が悪くなるんだ。これはパフォーマーとしては致命的だ。医師のAllan H. Ropper先生には感謝している。今は家族といっしょに自宅でエネルギーを取り戻しているところだ」

記者会見では、カリタス・セント・エリザベス病院の神経科責任者でタフツ大学の神経医学部部長であるRopper医師が、Ozzyの健康問題とツアーのキャンセルを勧めた理由を次のように説明した。

「パーキンソン病ではありませんが、震えの症状がみられます。治療によって震えは止まっていますが、不運にも薬の副作用で口の渇きがひどく、きちんと声が出ません。この症状は通常３、４週間で治まるはずですが、問題なのは治療の影響でOsbourneさんが今の時点ではうまく歌えないということです。」

Ozzyのヨーロッパツアーは会場のブッキング状況の都合で来年１月までは振替ができない。

記者会見はファンに語りかける次のようなOzzyの声明で終了した。

「ファンを落胆させてしまって心が痛む。でも、来年には必ずヨーロッパ・ツアーを行なうつもりだ。みんなも俺といっしょにがんばってほしい。これまでにない最高のライヴを見せると約束する！」

また、10月15日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで予定されていた慈善コンサート、Fashion Rocks For The Prince's Trustの出演もキャンセルされた。Ozzyは米国での所用をキャンセルの理由に挙げているが、出演しない代わりに５万ドルを寄付している。イベントはBeyonce、Sheryl Crow、Bryan Adams、Bryan Ferry、Robbie Williamsといったアーティストの音楽パフォーマンスとファッション・ショーを融合。俳優のDennis LearyとElizabeth Hurleyがホスト役を務める。収益金は若者を支援する英国の主要チャリティ団体、Prince's Trustに全額寄付される。団体の関係者は英国のMirror.co.ukに「封筒を開けたときは信じられなかった。５万ドルの小切手のほかに、（Ozzyの）愛のこもった心温まる手紙が入っていた……。彼の申し訳ないという気持ちと、将来的な援助を申し出る思いが伝わってきた。かなり面食らったけれど、とてもうれしい」と話している。

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