トミー・ゲレロ、ジャパンツアー決定&最新EP「NEW WORLD HUSTL」、25周年を迎えた1st AL再発盤リリース
トミー・ゲレロが2021年1月に11作目となるアルバム『SUNSHINE RADIO』をリリースした記念として3年ぶりにジャパンツアーを開催する。
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また、2022年10月には最新EP「NEW WORLD HUSTL」をリリース、リリースして25周年を迎えた1stアルバム『LOOSE GROOVES & BASTARD BLUES』再発盤のリリースも決定した。
なおジャパンツアーでは、ベースにJosh Lippi(BLKTOP PROJECT)、 パーカッションにMatt Rodriguez (BLKTOP PROJECT)、ドラムにはLouie Senorを加えパフォーマンスを行う。
■トミー・ゲレロ インタビュー
──EPの作品のコンセプトを教えてください。また、いつごろ制作されたのか、あなたひとりで制作したんですか?
T: コンセプトはなかったんだけど、ファンキーな作品をとにかく作りたかったんだ。オールディーズっぽい曲とか、「Loose Grooves」っぽい曲とか、ファンクっぽい曲とか、ブルースっぽい曲が入っているから、今までの自分の作品の流れとそんなに大きな違いはないけど、レコーディングはとても楽しかったよ。2022年4月から5月までの3週間の間、ヨーロッパ・ツアーをやったんだけど、ファンキーでグルーヴィーな曲への反応が一番良かったから、そういう作品を作ろうと思ったんだ。ライヴで演奏しやすいトラックを作りたかった。「Sunshine Radio」のメロウな曲をライヴで演奏すると、ヨーロッパやアメリカのオーディエンスの話し声が大きすぎて、うまくいかなかった。だから、ツアーでもそういう曲は演奏しなくなったんだ。
ヨーロッパ・ツアーから5月に戻ってきて、2ヶ月くらいでEPを完成させたよ。実は、もう1枚のフル・アルバムが完成しているんだけど、今までのサウンドと違うし、このタイミングでリリースしないで、先にEPをリリースしたほうがいいと思ったんだ。もっと暗いサウンドの作品で、80年代っぽいサウンドなんだ(笑)。EPはサウンド的に、東洋っぽいスケールのギター・プレイを取り入れてみたり、60年代後半から70年代前半のサウンドの音楽にインスパイアされたね。その時代のアメリカの音楽だけではなく、エチオピア音楽とか、アメリカのソウルとファンクにインスパイアされた世界中の音楽も聴いてる。ティナリウェンなど、アフリカのデザート・ロックも好きだね。60年代のオールディーズもよく聴いてた。「Loose Grooves」を進化させたようなサウンドの曲もやってみたかった。
──ゲスト・ミュージシャンはいますか?
T: マット・ロドリゲスがコンガを叩いているけど、ドラム、ベース、ギターなど、その他の楽器は全部自分で演奏している。生ドラムを自分で叩いてループさせたり、ドラム・マシンを使ったりしているんだ。それぞれの曲で、ドラム、ベース、ギターの音色を変えて、それぞれが違う世界観に仕上がるようにしたかった。ヨーロッパのツアーで感じたのは、お客さんはみんな踊って楽しみたがっていたから、グルーヴ感を大事にしたかった。
──EPのタイトル「New World Hustle」の意味は?
T: 世の中はクソみたいな政治的状況になっているし、どの国も人々の自由を奪う方向に進んでいると思う。独裁的なリーダーが世界中で増えているし、なんでそういう人が選挙で勝っているのかわからないけど、そいつらはトランプと同じように、ペテン師、詐欺師なんだ。つまり、そいつらはハスラーなんだよ。あいつらは強欲で権力がほしいだけなんだ。そういう状況を野次ってるタイトルなんだ。
──アートワークについて教えてください。
T: 「Sunshine Radio」のアートワークを手がけたブライアン・バーネクロの作品なんだ。彼のインスタ(https://www.instagram.com/brianbarneclo/)でこの作品を見て素晴らしいと思ったんだ。二人の人が戦っているようにも見えるし、カポエイラをやっているようにも見えるし、踊っているようにも見える。現代的なピカソっぽい作品だと思ったんだ。それを見て、アルバムのジャケに使おうと思ったんだ。ブライアンはサンフランシスコのアーティストで、よく壁画も描いている。彼は、僕らがこの間サンフランシスコでやったライヴで映像も担当してくれて、素晴らしかったよ。これからミュージックビデオも制作してもらおうと思っている。
──今回のEPミニは海外でもリリースされますか?
