【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「ギターアンプ」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第123回のお題は「ギターアンプ」です。
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(C)Krys Amon / Unsplash
ギターアンプは、エレクトリックギターなどの楽器から出力される音を増幅し、外部のスピーカーやヘッドフォンを介して聴くための装置。ギターアンプはギタリストにとって非常に重要な役割を果たし、音の質や音量を調整し、好みの音楽スタイルに合わせてカスタマイズするのに役立つ。
コンボアンプはアンプとスピーカーが一体型で、移動や運搬が比較的容易だ。一般的には小型から大型までさまざまなサイズがある。一方ヘッドアンプとキャビネットの組み合わせは、ヘッドアンプはアンプ部分のみで、スピーカーは別途キャビネットに接続する。これにより、異なるスピーカーキャビネットを使用して音を調整できるのが魅力だ。
また一般的に真空管アンプとトランジスタアンプが存在し、真空管アンプは温かみと歪みの質を提供し、多くのギタリストに愛用されているが、真空管自体は熱を持つため、メンテナンスと取り扱いが必要だ。一方のトランジスタアンプは軽量で耐久性があり、よりクリーンなサウンドを提供する。多くの現代的なアンプはトランジスタを使用している。
さらに多くのギターアンプには、クリーンチャンネルとオーバードライブ/ディストーションチャンネルが備わっており、異なる音楽スタイルに対応可能となる。そして一部のアンプには、リバーブ、コーラス、エコーなどのエフェクトが組み込まれているものも。外部のエフェクトプロセッサーやペダルを接続できることもある。
アンプの出力パワーは、アンプの音量と歪みの度合いに影響する。低出力のアンプは家庭用練習に向いており、高出力のアンプはライブ演奏に適していると言える。加えてアンプのサイズと重さは、持ち運びや旅行に影響を及ぼす。コンボアンプは比較的軽く、ヘッドアンプとキャビネットは分解可能であるため、選択肢を考慮する価値がある。
有名なギターアンプメーカーには、Fender、Marshall、Orange、Vox、Mesa Boogie、Peavey、Rolandなどがある。それぞれのメーカーは独自のサウンドとデザインを提供している。ギターアンプの選択には、個人の音楽スタイル、演奏環境、予算などの要因を考慮する必要がある。試奏を行い、自分の好みに合ったアンプを見つけることが大切である。
文・編集部
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