【レポート】中島健人、ソロ初ライブ<N / bias>で感涙「生きててよかったなと思います」

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2024年12月25日に1stアルバム『N / bias』でソロデビューした中島健人が、1月17日から1月19日に東京・有明アリーナにて初のライブ<KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”>を行なった。1月19日最終公演開催前に行われた記者会見の模様に続いて、ライブ本編のレポートをお届けしたい。

◆中島健人 画像

ライブ会場には、真ん中に円形のステージがあるゴシックな雰囲気のセットがお目見え。開演が近づくと、VTRと連動し、U:nityが持つピストル型のペンライトがコロコロと色をチェンジ。その後で、ヨーロッパのような街並みを歩く花束を持った中島の映像が流れると一気に怪しげな雰囲気へ。そして、メインステージの上に配置された大きなモニターが開くと、そのセンターポジションから中島が登場。ゆっくりと花道を歩きながら、観客に「もっと歓声を」と手だけで合図し、火花の中で「ピカレスク」を披露した。

ダンサーによるアクロバティックな技からスタートした「N / o’clock」では、タイトルにちなんで秒針の音に合わせてアクセントダンス。サビでは、まるで演説のようなシチュエーションで歌唱。その姿は、力強く会場に何かを届けているようにも見えた。

2曲歌ったところで、この日、初のMCへ。そこでは、水を飲み、汗を拭くだけで大きな歓声が。その状況に中島は少々照れたような笑顔を浮かべていた。そして「これが最終公演です。僕の一生に一度しかない、ファーストアリーナライブのラストです」と真剣な眼差しでコメント。「今日、U:nityに会うことができて本当に嬉しく思います。388日ぶりのステージです。お待たせ」と話した。

そして「みなさんも今、考えていること、悩んでいることがあるかもしれません。でも、今日ぐらいは忘れていいんじゃない? 嫌なことは全部“ヒトゴト”だから」と言い、主演ドラマの主題歌「ヒトゴト」へ。ステージにはSNSやライブ配信、検索エンジン風の映像が映し出され、そこに歌詞が投影されていた。「まだまだ騒いでいこうぜ、ベイベ!」と叫び始まったのは、「黄昏てゆく夜に」。ステージ下手にはベンチ、真ん中には街灯のようなオブジェが置かれ、移動しながら歌う中島。最後には、上手に置かれたハンガーラックに上着を脱ぎ去って行った。


逃亡犯・中島健人をモチーフにした映像の後は、オールホワイトの衣装からスタジアムジャンパー風のアウターにダメージジーンズを合わせた衣装にチェンジ。グループ所属時からのソロ曲「Tereportation」で魅せた。続く「Bye Bye Me」ではスタンドマイクを持って登場し、「SHE IS LOVE」では、ファンからたくさんの“ケンティー!”コールを送られている印象。サビ前“SHE IS…”部分での満面の笑みは、まるで会場に集まった“キミ”一人一人に語りかけているような印象。会場との距離を一気に縮めた。

距離を縮めたのは、何も心理的にだけではなく身体的にも言えること。中島は、まるでヘリコプターから地上に降り立つ人のように片手でフライング。限りなくステージ後方の近くまで、空中移動して見せた。これにはスタンド奥のファンも大興奮。本人も「ここまで飛んだのは、KENTO NAKAJIMAが初めてだよ?」と嬉しそうな様子。MC中も上手、下手、センターエリア、スタンドフロア、アリーナと満遍なく歩き周りながら話す様子が印象的だった。

MCを終え、始まった後半戦では、ステージ上でのお色直しでブラウンのジャケットを着た中島。ジャケットのポケットに入っていたメガネを装着し、まずは29歳の時に作成した楽曲「Scene29」を歌唱。モニターには幼少期からの写真と手書きの歌詞が流れ、暖かな光の中でゆったりとした時間が流れていた。同じくチルな雰囲気の中始まった「Jasmine Tea」では、センターステージがゆっくりと上昇。会場に広く届けるように歌う姿が印象的だった。

続く「ROSSO」では、そんな雰囲気を一変。会場のペンライトは赤に光り、メインステージには食卓のように見立てた長い机が登場。途中、目隠しをつけ、妖艶に歌う場面も。女性と絡んだダンスシーンでは、ファンから悲鳴に近い歓声も飛ぶなどしていた。

初披露の時期が10年近く空いている「jealous」「Mr. Jealousy」の2曲は、それぞれの時期に“嫉妬”をどのように捉えたかを比較しているような印象。「jealous」では、爽やかにダンスをし、「Mr. Jealousy」では気持ちよさそうに音に体を委ねて歌う姿が見受けられた。

「ペンライトで遊んじゃって!」と呼びかけて始まったのは「Dance on the floor」。曲に合わせて、観客のペンライトは色をどんどん変える。そんな中、中島はセンターステージから登場。ハンディカメラで自分を映しながら、リラックスをした状態で歌っていた。


黒のサングラスをつけて、赤い旗を振って登場し披露したのは「Nocturne」。その勢いのまま披露した「THE CODE」はダンサーとともに一糸乱れぬフォーメーションダンスをして見せていた。

