ロブ・ハルフォード、Live Aid15周年の思い

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7月13日、Live Aidが15周年を迎えた。これはロック史に残るビッグスターたちが世界の端と端を結ぶ2カ所のスタジアムで繰り広げる国際的イヴェントで、エチオピアの飢饉撲滅のために2億ドルを集めている。Boomtown RatsのリードボーカルBob Geldofが先陣を切り、ロンドンのWembley StadiumとフィラデルフィアのJKF Stadiumで行われ、今まで60公演以上をこなしている。代表的な出演アーティストにThe WhoDavid BowieBlack SabbathQueenU2Elton JohnPaul McCartneyBob Dylanthe Rolling Stonesの各メンバーなどがいる。

ヘヴィメタルの大御所Judas Priestはフィラデルフィアのスタジアムで公演を行った。元リードボーカルのRob Halfordは「驚異の」そして「卓越した」体験だったとLAUNCHに語った。さらに、このイヴェントを通してHalfordは個人的にヒローと敬っているフォークシンガーのJoan Baezと会うことができた。しかし、この出会いは少々不安を感じるさせるものであった。というのは、Judas Priestのメタル賛歌でJoan Baezの曲“Diamonds And Rust”からとったものがあるからだ。HalfordはBaezが認めてくれないのではないかと心配していた。

「彼女に“ちょっとDiamond And Rustのことで話があるんだけど”みたいなことを言われ、俺は“ああ…いいですよ…”とか何とか答えた。そしたら、彼女は“うちの息子がPriestのファンなの。で、わたしの歌ですばらしいヴァージョンを作り出してくれたじゃない? ほんと、すごいと思う”って言ってくれたんだ。そのとき、俺は、ああよかったって感じで、今まで背負い込んでいた肩の荷がドッと降りた感じがした」Halfordはその時の心境を語った。
「で、それから“えぇ、それはよかった、あなたにそう言ってもらえると、ほんと、嬉しくて、あれはすごくいい曲だから、俺たちが大胆にもあんな風に変えてしまって…”と彼女に向かって言った。だって、オリジナルはJoanの声とアコースティックギターだろ、それをPriestがふんづかんできて、その上にへヴィメタルのエキスをドボドボぶっかけて、終いには息の根を止めてぐしゃぐしゃにしたわけだ。だから、彼女の息子がへヴィメタルファンで、ヘッドバンギングギンギンの子でよかったよ、ほんと」

Live Aidはロック関連チャリティー事業の生みの親として今もなお残っている。イヴェントの与える影響は年々増している。U2のボーカルBonoがなぜJubilee 2000と今年初めに行われた負債帳消し企画に参加するのかと問われたところ、「Live Aidに触発された。Live Aidでアフリカのために2億ドルが集まった。信じられなかったよ。忽然と快感に浸っていた」と答えている。

記:Neal Weiss、ロサンゼルス/Darren Davis、ニューヨーク
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