CKBのライヴは、イィ~ネッ!(11/22@渋谷AXレポ)
ぃやあ~、2002年の年の瀬間近なこの時期に、「マイ・ウェイ」で大団円のライヴを観るとは思いもしませんでした。シナトラよりもムーディで、シド・ヴィシャスよりもアヴァンギャルドに、勝新よりもダンディな「マイ・ウェイ」を聴かせたのは、ヨコハマのプレイボーイ/横山 剣率いるCRAZY KEN BAND。
スマッシュ・ヒット・アルバム『GRAN TURISMO』を引っさげてのツアー最終公演が行なわれた11月22日の渋谷AXは、溢れ返る人・人・人で大盛況。開演定刻の19時よりチョイ遅れて会場に到着したら、もぉ会場内には入れないほど。で、仕方なくロビーのモニターでステージの様子を観ることに。オフホワイトの2ボタン・スーツに、フロントと袖口にフリルのついたシャツでキメた堂々たる歌いっぷりの横山 剣。汗だくに乱れることなく、つねにクールでダンディな立ち居振舞いの格好いいことったら、もぉっ! と、ぶ厚いドアの隙間から漏れ聴こえてくる音に耳を澄ましながら、もどかしくも熱くなっていたら第1部が終了。しばし涼を求めてロビーに人が出てきたところで、やっと場内に入れて一安心。そしてしばらくして始まったのが、グラムロックと歌謡曲の接点を見事にエンターテインメント化した'70年代の沢田研二を彷彿させる“ダンボール・バット”と、昭和のディーヴァ“渚ようこ”の濃厚なショート・ステージ。「薄幸!深夜妻」での渚嬢と横山氏とのデュエットは、今どき福富町や銀座のホステスと上客とのそれでも見れないだろうなっつーぐらいの絵になるツー・ショットでした。
そしていよいよ始まった第2部では、小西康陽も“イイネ!”と絶賛の「まっぴらロック」をはじめ、昭和の憂い薫るアダルトなロック・ナンバーからファンキーなディスコ・チューンまで、要所に歌謡曲的泣きのフレーズが散りばめられた楽曲群を連発。しかも、歌も演奏も半端じゃなく巧いときてる。リズム隊もホーン・セクションもギターも鍵盤も、すべてのパートが阿吽の呼吸でグルーヴを一体化させている、これぞプロフェッショナル! こんなの見せられたら、「イイネ! イイネ! イイィ~ネッ!」とお約束のコール&レスポンスも絶好調になりますわ。さらにアンコールではライムスターが登場して、CKB“逆フィーチャリング”の「肉体関係」で跳びまくり、横山 剣の「逃げろっ!」の号令でメンバー全員撤収するも、まだまだショーは終わりません。再度のアンコールを受けて登場したCKBが披露したのは、世紀の名曲「マイ・ウェイ」。何人もの先達たちが思いの丈を込めて歌い継いできたこの歌を、フリルの袖口がめくり上がるほどの満身の力で歌い上げる横山 剣。<♪信じた~この道を~、私は~行くだけぇ~>というフレーズが、この上なく説得力に満ち満ちた感動のフィナーレだ…と思いきや、3度目のアンコールが! そう、あの曲、この夏一番の伊達男ソング「GT」。12月下旬並みに冷え込んだ外の空気を忘れるほど、場内のボルテージは真夏の三浦半島以上の熱気に包まれたのでした。
そんなこんなで本公演が終了したのは22時過ぎ。正味3時間。決して短いとは言えないこの時間を、満腹感だけでなく余韻をも与えるテンションで全うするCRAZY KEN BANDの生のパフォーマンスは、イイネ! イイネ! イイィ~ネッ!
スマッシュ・ヒット・アルバム『GRAN TURISMO』を引っさげてのツアー最終公演が行なわれた11月22日の渋谷AXは、溢れ返る人・人・人で大盛況。開演定刻の19時よりチョイ遅れて会場に到着したら、もぉ会場内には入れないほど。で、仕方なくロビーのモニターでステージの様子を観ることに。オフホワイトの2ボタン・スーツに、フロントと袖口にフリルのついたシャツでキメた堂々たる歌いっぷりの横山 剣。汗だくに乱れることなく、つねにクールでダンディな立ち居振舞いの格好いいことったら、もぉっ! と、ぶ厚いドアの隙間から漏れ聴こえてくる音に耳を澄ましながら、もどかしくも熱くなっていたら第1部が終了。しばし涼を求めてロビーに人が出てきたところで、やっと場内に入れて一安心。そしてしばらくして始まったのが、グラムロックと歌謡曲の接点を見事にエンターテインメント化した'70年代の沢田研二を彷彿させる“ダンボール・バット”と、昭和のディーヴァ“渚ようこ”の濃厚なショート・ステージ。「薄幸!深夜妻」での渚嬢と横山氏とのデュエットは、今どき福富町や銀座のホステスと上客とのそれでも見れないだろうなっつーぐらいの絵になるツー・ショットでした。
そしていよいよ始まった第2部では、小西康陽も“イイネ!”と絶賛の「まっぴらロック」をはじめ、昭和の憂い薫るアダルトなロック・ナンバーからファンキーなディスコ・チューンまで、要所に歌謡曲的泣きのフレーズが散りばめられた楽曲群を連発。しかも、歌も演奏も半端じゃなく巧いときてる。リズム隊もホーン・セクションもギターも鍵盤も、すべてのパートが阿吽の呼吸でグルーヴを一体化させている、これぞプロフェッショナル! こんなの見せられたら、「イイネ! イイネ! イイィ~ネッ!」とお約束のコール&レスポンスも絶好調になりますわ。さらにアンコールではライムスターが登場して、CKB“逆フィーチャリング”の「肉体関係」で跳びまくり、横山 剣の「逃げろっ!」の号令でメンバー全員撤収するも、まだまだショーは終わりません。再度のアンコールを受けて登場したCKBが披露したのは、世紀の名曲「マイ・ウェイ」。何人もの先達たちが思いの丈を込めて歌い継いできたこの歌を、フリルの袖口がめくり上がるほどの満身の力で歌い上げる横山 剣。<♪信じた~この道を~、私は~行くだけぇ~>というフレーズが、この上なく説得力に満ち満ちた感動のフィナーレだ…と思いきや、3度目のアンコールが! そう、あの曲、この夏一番の伊達男ソング「GT」。12月下旬並みに冷え込んだ外の空気を忘れるほど、場内のボルテージは真夏の三浦半島以上の熱気に包まれたのでした。
そんなこんなで本公演が終了したのは22時過ぎ。正味3時間。決して短いとは言えないこの時間を、満腹感だけでなく余韻をも与えるテンションで全うするCRAZY KEN BANDの生のパフォーマンスは、イイネ! イイネ! イイィ~ネッ!
文●望木綾子
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