【俺の楽器・私の愛機】1713「ミミズだってオケラだってオマエだって、弾けば慣れるよフレットレス」

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【Rickenbacker4003FL(sashimi)】(沖縄県うるま市 濡れたpletz 42歳)


2007年。鶯谷のバーでのスワッピングライブまで時間があったので、ふと立ち寄ってみたお茶の水の楽器屋にて、その頃ジャズに傾倒し始めたこともあり、アップライトベースでも試奏させてもらおう!と入店。

先客のウォーキングベースを横目に、はよ終わらんかなと思いながら知らん楽器を物色するふりをして目に留まった奴がコレ!リッケン4003といえば、ゴリゴリなロックをピックで掻き鳴らす!というイメージがあったんですが、こちらはフレットレス。どういう人向けなんやろ?と思いながらジャズマンの横で試奏させてもらうことに。気が付いたら25万円也24回ローンで!とお持ち帰りさせてもらいました。

さっそくその日のライブで登場。他の演者からの弾かせて攻撃をいなしつつプラグイン!音は濃密。中音にクセがありギター殺しの主張強めのサウンド。愛用のサンズアンプですらその存在感が薄れる程リッケンの音って感じ。

しかし、リアピックアップ上のメタルのカバーは邪魔だし、親指置き場にも迷うし、アウトプットも二つあるし、フレットは無いし、なかなか弾き手を選ぶというか、こちらが合わせていくスタイルで、はや17年。

マグロの赤身のような色合いがキュート。ということで、sashimiと命名。




   ◆   ◆   ◆

タイトルで「ミミズだってオケラだってオマエだって、弾けば慣れるよフレットレス」とは言っていますが、アメンボだって、リッケンをフレットレスにする発想はない。雪道をノーマルタイヤで爆走するような、時計から長針を引っこ抜くような「やめなさい」感がぬぐえないけど、ゆえに「他の演者からの弾かせて攻撃」の圧もすごかったことでしょう。20世紀のロックシーン…クリス・スクワイアが、レミーが、ロジャー・グローバーが、ゲティー・リーが、もちろんポール・マッカートニーもロックなサウンドを響かせて、指弾きもスラップも封印されてきたリッケンの歴史を一瞬でひっくり返したね。逮捕です。今日から新しい時代が幕開けする…のでしょうか。こうなったら330にフロイド・ローズ乗せちゃうか。(BARKS 烏丸哲也)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

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