T: このEPのフォーマットは、アメリカではリリースしないんだ。このEPのいくつかの曲を使って、アルバムを作ろうと思っているけどね。だから、このEPのアルバム・バージョンを制作中だけど、このEPはジャパン・オンリーだ。EPには僕のイニシャルが入ったギター・ピックも入れようと思っている。あと、ジャケのアートワークを使った折りたたんだポスターも入れてもらいたいと思っている。ピックは日本に送ったからCDに入れる時間があるといいんだけど、間に合わなければ、CDを買ってくれた人にプレゼントしたいと思っている。
──1stはリリースされてから25周年、新たに15年ぶりに日本で再発盤のCD盤がリリースされますが、ここまで色々とありましたが音楽活動してきてどんな心境ですか?
T: 「Loose Grooves」は97年にリリースされたけど、93年か94年からレコーディングしていた曲が収録されている。当時、俺はFortiesという服のブランドもやっていたんだけど、このブランドのプロモ・ビデオ「Amigos」のために曲を作ってたんだ。プロ・ミュージシャンとして活動をしようとも思っていなかったけど、このビデオの音楽をもっと聴きたいという声が多かったんだ。それで、トーマス・キャンベルがギャラクシアからCDをリリースすることになった。トーマスや俺が、スケーターやサーファーの仲間にCDを渡して、反応が良かったんだ。「Loose Grooves」は、もともとリリースしようと思っていなかったから、エモーションを素直に表現することができて、そこにリスナーが反応したんだと思う。そういう意味で、今までの自分の中で一番好きな作品なんだ。でも、今も作品をレコーディングするときは、みんなのレスポンスは意識せずに制作してるよ。初めて聴くリスナーには、この作品を楽しんで欲しいし、インスピレーションを受けたら楽器を演奏してみて欲しい。
──今回のツアーは「Sunshine Radio」が中心だと思いますけど、NEW EPや1stの曲などもやるんですか? どんなツアーになりますか?
T: 「Sunshine Radio」、「Road To Knowhere」など、これまでの作品の曲を演奏するよ。「Loose Grooves」の曲を演奏する時は、マットがベースを演奏して、ジョッシュがギターを演奏するんだ。新しいEPの曲もいくつか演奏する予定だよ。楽しいライヴになるよ!
──今回ジャパンツアーではドラムにルイが参加しますが、EUのサンシャイン・レディオがツアーはどうでしたか?
T: 最近、ルイにはサンフランシスコでライヴをやるときに参加してもらっているんだけど、ちゃんとしたツアーで一緒に廻るのは初めてなんだ。ルイとは昔から友達で、彼は兄貴ともバンドをやっていた。彼はMCM & the Monsterという初期のラップ・ロック系のバンドのメンバーでもあったんだ。5年くらい前から、ルイにたまにバンドに入ってもらうようになっていた。チャックをフィラデルフィアから呼ぶと金銭的にも大変だから、ルイに入ってもらう方がやりやすいんだ。練習もやりやすいし、彼は曲を覚えてきてくれるからやりやすい。
ヨーロッパのツアーは、「Sunshine Radio」のツアーだったんだけど、「Sunshine Radio」の曲を中心に、「Road To Knowhere」とかこれまでの作品の曲を演奏した。「War No More」、「Down At the Uptown」などの違うバージョンも演奏したりしたよ。オーディエンスは、若い人もいたし、スケーター、サーファー、アーティスト系、それに俺と同年代や、俺よりも年上の人もいたから良かった。幅広いタイプの人が俺の音楽に共感してくれるのは嬉しいね。
──今回初めて多くの都市に回りますが最後のツアーファイナルはShibuya DUOですが、完成されたライブになると思うのでいいグルーヴのライブになりそうですね。
T: 日本全国を回ってから東京に行くわけだから、確実にDUOをロックするよ! 間違いないね。DUOは大好きな会場なんだ。俺らにとってすごく演奏しやすい環境だし、必ず楽しいライヴになるよ。だから楽しみだね。
──コロナで3年ぶりに来日して全国を回りますが、もし日本のファンに伝えられる簡単なコメント頂ければと思います。
T: 久しぶりに日本のファンに会えるのは楽しみだよ。日本でライヴをやると、お馴染みのファンにいつも会えるから、またみんなと交流したい。日本に行くのは数年ぶりだから、また行けるだけでも楽しみだし、ライヴを演奏できるのは本当に楽しみなんだ。俺たちの準備はバッチリだから、楽しみにしていてね!
