ブライアン・メイ、ジョン・ディーコンのクイーン脱退を語る「それでも彼はクイーンの一員」
Photo (C) Queen Productions Ltd
英国の新聞『The Guardian』が、木曜日(7月13日)、クイーンのブライアン・メイがファンから寄せられた質問に答えるインタビュー記事を掲載した、
その中の一つ、「フレディ(・マーキュリー)の死後、ジョン・ディーコンがバンドを離れ、戻るつもりがなかったことはうすうす気づいていたか? どうして彼は去って行ったと思う?」との質問に、ブライアンはこう答えている。
「僕が言えることは、経験上、ジョンはかなりストレスに敏感だった。フレディを喪い、僕ら全員が辛かったが、ジョンはとくに苦しかったんだと思う。僕らは(フレディの死後)、いくつかのことを一緒にやった。1996年、フレディを追悼し、モントルー(スイス)に銅像を建てるときに、彼について僕が作った曲“No One But You”をレコーディングした。そして、パリで1回パフォーマンスしている。バレエ・シーズンのオープニングだった。モーリス・ベジャールによるモーツァルトとクイーンをテーマにした素晴らしい作品が上演された。僕らは、ジョンをベースに、エルトン・ジョンをヴォーカルに迎えプレイした。そのとき、ジョンは僕らを見て、“もうできない”と言ったんだ。僕らは、彼には少なくとも休みが必要なことはわかっていた。でも、彼は結局、戻ってこなかった」
「詳しいことは話せない。ジョンがいまプライバシーを必要としていることを、僕らはリスペクトしなくては。でも、彼はいまでも、このバンドの組織の一員だ。ビジネスの面で重要な決定を下すときには、常にジョンに相談する。彼が僕らと話をするという意味ではない。ほとんどの場合、彼はそうしない。でも、彼は何らかの形で連絡を入れる。彼はいまでも、クイーンの歴とした一員だ」
ジョン・ディーコンは1997年を最後にクイーンの活動から離れ、時折、パパラッチに写真を撮られることはあるものの、表舞台にはほとんど姿を見せていない。クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)が制作されるときには、ディーコンへ脚本が送られており、彼の息子ルーク・ディーコンが一瞬カメオ出演したことが話題となったが、ロジャー・テイラーは『Mojo』のインタビューで、ディーコンが映画を観たかは「わからない」と答えていた。
Ako Suzuki
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