両親を亡くし、叔母夫婦に育てられたハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)の元に、ある日、魔法学校から入学許可証が届く。実は彼の両親は魔法界では有名な魔法使いだったのだ。ホグワーツ魔法魔術学校に入学したハリーは、そこで魔法史や薬草学、変身術、空飛ぶホウキの操縦術などを学びつつ、2人の同級生との友情を深めていくが、やがて学内で起きた事件を追ううちに、両親に死をもたらした邪悪な存在と対峙することになる。ハリーは愛と勇気と友情で、この闇の力に立ち向かうが…。
『ハリー・ポッターと賢者の石』予告編が観られます! いますぐクリック!
|
2001年12月1日より、丸の内ピカデリー1+渋谷東急ほか、全国松竹・東急系にてロードショー ●監督・製作総指揮/クリス・コロンバス ●音楽/ジョン・ウィリアムズ ●出演/ダニエル・ラドグリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンほか ●上映時間/152分
去る11月21日国際フォーラムで行なわれたプレミア試写会に訪れた著名人たち。 この他にもたくさんの人たちがやってきて、映画の人気がうかがえました。
▲遠藤久美子
▲吹越 満
▲加藤 茶と家族の方々
▲浅倉大介
▲(左から)きたろう、南部虎弾(電撃ネットワーク)、エスパー伊東
▲東儀秀樹 |
|
『オリジナル・サウンドトラック「ハリー・ポッターと賢者の石」』 AMCY-7302 2,079(tax in) 2001年11月28日発売
1プロローグ 2ハリーの不思議な世界 3ベイビー・ハリーの到着 4動物園への訪問&ホグワーツからの手紙 5ダイアゴン横丁とグリンゴッツ銀行 69と3/4番線とホグワーツへの旅 7大広間への入場とバンケット 8Mr.ロングボトム・フライズ 9”ホグワーツよ永遠に!”&動く階段 10ノルウェー・リッジバックと季節の変わり目 11クィディッチ・マッチ 12ホグワーツのクリスマス 13透明マントと図書館のシーン 14フラッフィーのハープ 15悪魔の罠と空飛ぶ鍵 16チェス・ゲーム 17ヴォルデモートの素顔 18ホグワーツを離れる 19ヘドウィグのテーマ
|
|
一足先に公開された米国では、初日だけで35億円、10日間で225億円を超える興行収入を上げ、いずれも歴代1位を記録(ちなみにこれまでの1位は'99年の『スター・ウォーズ エピソード1』)。日本でも前売り券だけで10万枚近く売れ、すでに「ポッタリアン」なる言葉がTVや雑誌を賑わせている。何しろ原作は世界100カ国以上で出版され、1億冊以上を売り上げた超ベストセラー・シリーズ。宣伝文句にある「史上最強の」というセリフも、この作品に限っては決して大げさではないのかもしれない。
▲ハリーのペット「ヘドウィグ」と。純白ふくろうは、ステキなアイテム♪ | 今や世界でいちばん有名な11歳の少年ハリー・ポッター。映画化にあたって最も重要視されたのは、当然ながらこのハリー役の人選だった。3,000人の候補者をオーディションしても決まらず、クリス・コロンバス監督が偶然見たBBCのテレビ映画の中から「この子だ!」と見つけ出したのだという。
ダニエル・ラドクリフ、英国人、11歳。とびきりの美少年というわけではないが、純粋さ、繊細さ、そして聡明さを感じさせるダニエルは、ベストセラーの映画化というプレッシャーにも負けることなく、実に魅力的なハリー像を生み出した。英国の魔法学校というこの作品の舞台設定に、彼の風貌、喋り方、雰囲気は、どれもしっくりと馴染み、まるで彼こそが本物のハリー・ポッターであるかのようだ。
▲飛行のための授業のシーン。ほうきに跨って空を飛ぶのは、魔法使いの定番。練習するのだけど…。 | 他のキャストも素晴らしい。ハリーの親友となる同級生の男の子と女の子。銀色の長い髭をたくわえた校長はじめ、ホグワーツ魔法魔術学校のユニークな先生たち。そして、ハリーを見守る優しい大男の番人。どの役も原作のイメージを損なうことなく、豊かな個性と確かな演技で主役を支え、作品に深みを与えている。
▲モノを動かすための授業のシーン。まずは軽~い鳥の羽から練習するのだけど…。 | 深みということで言えばもう1つ、実写にこだわったことも効を奏している。有名な9と3/4ホームはロンドンのキングス・クロス駅で、ホグワーツ魔法学校はコッツウォルズのグロースター大聖堂で撮影され、いずれも実在する古い建物が何ともいえないリアリティと奥行きを感じさせる。
▲ハリーと、親友のロン、ハーマイオニー。「この3人を一緒にスクリーンテストをしてみたら、相乗効果がすばらしく、電気的反応を起こしているみたいだ!」とはコロンバス監督の弁。 | また、ご存知のとおり様々な魔法や魔法使いが登場する話なので、そうしたシーンには当然ながらCGやSFXが用いられているが、製作者達はこの映画をいわゆる“ハリウッドSFX超大作”にはせず、あくまで原作に忠実な“英国作品”であることにこだわった。
もちろん、CGやSFXは多用されているが、決してメインではなく、単に製作上のテクニックという扱い。魔法という超現実的な世界を描くうえで、人間や建物にはできるだけ本物を求めたのだ。
▲「ハリー・ポッター」シリーズで最後の最後までキーになるだろう、ハリーの額の傷。 | そう、つまりこれは決して“魔法のお話”ではないのかもしれない。11歳の男の子が初めて家を出て、新しい友達と新しい世界を経験する、いわばありふれた学園ものなのだ。寄宿学校に入り、親友と呼べる友達にめぐり合い、個性的な先生たちに教えられ、校内スポーツ大会で活躍し…そんなどこにでもある学校生活。だからこそ世界中の人々の心を引きつける普遍的なストーリーなのだと、映画を見て改めて思った。 |
|