【コラム】常に自分たちらしい道を切り開くSixTONESの個性とエネルギーに満ちた光り輝く「アンセム」

常に自分で道を切り開く。デビュー当時から他のアイドルグループとは一線を画してきたSixTONESが、どんな環境下、状況下でも自分を貫き突き進めという勢いあふれる楽曲「アンセム」のMVを公開。いま、思い通りに行かないと思い悩む人や、逆境に立たされた瞬間の人達にこそ聴いてもらいたい、エネルギーに満ちた、無敵で力強いロックチューンに仕上がっている。

この曲の中で、彼らは「失うもん無いのさ」「リミッター取っ払って 不条理な運命すら ねじ曲げてく」と高らかに歌い上げる。そして「他人の目とか気にしてる暇ない」「意味無い事なんて無い」と。力強いバンドサウンドに乗せて吐き出すようなマイクリレーで歌われるメッセージは多くの人の心をつかむはずだ。誰もが、何かを発したい、でも発することが出来ない現状になったことがあるはずだ。だからこそ、この曲は、きっと、聴き手の心に深く突き刺さるに違いない。


この楽曲の勢いそのままに、充実したキャンパスライフ・ライクに描かれる今作のミュージックビデオは、とても軽やかで楽しく見えるはずだ。でもだからこそ、沸々と込み上げてくる想いがより力を持ち、サビで爆発させていく。“自分たちにならなんでもできる”という、ハイティーンのあの頃の、何にも縛られていない、根拠のない自信にまみれた、年齢を重ねてしまっては持つことができない無敵な気持ちを思い出させてくれるはずだ。

2023年12月13日の『FNS歌謡祭』では、この曲が地上波にて初披露された。生バンドをバックに、それぞれが自由に、楽しそうにパフォーマンスする姿は、見る人たちに元気と勇気を与え、SNSではそのポジティブな反応に溢れていた。いま、様々なボーイズグループが乱立する中、彼らはJ-POPらしいキャッチーさを持ちつつ、様々なジャンルの音楽をミックスさせ、見事に多くの世代に響き渡るポップスへと昇華させている。さらに彼らの今後の楽曲が楽しみになるステージだった。

そんな彼らのニューアルバム『THE VIBES』が2024年1月10日に発売される。今作にはミュージックビデオ再生回数が1億回を突破した「こっから」を筆頭に、「ABARERO」「CREAK」など共通曲12曲に、各形態ごとのボーナストラックを含めると全形態合計で20曲を収録。すでにYouTubeでは初回盤に収録されるユニット曲のダイジェスト映像も公開されている。ジェシーと髙地優吾による「Blue Days」では、アコースティックギターの音色が美しく響き渡るサウンドに優しく軽快なラップテイストで自分の気持ちと向き合い、歌を歌う理由を歌う。京本大我と森本慎太郎は、2000年代のギターロックを彷彿させる「希望の唄」では真っ直ぐな彼らの願いを歌いあげ、松村北斗と田中樹は、2人の会話がメロウでテクニカルなHIP HOPで奏でられる「スーパーボーイ」で気持ちよく身体が揺れていく。
　

▲アルバム『THE VIBES』通常盤

▲アルバム『THE VIBES』初回盤A

▲アルバム『THE VIBES』初回盤B

▲アルバム『THE VIBES』初回仕様通常盤

挑戦的で、牙をむいたかと思えば、優しく包み込む。彼らがいま、音楽を通して抱いている思いや願いが、しっかりと表現されているこれらの曲は、多くのファンだけでなく、これらの曲を聴いた多くの人達の心に、ときに激しく、ときに優しく、炎を付けてくれるはずだ。怒涛だった2023年。彼らはそのすべてを抱え、乗り越え、2024年を走りだそうとしている。その行先はどんな場所であれ、彼らは「この仲間と」間違いなく居心地のいい、自分たちらしい場所を作り続けていくことだろう。


文：吉田可奈

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