『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズ VOL.2』、12月22日(金)劇場公開決定
40年間にわたり前人未踏の大暴走を展開したイギリスのバンド、モーターヘッドのフロントマンであるレミー・キルミスター(Vo/B)が2015年12月28日に伝説となってから今年で8年。今年もレミーの誕生日(12/24)、そして命日(12/28)を含む日程でのモーターヘッド関連作品の劇場上映が決定した。
◆『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズ VOL.2』 関連映像&画像
いつ、どこで、どんなライヴをこなしても何も変わらない、何も変わらないからいつ、どこの、どんなライヴかも見分けがつかないという暴走ロックンロールの切り札モーターヘッドの底力がスクリーンを通して伝わる上映が今年もやってきた。今年上映されるのはレミーの死の約4年前、2011年にドイツのヘヴィ・メタルフェスティバル<ヴァッケン・オープン・エア>での暴走ロックンロールショウの模様を収録したライヴ作品『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズVOL.2』だ。
音楽のミックスは2004年のアルバム「Inferno」以降、2015年のラスト・アルバム「Bad sMagic」まで、モーターヘッドのアルバムを計6枚プロデュース、バンドが最も信頼し、モーターヘッドの音を最も知り尽くしたキャメロン・ウェブが担当。
今回もまたいつも通り、正確な情報はないが、本作は海外では商品化されているが劇場公開された形跡はなく、映画館という環境で上映されるのは非常に珍しいことといえる。そしてまたいつも同じことだが、鑑賞後、数日間は耳が聞こえづらくなることを覚悟しなければならない。
本作は、シネマート新宿・シネマート心斎橋にて12月22日(金)〜12月28日(木)の1週間限定、日本語字幕付きで大暴走劇場公開となる。
また場面写真と併せて、モーターヘッドの象徴的アイコン“ウォーピッグ”を踏襲した日本独自のキーアートデザインが解禁。今年の日本版キーアートデザインはモーターヘッドの基本であるいつも通りの黒と白、定位置にバンドロゴを配置。しかしながら背景は白、ウォーピッグが巨大化していく影のような線が配された珍しいデザインとなっている。「黙れ! 抜かりはない!誰も止められない不変不朽の暴走は、遂に他のどこよりも狂った、どこかへ到達した!何も変わらない耳鳴り! 完全に聞こえない耳!」と、独自の世界観を貫いたコピーは今年も健在だ。
『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズ Vol.2』
監督:スコット・マクフェイデン
撮影:マーティン・ホークス
音楽プロデューサー
MIX:キャメロン・ウェブ
出演:レミー・キルミスター/フィル・キャンベル/ミッキー・ディー
2012年作品/87分/日本語字幕/5.1ch
原題:Motörhead/The World Is Ours Vol2 Anyplace Crazy as Anywhere Else
キングレコード提供
フリークスムービー配給・宣伝
(C)2012 UDR GmbH
【TRACK LISTING】
1.Iron Fist 2. Stay Clean 3. Get Back in Line 4. Metropolis 5. Over the Top 6. One Night Stand 7. Rock Out 8. The Thousand Names of God 9. I Know How to Die 10. The Chase Is Better Than the Catch 11. In the Name of Tragedy 12. Just 'Cos You Got the Power 13. Going to Brazil 14. Killed by Death 15. Bomber 16. Ace of Spades 17. Overkill
■モーターヘッドとレミー
核爆弾が落ちてもゴキブリとともに生き残るといわれ、2,000人もの女性と夜を共にし、1956年にはロックンロール誕生の瞬間を目撃、マルボロとジャックダニエルにまみれて血液が猛毒化、ビートルズを愛し、世界最大音量のバンド《モーターヘッド》を40年間続け、1945年クリスマスイブである12月24日に負け犬として生まれて以来、常に勝つために生き、不眠不休の大暴走を続けた人間とは思えない豪傑、ロックンロールの化身レミー・キルミスターがこの世を去ったのは2015年。70歳の誕生日を迎えてから4日後、癌を宣告されてからわずか2日後のことだった。そして翌日、メンバーからモーターヘッドの活動終了が伝えられた。1975年の結成以来、メインストリームとは真逆のロックの裏街道を驀進したモーターヘッドは、ヘヴィ・メタルとパンク/ハードコアという普段相容れない両ジャンルからも熱い支持を集め、その両者が一触即発の状態に陥った場合でもモーターヘッドの曲を流せば全てがおさまるという、この世に類を見ない存在感を誇ったバンドだ。
◆『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズ Vol.2』 オフィシャルサイト
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