キタニタツヤとのユニットGEMSの楽曲「ファタール」では、まさかのキタニ本人が登場。これには会場の歓声も一段階アップ。センターステージで2人が息を合わせてダンスすると、その熱量はさらに高まった。続く「カレカノ‼︎」では、まさかのキタニが中島とともにトロッコで会場を一周するシーンも。これについてキタニは、楽曲の後で「とんでもない体験を、本当にありがとうございます!」と挨拶。「初の体験というか、これが最後よ!」と言い、会場の笑いを誘った。

キタニが去った後では「Love風」「Hey‼︎ Summer Honey」「Black Cinderella」をメドレーで披露。往年のソロ曲に観客も大興奮。中島は、フロアを広く行き来し、盛り上がるよう煽ってみせた。

そして、ラストの楽曲を前に中島は「生きててよかったなと思います」と挨拶。感謝を伝えると、涙を堪えきれずゆっくりと目を瞑るシーンも。そして、涙を流しながら「俺、アイドルでいられるかな?って思った時期もあって」と不安を吐露。しかし「俺が負けるわけねーなって思うわけよ」「東京ドーム目指すから、よろしくね?」と力強く宣言。U:nityに今の夢を語り、本編ラストの曲で中島が作詞作曲を担当した「迷夢」へと繋げた。

アンコールでは、グループ時代から根強い人気を誇るソロ曲「CANDY ~Can U be my BABY~ (New Vocal Mix 2024)」を披露。初披露から10年以上立つというのに、あのころと全く引けを取らない姿で“アイドル”中島健人の現在地を表明。そして、同楽曲のコンピレーションソングであり、振り付けと構成にもチャレンジしたという曲「Unite」で締めくくり、ライブは終了。

しかし、ファンからのアンコールが止まず、中島は再び登場。大きな歓声を人差し指で止め「今も頑張ってる、愛すべき仲間へ。届いているかな」と言い、2021年にSexy Zoneとしてリリースした楽曲「RUN」を力強く、スタンドマイクを用いて歌った。楽曲の終わりには「<N / bias>、まだ終わりたくないな。終わっちゃって良い?」「これからいろんなところ巡っちゃうから」と話し、初の全国ツアー<KENTO NAKAJIMA 1st Tour2025 “N / bias”巡>の開催を発表。ステージを去って行った。

ソロアーティストとして、そして自身が突き詰めた“アイドル”としての現在地を余すことなく凝縮した今回の1stライブ。中島が描く大きな夢を知り、それを現実に変えていくであろうこれからの軌跡を見逃したくない、そう思わせてくれた2時間30分強だった。

取材・文◎於ありさ
撮影◎田中聖太郎



■<KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”>1月19日(日)@東京・有明アリーナ SETLIST

01. ピカレスク
02. N / o'clock
03. ヒトゴト feat. Kento Nakajima
04. 黄昏てゆく夜に
05. Teleportation
06. Bye Bye Me
07. SHE IS...LOVE
08. Scene29
09. Jasmine Tea
10. ROSSO
11. jealous
12. Mr. Jealousy
13. Dance on the floor
14. Nocturne
15. THE CODE
16. ファタール
17. カレカノ!!
18. Love風
19. Hey!! Summer Honey
20. Black Cinderella
21. 迷夢
encore
en1. CANDY ~Can U be my BABY~
en2. Unite
W encore
en3. RUN

■<KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”>SCHEDULE
1月17日(金) 東京・有明アリーナ
1月18日(土) 東京・有明アリーナ
1月19日(日) 東京・有明アリーナ

■放送『中島健人<KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”>』
放送日程:2025年3月14日(金)19:00~
放送局:CSチャンネル『日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ』
https://www.nitteleplus.com/program/nakajimakento_1st_live_2025/
●スカパー!番組配信でも視聴可能
スカパー!放送サービスで対象のチャンネルやプラン・セットを契約していると、放送と同じ時刻にスマートフォン・PC・タブレット・テレビ(対応機種のみ)でも視聴できます。
※1週間の見逃し視聴も可能
▼チャンネル情報 ※視聴にはご契約が必要
・日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ:https://www.nitteleplus.com/
・スカパー!(Ch.300)、スカパー!プレミアム(Ch.619)
・J:COM(Ch.757)ほか全国CATV
・ひかりTV(Ch.555)、auひかり


■全国ツアー<KENTO NAKAJIMA 1st Tour 2025 “N / bias” 巡>

【大阪】
4月17日(木) 大阪 フェスティバルホール
・START 13:00
・START 18:00
【愛知】
4月21日(月) Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
・START 18:00
4月22日(火) Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
・START 13:00
・START 18:00
【福岡】
5月03日(土/祝) 福岡サンパレス
・START 17:30
【広島】
5月6日(火/休) 広島文化学園HBGホール
・START 18:00
【北海道】
5月16日(金) 札幌文化芸術劇場 hitaru
・START 18:00
【宮城】
6月23日(月) 仙台サンプラザホール
・START 18:00
【東京】
7月16日(水) LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
・START 18:00
7月17日(木) LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
・START 13:00
・START 18:00
▶詳細:https://starto.jp/s/p/live/10191?artist=156
(問)ファミリークラブ 0570-033-366

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