費用が1000万ドル！　ローリング・ストーンズの無料コンサートをトロント市議会が非難

Rolling Stonesの無料コンサートが物議を醸している。バンドはこの春以来、新型肺炎SARSに悩むトロントのイメージを向上させようと、同市のDownsview Centreで行われるこの無料コンサートに“原則として”同意した。しかし、『Toronto Sun』紙は、カナダ納税者基金やカナダ同盟といった団体が、コンサートには批判的だと報じている。コンサートの開催にかかる1000万ドルの公的資金を他の事業にまわしたほうがいいというのがその理由だ。Stonesはすでにトロント市に公演のブッキングを依頼している。

コンサートにはほかにBarenaked Ladies、Tragically Hip、Diana Krallらが出演する予定。

トロント市議会員のDoug Holydayは、コンサート費用を埋め合わせるために無料でなく有料の開催を提案している。また、別の市議会員Joe Mihevcは“一度限りの派手な”コンサートではなく、ほかのサマーイベントに費用を使うべきだと主張している。

トロントの観光産業は世界保健機構（WHO）が同市をSARSの感染地域に指定して以来、警戒が解かれたにもかかわらず、大きな打撃を受けている。トロント地区ではこれまでに24人がSARSで亡くなっている。Elton John、Billy Joel、Styx、Hall & Oates、Kelly Clarkson、Lisa Marie PresleyらのコンサートもSARSの影響でキャンセルされた。

Stonesのヨーロッパツアーは６月４日、ドイツのミュンヘンからスタート。バンドは７月28日から８月７日まで休暇を取とるため、トロントのコンサートはスケジュール的に問題ない。

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