【速レポ】＜LuckyFes'24＞KREVA、清々しい愛で2日目WING STAGE締めくくり「寂しいなと思ったらこの歌でも思い出せよ」

ロックバンドからアイドル、シンガーソングライターなどなど多彩なアーティストが出演した、＜LuckyFes 2024＞2日目のWING STAGE。そのトリを飾ったのはKREVAだ。

◆ライブ写真

KREVAは黄金色の衣装に身を包み、サングラスをかけて登場。「パーティはIZUKO？」でライブの幕を開けると、キャッチーさと凛々しさを兼ね備えた彼ならではのフロウ、リリック、ライムであっという間に観る側をノせていく。果敢に攻め、主導権を握る姿勢がカッコよすぎる。

「集まってくれたみんな、ありがとう。特に俺のファンのみんなは本当にありがとう。早くからここに居てくれて。それ以外の、とりあえずでもここに来てくれたみんな、どうもありがとう。＜LuckyFes＞で今ここが一番盛り上がってるっていうのを見せるっていうか。みんなでいっしょに作っていきましょう！」


そんな呼びかけから、「パーティはIZUKO？」というKREVAの問いにオーディエンスが「ここだ！」と返す快楽空間が爆誕。白根佳尚（Dr）にドラムロールをリクエストし、キメに合わせてサングラスを外すパフォーマンスでも大いに場を沸かせ、「基準 ～2019 ver.～」「人生」と進むにつれ、楽曲のソウルフルな味わい、バックを支えるKREBandのグルーヴがコクを増す。


KREBandのメンバーであるSONOMI（Cho, Key）をフィーチャーした「ひとりじゃないのよ」のメロウさ、掛け合い＆ハーモニーも絶品で、夏の夜を美しく彩る。すでに上々のムードの中、「一日が長えから、疲れてんだろ？　ふざけんじゃねえよ（笑）。元気出せよ！」とジョークを飛ばすシーンも。

誕生日にあたる今年の6月18日でソロ活動20周年を迎えたことを報告しつつ、「これからメジャーデビュー曲を歌います。で、そのあとすぐ、今のところ最新の曲を歌います。考えてみてください。20年前の自分が作ったものと今の自分が作ったもの、横に並べられますか？　私は自信を持って並べたいと思いますね！　なぜなら良いって言ってくれる素晴らしいファンがいるから」と胸を張る姿がまた好印象。KREVAのライブはどこを取ってもパーフェクトに清々しく、愛にあふれている。


「音色 ～2019 Ver.～」で“まるで円盤に乗った宇宙人”と歌うときに夜空をキリッと見上げたり、“二人 深い世界で愛し合う”に合わせて両手でハートマークを作ったりと、ダイナミックな動きを加えながら、今なお新鮮に曲と向き合っているKREVA。「Expert」における、「みんないろんなことあって、ここに来てんだろ？　ひとりになったとき、ヤベえな、寂しいなと思ったら、この歌でも思い出せよ」というアティチュードにもグッときた。


さらにKREVAは、次曲のシンガロングパートをレクチャー。「こうやって盛り上がっていくことによって、この＜LuckyFes＞がどんどん発展していくじゃん」と話し、みんなで歌える「Na Na Na ～2019 Ver.～」を投下。目の前にいる全員をもれなく味方につけ、最高な今を更新することを諦めない。

最後の最後で降り出した雨さえもポジティブに捉え、「マジで生きてるといろんなことがあるよな。急に雨が降ってきたりさ。でも、こうやってみんなと会って、声の交歓ができると、まだまだこの先もやっていける気がします」と宣言。夏の明るさと切なさを湛えた締めの「イッサイガッサイ ～2019 Ver.～」のラスサビでは、“そろそろライブも終わりで 何もしないようで何かしてた　なんだかんだ＜LuckyFes＞来れば 実際やっぱり楽しめた”と歌い替えるなど、この日だけの特別な時間を演出し、ライブはエモーショナルに大団円を迎えたのだった。

文◎田山雄士
写真◎樋口隆宏/team SOUND SHOOTER