R.E.M.、ギタリストは裁判で闘い、バンドは製紙産業と闘う

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BBCの報道によれば、R.E.M.のPeter Buckは、暴行罪などの容疑を問われる結果になった、シアトル発ロンドン行の飛行機の中での自分の行動について記憶がないと語ったという。

3月20日(水)の法廷における証言でBuckは、'01年4月の飛行機移動の際、機内で睡眠薬を飲んだ後に頭が“ぼんやり”としてきて「心臓発作を起こし、ディズニーランドの変テコな病院にいるのではないかと恐くなった」と話した。容疑の原因となった行動について覚えているかとの質問には「まったくなにも覚えていません」と陪審員に向かい答えた。

Buckが覚えていたのは、ロンドンのヒースロー空港にある警察の留置所にいたことで、そのことに気づいたとき“恐怖に襲われた”と語った。

しかし、英国航空のパイロットTom Payneは、まったく違う証言を行なっている。彼はBuckの行動があまりに破壊的だったので、警察に引き渡すために、飛行機を近くの空港に着陸させることを考えたという。Payneが緊急着陸を考えるまで至ったのは、Buckがワインのボトルを手放すことを拒否し、乗務員から渡された警告書を破り捨てたときだとしている。目撃者によれば、Buckは舌の回らない口調でPayneにこう言ったという。「お前はただの機長じゃねえか。俺はR.E.M.だぞ」

Buckの主張では、彼は機内ではグラスに3杯のワインを飲んだだけで、搭乗前にはちょっと“口をつけた”程度だとしている。しかし、以前の証言では、彼は乗務員に止められるまでに15杯飲んでいたとされている。

Buckは記憶の有無とは別に、バンドをやっていると「若者たちが自分の行動に注目する」と話し、騒動に対しては謝罪の意を示していた。

この事件は11カ月前にシアトル発ロンドン行の飛行機内で起こったもので、Buckの容疑は飛行機内での泥酔、客室乗務員への暴行2件、航空会社の食器類の破損。45歳のミュージシャンBuckは容疑を否定しており、裁判は3月21日も続けられる。

一方、地球の反対側のアメリカでは、R.E.M.からバンドに関してもう少しポジティヴなニュースが発表された。彼らは、製紙方法を変えることでアメリカの森林を救うキャンペーンに協力している。Buckと残りのメンバー、Michael StipeとMike Millsは先日、“Paper Campaign(ペーパー・キャンペーン)”のためのTV用の公共広告を収録した。

コマーシャルの中でStipeは「木を使用しない紙を使おうと主張しよう」と語り、Millsがこう付け加える。「一般の認識では、破壊されていっているのは発展途上国だけだと思われている。人々が気づいていないのは、最も被害の大きい森林は私たちの裏庭、アメリカ南部だということ」

キャンペーンの最初のターゲットは、事務用品販売会社のStaples Inc.。同社は米国内最大のコピー用紙販売会社とされている。Paper Campaignによれば、Staplesの赤箱ブランドの用紙は、100パーセント木から作られており、リサイクル原料含有率はゼロだという。

Neal Weiss, Loa Angeles LAUNCH.com
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