【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「アコーディオン」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第138回のお題は「アコーディオン」です。

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Image by Anja from Pixabay

アコーディオンは、鍵盤と蛇腹(ふいご)の操作によって演奏する可搬式のフリーリードによる気鳴楽器。コンサーティーナやバンドネオンといった近縁の楽器とともに、広義にはアコーディオンに含められることがある。

起源は約2500年前の中国の楽器「笙」に遡る。1821年にドイツのフリードリッヒ・ブッシュマンが「アウラ」を作り、1829年にオーストリアのシリル・デミアンが改良を加え、アコーディオンと名付けたとされる。その後、各地でさまざまな改良が加えられ、19世紀末には博覧会での展示を通じて全世界に広まった。現在では、さまざまな種類のアコーディオンが存在し、音楽の多様なジャンルで使用されている。

アコーディオンの特徴的な点は、全てのキーに対して独立した発振器(リード)が備わっているため、理論上全てのキーを同時に押した場合に割り当てられた全ての音が出ること。そのため、同時に複数の音を鳴らすのが容易であり、一台で主旋律と和音伴奏を同時にこなすことも可能だ。

またアコーディオンはひとりで持ち運べるサイズで取り扱いやすく、慣れれば立奏や歩奏も可能で、屋外での演奏にも適している。鍵盤ハーモニカのように息を必要としないので、弾き語りも可能である。

なおアコーディオンには「鍵盤式」と「ボタン式」があり、ボタン式はさらに、「クロマチック式」と「ダイアトニック式」に分かれる。弾きたい音楽ジャンルや、演奏者の経験やスキルに合わせて選ぶことが重要だ。

文・編集部



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