インタビュー:バルーチャ・ハシム廣太郎
<TOMMY GUERRERO SUNSHINE RADIO JAPAN TOUR 2022 >
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10/1(土) 盛岡 MUSIC+BAR CRATES
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10/2(日) 仙台 SHAFT
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10/5(水) 京都 METRO
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10/6(木) 高松 TBA
10/7(金) 鳥取 LOVE FLASH FEVER
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10/8(土) 加古川 ON THE HILL
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10/9(日) 岐阜 club-G
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10/10(月祝) 大阪 STUDIO PARTITA
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10/12(水) 広島 CLUB QUATTRO
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10/13(木) 福岡 TBA
10/14(金) 熊本 NAVARO
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10/15(土) 鹿児島 GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2022
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10/17(月) 東京 DUO MUSIC EXCHANGE
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「New World Hustle」
日本限定CD A式紙ジャケット 解説付き
TOO GOOD/RUSH PRODUCTION/OCTAVE-LAB OTLCD2622 ¥2,000 + 税
■TRACKLIST
1. Assassin's Path
2. Blk Gold Boogie
3. Beautifully Broken
4. Days of Dischord
5. The Smiling Light
祝来日!2022年10月に待望のジャパン・ツアーの開催が決定したトミー・ゲレロがミニ・アルバムを完成! 春先に開催されたヨーロッパツアーから帰国後すぐに完成させたという本作。「久しぶりのツアーでパワフルなオーディエンスに触発されて、とにかくファンキーな作品を作りたくなったんだ」とトミーが語る様に、ファンクやソウルの影響色濃いグルーヴィーなファンキー・トラックを満載!!
『Loose Grooves & Bastard Blues -25 Year Anniversary Edition- 』
最新デジタル・マスタリング、日本限定CD A式紙ジャケット 解説付き
TOO GOOD/RUSH PRODUCTION/OCTAVE-LAB OTLCD2623 ¥2,300 + 税
■TRACKLIST
1. B.W's Blues
2. So Blue It's Black
3. Keep On Keepin On
4. Azule
5. Black Sheep Blues
6. Thirty
7. Pollo Caliente
8. Never
9. Solow
10. Introspection Section
11. Gone Again
12. In My Head
13. Soul Miner
14. Down At The Uptown
15. Fade Away - Bonus Track
1990年代のアメリカ西海岸サーフィン/スケートボードのストリート・カルチャーとヒップホップ、ソウル、ファンク、ジャズを融合させたトミー・ゲレロの傑作デビュー・アルバム『ルース・グルーヴズ&バスタード・ブルース』が発売から25年の時を経て今回来日記念盤として新たにマスタリング+最新インタビューを含む新規解説が追加され日本のみで限定CD発売! トミー・ゲレロの初期衝動に満ち溢れたブレイクビーツ+チルのエバーグリーンな傑作デビュー作。
『SUNSHINE RADIO』
日本先行発売 A式紙ジャケット
TOO GOOD/RUSH PRODUCTION/OCTAVE-LAB OTLCD2530 ¥2,400 + 税
ライナーノーツ:Hashim Bharoocha
Photo by Claudine Gossett
■TRACKLIST
1. By the Sea at the End of the World
2. Evolution Revolution
3. Of Things to Come
4. Descendent of Memory
5. Down Thru Light
6. A Thousand Shapes of Change
7. Future Deserts
8. Up From the Dust
9. Quiet Heat
10. Rise of the Earth People
11. Mysterious Frequencies
12. The Road Under My Shoes
アメリカ西海岸ストリート・シーンのカリスマ、 トミー・ゲレロがニュー・アルバム”Sunshine Radio”ロック、ラップ、ファンク、ソウル、ジャズなど、さまざまなタイプの音楽をミックスした唯一無二のオリジナルな無国籍音楽は本作でも全開! ダブにフォーカスした前作から一転して今回はゴキゲンなストリート・サウンドを披露、クルアンビン辺りのファンも必聴!!
◆トミー・ゲレロ オフィシャルサイト
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