【俺の楽器・私の愛機】1699「完成形に近づいてきた、ほぼ37年越しのベース。」
【Ampeg AEB-1 "Scroll Bass" Fretted Neck with Mystery Pickup】(大阪府 左利きの57歳。 ビートルズ来日の年生まれ)
(45年位前)
ポールやジミヘンをよく知らなかった中学生ん時、右利き用のプレベを購入。
(37年位前)
1987年発売のBARBEE BOYSのLISTEN!BARBEE BOYS 4のジャケでエンリケさんが構えているのを観て、一気に一目惚れ。スクロールヘッドにFホール。なんかカッコいい。しかし、フェンダー系や、ギブソン系、他、日本製のコピーモデルでも見た事ないデザイン。メーカーも何もどんな音がするのかすら分からず。
(35年前位)
音楽雑誌を毎月買っては、中古楽器コーナーで探すこと、数ヶ月後、やっと見つけたこのベース。即電話、即購入。いざ届いてみると、やっぱ超カッコいい!!
しかし、
・なんか音が小さい。(いわゆるミステリーピックアップ、ピエゾみたいな感じなのでしょうか)
・サスティーン無く音がポンポン。
・ブリッジがボディの外なのでいわゆるロングスケール弦(本来はウッドベース弦を使用らしいです)では足らず。
・弦高高め。ネックも順ぞり…。
とほほな感じでしたが、いつか調整出来る日を夢見て一時保管。
数年経ったある日、ベース専門誌に、元THE COLLECTORSベース、小里誠さんが同じ楽器を紹介されていているのを発見。ブリッジに太くて頑丈な鉄の丸棒を付け足してロングスケール弦が使用出来るよう工夫されてる。ミュージックマンタイプのピックアップも装着されてる。
(20年位前)
コピーモデルを製作している工房も発見。工房に即電話。リペアを説明し、同じスケールのネックの製作、ブリッジ加工、ピックアップ装着(2vol.1toneに改良)に快く対応頂きました。
が、まだ音のポンポンはそのまま。エフェクターで音変えてもなぁ…。ベースの特性なのかと思いつつ。日の目を見る事を夢見てさらに熟成の一時保管。
(6年位前)
とあるきっかけで、中学卒業以来会ってなかった同級生達と久しぶりにセッションする事になり使ってみたら「なに?このベース!!」と好反応。それならばともう少し使えるようにしようと、リペアショップでセットアップしてもらい、太いフラットワウンドに変えてみたら、なんと、心地よい良い具合のポンポンサスティーン!
(今ココ)
落とし所、答え合わせが見つかり、大、大満足。フィンガーレストのみ、ホームセンターで材木を買ってきて自作。
ネット社会で便利になった昨今、動画サイト等、色々調べてみたら、多分、1966年製。ちなみに当方も1966年生まれ。ラテン系の方が多く使っているみたいで、音のポンポンは、ミュートの効いたパーカッシブなサウンドが特性だったのか、と。納得。
ロック系ではKing CrimsonやBAD COMPANYのボズ・バレルさん、THE BANDのリック・ダンコさんも使ってました。ピックアップ増設等、それぞれの改良。日本では伊賀航さん。
汎用性も人それぞれ。手を加えるのもバンドでガンガン使ってナンボ。しかし思ったのが、いくら手を加えても製作された当時のベースの特性の良さは変わらず生きていて、今の自分に合った仕様にも出来たのが嬉しい。同級生にも感謝。
完成形に近づいてきた、ほぼ37年越しのベースです。
◆ ◆ ◆
おー、スクロール・ベース。濃密なストーリー。37年の歴史。エモいっす。ボズ・バレルってキング・クリムゾンで初めてベースを弾いてその時の愛機がアンペグというツワモノ。でもこのかっこよさ、今もなお全く色褪せないですよね。ポンポコなサウンドといいますが、デザインや見た目の雰囲気にビザール臭はまったくなく、むしろアレンビックやアトランシアあたりを経由してのルシアー製作のハンドメイド・ハイエンド・ベースの気配すら漂います。カーボンとかアルミとかの素材で作ってもクールな一本になりそうな伸びしろを感じます。(BARKS 烏丸哲也)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
※最大5枚まで
●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7
◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